戦場は安倍さんのフェースブック

 FacebookとTwitterが盛んです。ひところ盛んだったMixiなどはすっかり影が薄くなってしまいました。
 いずれもSNSいわゆるソーシャルネットワークの代表です。
 どう違うかといえば、おおざっぱにいって、Facebookはメールアドレスを登録する必要があるのに対して、Twitterはその必要はなく、ハンドルネームが許されています。
 Facebookは、どちらかといえばグループでのコミュニケーションに重点が置かれ、Twitterはニュースの受け取りが主になる。Facebookが双方向なのに対して、Twitterは一方的です。その所為か、その情報量や精密度はFacebookが抜群に勝りますが、情報の伝播・拡大やその速度はTwitterが勝ります。

 昨日、この二つのSNSの長所を見事にドッキングした情報が拡散しました。

TeaCeremonyAbeFaceCafe 話は、安倍首相官邸のFacebook発信から始まりました。安倍さんは、安倍首相官邸と安倍晋三の二つFacebookを持っておられます。
 外遊や訪日した外国首脳との会談など政治的な日程だけではなく、メディアへの出演予告、卒業式などの式典と多岐にわたっています。あるいは極めて個人的なもの、ゴルフに行ったりお薄のおてまいを楽しむなどというのもあります。
 この写真の説明にはこうありました。
 「茶の湯の世界で欠かせない、抹茶。朝から続く国会審議の合間に、緊張感から一瞬離れて、気分をリフレッシュさせてくれます。My茶碗を官邸に持ってきました。
日本の文化と伝統を実感する一時です。ああ、自分も日本人だなあ、と感じる瞬間でもあります。」

こんなのもありました。凄い!!というコメントが多かった。ぼくもつられて、「じっくり見惚れてから、顔が崩れるのを見ないように一気にお召し上がりを」と書き込んでしまいました。
これについてる説明は、「・・・・秘書です。
皆様、日頃より安倍晋三のFBをご覧いただき、まことに有り難うございます。
ご存じの方も多いと思いますが、安倍さんの最新情報が分かる!見える!首相官邸のFBも是非ご利用ください!http://www.facebook.com/sourikantei
※今日はお茶の話題ということで・・・こちらのFBは例のエスプレッソをご用意いたしました。《秘書アップ》」 これって、エスプレッソじゃなくてカプチーノだと思うけれど・・・。
 この二つには、特に女性の書き込みが多かったように思いました。
 ものによっては、「いいね」ボタンを押す人が20万人を超えたりします。コメント書き込みも常に数千に達しています。感心するのは、コメントの内容がかなり緻密で真摯なものであることです。それらは、決してネトウヨなどと批判されるような代物ではありません。

 本題に行きましょう。 
 安倍さんが、3月11日に行われた東日本大震災慰霊式典に出席したことをFacebookに報告しました。そして昨年の式典では、他国に先駆けて一番沢山のお見舞金を送ってくれた台湾の代表が出席していたにもかかわらず、その名前さえ読み上げられなかった非礼を詫びたこと、今年は指名献花をしてもらったことなどを書きました。
 そして、中国と韓国が欠席したことは残念だったと遺憾の意を表したのです。

 とうぜん、ものすごい数のコメントの投稿が殺到したことは、ぼくは知らなかったのですが、容易に予想できます。そうなってくると、意見が支持・不支持、その通り、いや違うなどとぐちゃぐちゃになって、あまり上手く後追いできないのです。
 そこで、こういう意見を上手くピックアップし整理して並べるということをやってくださる方が現れました。
 それは、「ガジェット通信」という名のサイトです。
 上手い具合に整理して、分かり易くタイトルを付けました。そして、この情報のあるサイトURLをTwitterで発信したのは、あの百田尚樹さんでした。その内容と拡散力はともに素晴らしかったと思われます。
 という次第なので、このまことに面白い内容のFacebookのコメントの応酬を以下に紹介します。

戦場は安倍首相のフェイスブック
先日、安倍晋三首相がFacebookで中国を批判しました。
3月11日の東日本大震災慰霊式典に「台湾の代表の取り扱い」を理由に中国が欠席いしました。
昨年行われた慰霊式典では、台湾の代表は招待され出席していたにも関わらず名前すら読み上げられませんでした。
震災発生時、台湾は世界のどの国よりも多額の200億円を超える義援金を贈ってくれた大切な日本の友人です。台湾の人々の気持ちを傷つける非礼な対応でした。
今年はこの対応を改め、台湾に対し感謝の意を込めて「指名献花」をしていただくことにいたしました。
このことに対して中国が代表を送らなかったことは大変残念なことであります。
しかし私達はこれからも礼儀正しくありたいと思います。
そして多くの支援をいただいた台湾をはじめ全ての国に対して、感謝の思いでいっぱいであります。
(原文そのまま、引用元http://www.facebook.com/abeshinzo)
ご存知のとおり、中国は台湾を未だに独立国として認めていません。
それを踏まえたうえでも、一国の首相として毅然とした態度で感謝の意を表する安倍首相は立派だと思います。

何故かそこに食いついた韓国人
しかしそこに、今回の中国批判とは関係のない韓国人が割り込んできました。
震災でなくなった方々にはご冥福をお祈りしています。しかし、自民党政権のような保守ふりしている既得権&機会主義者のようなあんた達は理解できません。段々、右に行ってみてください。右に行けば行くほど、それがあんた達の首を縛ることになるはずです。よく考えてください。過去の事を周辺国に謝罪しない限り、あんた達がいつも叫んでいた「脱アジア」は絶対できないと思います。過去の事謝罪したドイツを見習ってください。同じ敗戦国なのに違いますね。日本の責任ある行動に楽しみにしています。
(原文そのまま、引用元同上)
と、ドイツの例を持ち込んで日本批判。
難しい問題ではあるにせよ、ここでのコメントで述べることではないでしょう。
お門違いと言わざるを得ません。

そこに食いついたのはフランス人だった
ところが、この韓国人のコメントに食いついたのはフランス人(デヴィドさん)でした。
そんなだからあなたたち韓国人は、現在最も世界で嫌われていて、それをまったく自覚できていない残念な民族なんだよ。
日本は中国、韓国に対してドイツとは比較にならないほどの補償と経済援助を行って、それをあなたたちの国は受け入れているの。それをあなたたちの馬鹿な国家は馬鹿な民衆に伝えずに、いつまでも思想教育で謝罪と賠償を求め続けさせる乞食根性を植えつけているってわけ。
60年以上前のこと、しかも謝罪どころか今のあなたたちの生活を劇的に発展させるほどの経済援助を行った後なのに。大戦の謝罪を今まさに起きていることかのように騒ぐあなたたちの頭はおかしい。
さらに言わせてもらうと、第二次大戦においてのドイツ、イタリアの行ったことは決して許されることではないし、その意識は我々フランス、欧州の各国もしっかり持っている。しかし、それらは国家としては償いを行っている。日本も同様にあなたたちの国に償いは行っている。では、何が違うのか? それは私たちは前を向いて同じ欧州の人間同士あらためて平和に向かって団結し、発展を目指しているのに対して、あなたたち韓国人、中国人は更にしつこくゴネ続けることで金を日本から揺すり取ることしか頭にない、後ろを向いて自国がいかに狂っている国家であるか?ということから目を逸らしているからである。
あなたたち韓国と中国以外の国から見ると、日本が気の毒でならない。
あと、今回の安倍総理の行為は他の国から見て当然であることで、別に褒め称えることではないのです。私は今回の安倍総理の行動は評価することではないと思う。台湾の人も感謝する必要はない。礼には礼をという精神は国家間に最低限持っておかなければならないものだからだ。
そして、政治問題を持ち上げて犠牲者への追悼の気持ちを表明しない、あなたたち韓国、そして件の中国という国家の非礼は世界から見て、ありえないほど異常なのです。
日本に住んでいてこのようなことも感じ、学ぶことができないあなたは、これ以上、日本にいる必要はないと思います
(原文そのまま、引用元同上)

そこに中国人参戦
さらにそのコメントの後、中国人が参戦。
how about think on this way..a murder use a cruel ways to kill you family ,and after it he just give you money without nothing for his apologize ..and will you say “ok thank you! I forgive you ,cuz of your money!?”
(原文そのまま、引用元同上)

「謝罪もなく、お金だけ貰えればそれでアンタは許せるの?!(筆者和訳)」と言ってきたのです。

すかさずデヴィドさんは

金銭の賠償以外にも日本はあなた達に対して何回も謝罪している。それを知らない己の無知を知りなさい。
日本、日本人を今なお殺人者扱いしてそのような呼ばわり方をするから、あなた達中国人は愚かなのです。あなた達中国は、第二次世界大戦の後にチベットという国を武力で侵攻して、多くの人を殺して、今なおまともな人権の無い制圧を続けている。そして、それを内政問題だと馬鹿な主張をする。そして、ことあるごとに、台湾という国家の国際舞台での活躍を妬み、妨害している。
私から見たら、あなた達の国家の方が悪質だ。現在を見なさい。あなた達の国は現在進行形で殺戮国であり、侵略者だ。
(原文そのまま、引用元同上)

と反論。
韓国人・中国人を相手に大立ち回りをみせたのでした。日本語上手すぎ

このフランス人による代理ディベートは話題になり、ネット上での反応も様々でした。
このフランス人を褒め称える人もいれば、逆に異常に戦後処理問題に詳しいところに恐怖を覚える人もいました。
しかし、この件で最も驚愕するべきことは、このデヴィッドさん(フランス人)の日本語の文章力・構成力の高さです。ネットには

ちょっとフランス行って日本語勉強してくる

とコメントする人も居ましたが、まさにそのレベル。
筆者も、普通に日本語でディベートしても勝てる気がしません・・・・。

 どうでしたか? 面白かったでしょう。ぼくも安倍さんの戦場をもっと気張って覗こうという気になりました。

戦場は安倍さんのフェースブック」への2件のフィードバック

  1. さすが、高田はん❗️胸がスーとしました。明日は、この前、アマゾンで購入した国旗(日の丸)を上げまーす‼️

  2. こんなこと書いていたって、すっかり忘れていました。
    これって6年も前のことなのに、今と何にも変わらへんて、ほんまにへんなんちゃうと思ってしまうね。
    頑張って、日の丸掲揚をみんなに勧めましょう。

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