「つまらん。地上波はつまらん」

 大滝秀治さんではないですが、きょうびのテレビは本当に、「つまらん。地上波はつまらん」なのです。
 BSテレビはまだ別として、地上波はどれもこれも、見たいと思うものがありません。特に昨今の世界情勢などや、また国内の例えば、豊洲移転問題に関しても、どの局も取り上げ方や内容に関してほとんど変わらず、面白くもなんともない。基本的な勉強欠落のキャスター・コメンテーターが、ディレクターの書いた台本通りを述べているだけ。
 違う見方はないのか。そのどれを選ぶかはこっちの側なのだから、いろいろ言ってくれよ。そう思ってしまいます。まあ結論的には、台本を書いているあたりがあんまり賢くないということなのでしょう。
 そんなわけで、毎週予約して見ているのは、「そこまで言って委員会」と「正義のミカタ」くらいのものでしょうか。

 「そこまで・・・」は、この頃では、一向に「そこまで」というところまでは言っていないようで、「看板に偽りあり」。もう賞味期限なのかなという気がしています。
 「正義の・・・」の方は、「そこまで・・・」に比べて、それからというところでちょん切られることがない分、まだマシだとは思うけれど、やはりツッコミがイマイチだという気がします。
 月一回の「朝生」は、くだらんと思いつつ、どうくだらんのか見極めてやろうという変な好奇心もあって、ついつい見てしまっています。終わって腹立つことが、多いのですが・・・。司会の田原氏は、さすが芸人だけあって、世界の変化に応じて徐々に発言を変えているようです。しかし時々馬脚も露わしているのが面白い。

 新しく始まった、とは言ってももうしばらく経っているのですが、橋下元知事が羽鳥さんとやっている「橋下X羽鳥の番組」という深夜番組。最初は(仮題)というのが付いていたのですが、最近それが取れ、正式な名称になったらしいです。
 ともかく羽鳥は進行に徹し、橋下が得意の議論才能を発揮するというのがミソのような番組で、固定した企画はなく、いろいろなものが試みられているようです。だからそれなりの新鮮さもあって見ています。

 地上波と違って、BSには毎日見る番組があります。それはBSフジの「プライムニュース」です。この2時間番組は面白い。この番組の精度を高めているのは、キャスターの反町理さんの明快さと理解の深さだろうと思います。
 BSには、他にも必ず見るシリーズ番組があります。
 「英雄たちの選択」「BS歴史館」「ザ・プロファイラー」「歴史秘話ヒストリア」「THE歴史列伝」「にっぽん!歴史鑑定」などです。これらは、すべて録画してゆっくり見ます。どうやらぼくは歴史好きらしい。
 そのほとんどは、すでに知っているものなのですが、とはいえ知らなかった事実や、新しい発見の報告あるいは新しい見方が示され、大いに知的好奇心を満足させられるのです。
 NHKスペシャルも見ますが、これはそのほとんどが、内容になんか物言いをつけたいところがあって、必ずイライラするのが普通です。

 昨年秋ごろから、毎日熱中して見ている番組があります。それはDHCチャンネルと呼ばれる番組のうち、「虎ノ門ニュース8時入り」という2時間番組です。
 最初はニコニコやYouTubeなどネットとスカパー・CSなどのテレビの二本立てだったのが、今年4月から、テレビをやめてネットだけになりました。
 ぼくはCSのDHCチャンネルにも加入していましたが、昨年暮れ頃から、もっぱらYouTubeに落ちている動画を、HDMIケーブルでテレビに繋いでみることにしていました。
 だからCSでの放映がなくなっても、ぼくの視聴はなんにも変わりません。

立ち見の観客は寒い戸外に2時間も立ち尽くす。

 「虎ノ門ニュース8時入り」というのは、虎ノ門にある共同通信会館の一階にある小さなスタジオでの放送がライブ放映されます。スタジオの外は歩道で、歩道には観客がガラス越しに見学するという光景が見られます。
 視聴者の数は数万かもしれませんが、その熱心さはすごいもので、海外在住の日本人のファンも多いようで、感じられる熱気は普通のテレビでにはないものです。

「虎ノ門ニュース8時入り」レギュラーの面々。

 時々のニュースを日替わりのコメンテータが取り上げ、話題にするのですが、同じデーマがなんども取り上げることも多く、人が変わるとコメントも異なり、これがまた興味あるところです。
 コメンテーターは、曜日によって固定しています。ゲストが加わることもあります。そうしたゲストは地上波にはまず登場しない人たちで、まことに貴重です。
 

漫才師の居島一平さん。正しく美しい日本語を使う。ニュースを取り上げるときの居島一平さんのポーズ

 この番組で司会というかMCを務めるのは居島一平氏といい、この人はなんと1974年生まれの米粒写経という変わった名前の漫才コンビの一人です。
 ところがこの漫才師は驚嘆すべき博識を誇ります。両親がジャーナリストだったことや、祖父の経歴なども関係していると思いますが、その学識知識の豊富さは、レギュラーの百田尚樹氏も繰り返し賞賛しているところです。
 どうしてそんな本まで知っているのと思い、ぼくもいつも感心しているのです。まちがいなく、反町さんを抜いていると思います。また、正しい日本語を使うという点においても、すべてのキャスターを抜いているとも思っています。

 では、ここで月〜金の各レギュラーを紹介してみることにしましょう。 

月曜レギュラーの青山繁晴氏。中身はそれなりなのだが、なぜか言い方や挙動が気になる。

 月曜日のコメンテータは、今や参議院議員となった青山敏晴さん。この人はややエキセントリックなところがあるように、ぼくには感じられます。例えば、毎回々々「X時間しか寝てない」と繰り返す。ギャラリーは常に最高数なのですが、常にチラリちらりとそちらを見て話す。
 せっかくの立ち見客へのサービスなのかもしれないけれで、なんか気になります。
 けっこう自意識過剰と思われるのに、「ぼくには自意識というものがありません」などと訳のわからん事を言います。

地上波をはじめとするテレビから拒否されている人、百田尚樹氏。

 火曜日は、百田尚樹さんがレギュラーでいつも誰かのゲストコメンテータと一緒です。先日は、山口敬之氏と一緒でした。
 百田さんは、驚くべき速さで連続して新しい作品を次々と書いておられるのですが、これをマスコミは一切無視して報じない。彼はストレートに不満を述べています。
 彼のサイン会が行われる予定の書店に爆破予告があって、場所を変えてサイン会は行われたのですが、この事件をマスコミは一切報じなかった。本の広告も一切出ないそうです。『カエルの楽園』などは数十万部も売れているのに、無視。『海賊と呼ばれた男』の映画にも、原作者の名前はなかった。  
 こうしたことを、彼は猛烈なスピードで語りまくります。それがなんとも面白い。

上念司さん。見事に言い切る。しかし少々の軽はずみも感じられる。半井さんは常識的な女性の位置付けを取る。

 水曜日は、上念司さんと半井小絵さんです。
 上年さんは、アベノミックスの理論的理念を掲げたリフレ派の親玉学者・浜田宏一氏の弟子の経済評論家です。この人のしゃべくりは普通人の2倍です。全てをアニメの登場人物に例えるので、ぼくには理解できないこともあります。
 新大統領トランプはプロレスで全て説明がつくと主張しています。半井小絵さんは聞き役に徹しています。しかし、「半井小絵の半信半疑」というコーナーを持っています。

有本香さんと安倍内閣成立の仕掛け人とされる小川栄太郎氏。

 木曜日のレギュラーは、有本香さんと小川栄太郎さんです。
 有本さんはぼくが女性では一番優れていると思うジャーナリストですし、小川栄太郎さんとのコンビは、本当に落ち着いた深い議論を聞くことができます。
 有本さんは、胃薬の入った薬壜「強力ワカモト」のもじりの「強力アリモト」という特設コーナでは、時折スカイプで繋いだ外国との対談をやったりして、新鮮な面白さがあります。

武田邦彦先生とオジキこと須田慎一郎氏。

 虎ノ門ニュースの取りは、ご存知武田邦彦先生とオジキこと須田慎一郎さん。
 この二人もそれぞれにユニークで面白い。
 武田先生は「武田邦彦の虎ノ門サイエンス」、須田慎一郎さんには「須田慎一郎の社会の裏」というそれぞれのコーナーがあって、興味ある講義を聞くことができます。

 これら以外にも、週替わりで次のような組み合わせがありましたし、竹田恒泰さんも出ておいででした。そのいづれもが、通常テレビでは見れない内容のもので、いつも大いに楽しんでいます。

ケント・ギルバートと井上和彦

ケント・ギルバートと大高未貴


百田尚樹と石平