米朝首脳会談、蹴立ったトランプ大統領

 米朝首脳会談は、大方の予想に反して何の成果もなく終わったと報じられています。
 しかし、そんなことはないのではないのではないでしょうか。大いに成果はあった。トランプはやはりなかなかのものだ。そんな気がするのです。
 だいたいはっきりした成果を求めていたのは金正恩のほうで、トランプではない。アメリカにICBMは飛んできませんが、経済制裁を緩和してもらわなければ、困るのは北朝鮮の方です。
 直近の国連決議による経済制裁で、28億ドルだった北朝鮮の外貨は3億ドルに減ったと言われています。このままでは、大量の餓死者が出るとも言われているし、世界各国による瀬どりの監視も強化される中で、追い詰められているのは北朝鮮です。
 この会談を見守っていた習近平は、席を立ったトランプに強い印象を受けたはずです。それは明日の自分が見る光景かもしれないからです。

 金正恩は、おそらくこのような結果は予想していなかった。
 核製造工場は地下にあるという情報を流して、世界はそれを信じるだろう。地下にあれば発見は難しいと思うだろう。そう思って会談に臨みました。
 実際偽の地下工場を数箇所作ってはいました。しかし、それが嘘であることを地下水調査で明らかにしていたのはアメリカのヒューミントだったようです。
 そんなどうでもいいような寧辺(ニョンビョン)だけで、制裁を解除しろだと。バカかお前は。俺たちは毎日のように全部の各工場を見張ってるんだぞ。そんな意味のことをトランプは言ったのでしょう。バレてしまっていることを知って金正恩は驚いたでしょう。
 北朝鮮では、おそらくこれからスパイ探しや処刑が行われるかもしれません。

 核兵器というものがあるにせよ、冷静に考えれば、こんな横綱と幕下序の口みたいな取り合わせが成立することは考えられないことです。バックがあるからだろうか。考えられるチャイナは、いまやアメリカに押さえられていて何にもできない。ではバックはどこにいるのか。
 それは、アメリカのいわゆる「ディープステート」といわれるものと考えられます。トランプはこれと戦っているのです。「ディープステート」の広報組織として働いているのが、アメリカのメディアですし、金融部門はウオール街です。そう考えると、今回の会談に関して、CNNを始めとするアメリカメディアの報道を読み解くことができます。
 しかしトランプにとって、正面の敵はチャイナであって、北朝鮮ではありません。トランプは当面急ぐ必要はないのです。
 
 今度の米朝会談で金正恩以上に落胆したのは文在寅ではなかったでしょうか。大きな見込み違いだったと思われます。
 習近平はアメリカの本気度に驚いて、日本への態度を大きく軟化させてきていました。同じように、歴史始まって以来の属国である韓国もこれに倣って、日本に対しての態度を変えてくるかもしれません。
 しかし、ここで日本は、いつものように大人の態度をとってはいけないと思います。未来永劫謝罪することなどは考えられない韓国に、日本は謝罪を求め続ける必要があります。もうしませんという確約をとったからといって、韓国の要求を受け入れてはいけません。一切です。
 こうした決意を貫き通すことが、日本の正しい態度であり、それを認めさせるには、日本がもっともっとあらゆる意味において強い国にならないといけないと思うのです。(東京溝の口にて)

 

 

 
 
 

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