福沢諭吉の「事実を見る可(べ)し」

 福沢諭吉は朝鮮について、多くの評論を書いていますが、その中で広く知られているのが、「脱亜論」です。
 これについては、6年前の2013年この<葉巻のけむり>で「福沢諭吉「脱亜論」の背景」を書きました。そして、その全文も載せました。
 福沢諭吉は、朝鮮の近代化に燃える青年を慶應義塾で学ばせ、彼がクーデターに失敗して逃げてくると自宅に匿うなど、大いに支援を惜しみませんでした。
 この金玉均が上海で謀殺され、凌遅刑の末、五体バラバラにされて、各所に晒されるに及んで、朝鮮とは絶交すべしと述べたのです。
 それは明治18(1885)年のことでした。
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GSOMIA破棄の後は?

 ここしばらく、メディアで取り上げられ続けていた韓国とのGSOMIA問題は、予想通り廃棄が見直されることなく、あと2・3日で廃棄されるようです。
 GSOIMIAというのは、軍事情報包括保護協定のことで、2國間で軍事情報をやり取りした場合、それを他国へ漏らさないことを主体とした協定です。
 日本は7カ国と韓国は21カ国と結んでいます。アメリカに至っては60カ国です。
 日本は韓国と2016年11月23日にこの協定を結びました。毎年自動更新されることになっており、止める場合には90日前に通告することになっています。
 それで、日本が輸出管理を見直したのを受けて、突然廃棄を通告してきていたわけです。
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