安倍晋三元首相の暗殺

その時ぼくは、東京駅にいました。
翌9日土曜日に宮城県の丸森町の熱中教室での授業に赴く途中で、東北新幹線を待っている時でした。
一瞬耳を疑うこのニュースをiPhoneを手に駆け寄ってきた家内から告げられた時、咄嗟に思い浮かんだのはケネディーの暗殺事件でした。それはぼくたちの結婚式の前日に起こったことでした。
安倍さん(と呼ばせてもらいます)はケネディーと並べてもおかしくないくらいの世界に影響力を持った政治家だったと言えます。
日本には彼ほどの世界的な政治家はいませんでした。

例えば、G7の会合を見てください。安倍さんより上の人はいません。安倍さんは自然と調整役を務める感じになっていました。
その大小を問わず多くの世界各国を巡り、コミュニケーションを図りました。特にアジアの安全保障についてはいくつもの構想を考えて提案し、アメリカにも納得させました。
そんなことができるのは安倍さん以外にはいませんでした。

コロナ禍に対しても明快な指針を持っており、退陣時に2類から5類への変更を言っていました。それが出来なかったのは、岸田首相をはじめとする各界の親玉たちが賢くなかったからに他ならない。選挙が怖くて手がつけられなかったという見方がありますが、それが済んで、さあこれからどうなるのか。
コロナどころではない変化が、目に見えないところで起こってくるような気がしています。
安倍さんは、バイデンとはある距離を置き、中国とも上手くやる。プーチンを一方的には責めない。いずれ時期が来たら何らかの働きをしようと考えておられたと思います。
それは無くなった。
アメリカの圧力を適当にいなしながら、どことも強くは対立しない賢いボケ外交はもう無理となり、バイデンの圧力はもろに岸田政権にあたるようになる。そして日本の属国化は進行すると思われます。
何とも不安な状況が到来したようです。

安倍晋三元首相の暗殺」への1件のフィードバック

  1. 全く同意します。今後の日本と世界にとってどれだけの損失か。今後起こりうる変動に恐怖さえ覚えます。

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