島尻沖縄・北方担当相、歯舞が読めなかったのか?

 今に始まった事ではないのですが、テレビの報道のいい加減さは本当に困ったことだと思っています。
 最近の実例の一つに、「島尻大臣が歯舞を読めなかった」というものがあります。
 島尻安伊子沖縄・北方担当相が9日に歯舞の読み方がわからなかったというのです。そんなことで、仕事が務まるのかと、一斉に非難の嵐で国会でも民主党が一度ならず非難の質問を繰り返しました。
 
 このニュースを聞いた時、そんなことがありうるのかという疑いをぼくは抱きました。
 そしてすぐに彼女が「はぼ」といったところで詰まったということがわかりました。読めなかったというのは「まい」の部分だったそうで、舞が読めないなどということはおかしい。
 正確にはどういうことだったのか。

 共同通信は、次のように伝えています。
 元島民でつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」が1日〜7日、「北方領土ネット検定2016」を実施したことを紹介した。このとき島尻氏は団体名が読めず、「元島民の皆さまでつくる、千島ハボ…えー、何だっけ…」などと、言葉を詰まらせ、大臣の側にいた秘書官が「はぼまい」と伝えた。
 

島尻安伊子沖縄・北方領土担当大臣

島尻安伊子沖縄・北方領土担当大臣

 この記事は「団体名が読めず」と説明していますが、次には「秘書官が「はぼまい」と伝えた」として、歯舞が読めなかったと印象付ける記事としているところは、いかにも共同通信らしいと思いました。

 島尻大臣が詰まったのは、おそらく歯舞の後の部分だったのだろうと思います。
 まず考えられるのは「歯舞諸島」か「歯舞群島」という問題があります。二つとも一般に通用しています。それから「居住者連盟」、北方領土に関してはいろいろの団体があって、大臣は原稿に書かれている名称でいいのかなと思って、一瞬詰まったのではないかと思います。いろいろ知っているほどそうしたことが起こるような気もします。

 いずれにしろ、これは歯舞が読めなかったということでは決してないと断言できます。ところが、一週間以上も経っているにもかかわらず、例えば「虎ノ門ニュース」の百田尚樹さんも青山敏晴さんも読めなかったという記事を鵜呑みにしていました。まあ二人ともあまり深い洞察を欠いて勢いだけで論じるきらいのあることが時々あるにはあるのですが・・・。
 
 日露戦争を戦った児玉源太郎大将という軍人がいたのですが、彼は戦争の最中に大砲砲撃を行っている砲兵に、この砲の玉はどれくらい飛ぶのかね?と尋ねたという逸話を聞いたことがありました。
 なんでそんな話を思い出したのかと、不思議だったのですが、島尻大臣を女性だからということで、なんらかの蔑視があるのではないかと、この一連の報道を見て、感じたのです。
 政府関係者はなんでも権力者でそれにとにかく歯向かうのが正義、それがかっこいいなどと考えるのは、なんとも子供っぽいアナクロニズムでしかない。そう自覚して欲しい人がこの日本国には沢山おいでになるようです。
 とにかく国民に選ばれ、大臣になった人にはリクペクトを欠くというのは日本人らしくないと思うのです。