北朝鮮の兵器開発の費用はどこから?

 つい最近まで、餓死者が出ていると言われてきたあの国が、核開発を着々と進め、高度な技術を必要とすると言われる潜水艦発射型のミサイルを開発できたのか?
 かつてのナチスドイツは、第一次大戦後の壊滅的な荒廃の中から驚くべき速さで、軍事大国となりました。しかしそこには、アメリカ財閥やユダヤ資本の巨額の財政援助があったと言われています。
 北朝鮮はどうだったのか? 技術を助ける国は例えばロシアなどがありました。では、お金はどうだったのか。経済制裁の中で、お金はどうしたのだろう? ぼくにはそういう疑問がありました。
 この疑問に、桜チャンネルの「【討論】韓国大崩壊!?その時日本は」で、西岡力氏が答えてくれました。拉致問題に深く関わり続ける西岡氏の述べるこの事実を知って、皆さんはどう思いますか。

西岡力氏
「救う会」全国協議会会長・東京基督教大学教授

 70年代金正日が後継者になって、それから以降39号室というのを作った。党の39号室です。もう国家には外貨がない。しかし金正日の秘密資金はある。
 当初は朝鮮総連から多額のお金を集めた。あるいは麻薬やミサイル販売や外貨になるものはみんな39号室に集まる。そしてそれは国民の生活に関係なくミサイル開発に投入され、そして金正日たちの贅沢な暮らしに投入されるという別の財布を作った。
 アメリカのCIAが90年代、スイスの銀行に分散して39億ドルくらいの秘密資金があるということを推計した。日本経済新聞のソウル支局長をやっていた山口さんは200億ドルくらいじゃないかという説を出しています。

 ともかくこの39号室のお金が問題なのです。マカオの銀行はその出入口に使われていた。日本の内閣調査室が第一次核危機の時、92年3年の時に、我々は総連の金が流れている、それを止めるべきだ。我々現代コリア研究所は600億円説だったんですが、アメリカの圧力もあって、内調(内閣情報調査局)が調べたんです。日銀などを使ってですね。そしたら1800億円から2000億円になった。という数字が出るんです。
 それを足利銀行などを使って香港に送金する。一応おろしてカバンに入れてマカオの銀行に行く。マカオの銀行からヨーロッパの銀行経由で、隠している。私はその話を直接内調の人に聞きました。そういうことをやっていた。しかしバブルが崩壊したこともあって、まあ少しはしょりますが、どうしてそんな1800億とか2000億とかいう金額が出るのかといえば、一つは脱税です。

 1976年に高沢寅男という社会党の代議士が朝鮮総連の幹部を連れて国税庁長官を訪れるんです。そこで朝鮮総連側は5項目の合意をしたと言っています。国税はそんなことはしないと言っていますが、その合意の第一項は、朝鮮総連系商工人との経済問題は話し合いで解決するとしている。そして実態は朝鮮総連側が代行して税務署に税金の書類を持って行くと、パチンコ屋さんや不動産屋さんは別扱いとなって経費が完全に認められて、その浮いた分を献金しなさいと言って・・・、献金させるというシステムを作ったんです。
 でもそのあと、日本でバブルが崩壊すると、脱税というのは利益が出て初めてできるわけですから、それができなくなって、今度は朝銀信用組合です。朝銀信用組合に預金はいくらあるんだ。2兆円です。金正日がそれ持って来いと言ったというんです。でも、持っていけないわけです。預金ですから。それでどういう手法を使ったのか。

 総連系の個人やペーパーカンパニーが朝銀信用組合から融資を受ける。担保は朝鮮総連の持っている建物、朝鮮学校も含めてです。それで破綻する。その人間が破産しますね。まあクレジットカード使えなくなるだけですよ。それで朝銀信用組合が破綻すると公的資金が入る。
 二回破綻したところもあって、一兆四千億円という公的資金がアイアールに入った。その内かなりの部分が北朝鮮に流れたという疑いが持たれている。そういうものが、39号室があった。
 しかし第一次安倍政権の頃からこれが問題だと言ってきたので、いま日本政府の方針として拉致問題の方針の一つが厳格な法実行となっています。法実行というのは本来厳格にすべきなんですが、なぜいまそれが入っているかといえば、いままであまりにもそれが甘すぎた。

 税理士法違反で京都と兵庫と北海道の総連を挙げました。京都は野中さんの地元です。そういうところまでやりました。それでいまはもうほとんどできなくなっているんです。
 そしてその後で、だいたい時期が重なるんですが、日本が厳しくなって日本から金がいかなくなった頃、金大中政権になった。そして盧武鉉政権になった。そのあとの李明博政権によると、この十年間で70億ドル行ったと。韓国から北にです。
 例えば、金大中は金正日に面会するために、5000万ドルをKCIAを使って送金しました。送金した相手は39号室です。39号室に勤めていた人間が今韓国にいて、金ガンジュというんですが、その内1億ドルは自分が担当したと言っている。そこに彼がいた。そして70億ドルプラス民間が30億ドルぐらいあるんで、つまり10年で100億ドル、年間で10億ドルが39号室に流れる。それプラス麻薬やミサイルを売ったりしたのがそこに行ってるので、金はあった。

 だから我々のターゲットは北朝鮮の人民の生活ではなくて、39号室の資金を枯渇させることだ。アメリカはそれに気づいたんで、バンコデルタアジアそこが出入口になっているというんで、やった。日本は総連を閉めた。韓国が抜け穴になりましたが、李明博、朴槿恵政権になって朴槿恵は特にケソン公団まで止めたので、現金をかなり絞った。
 中国共産党は金正日、金正恩を信用していませんから現金は渡さないです。人民の生活のための最低限の物資は出してますが。

 今39号室の資金が苦しくなってきていることは間違いないです。石炭の輸出で資金を賄っているのですが、中国はそれを買ってたが、今回金正男暗殺で、国連の取り決めで上限に来たから輸入を止めたと言いましたが、調べてみたら去年の12月に国連が決めた倍買ってたので、あいつら嘘つきなんですが、しかしとにかく中国が石炭を買わないということになると、より一層39号室資金が苦しくなる。そして39号室資金を管理していた人間というのは一番忠誠心がある人間なんですが、3人韓国に逃げています。
 一人は現金持ち逃げしています。そして今韓国のマンションでベンツ乗って、暮らしている。つまりそこまで金正日時代に金正日に忠誠心を持った人たちが作ったシステムなんですが、今言ったように39号室が逃げ始めたというのが金正恩政権の特徴で、そういう点でも立ち枯れしてきている。
 金については今申し上げたとおりです。