プチ断食その後、明らかな変化が

前に書いた通り、あのプチ断食を行ったのは、8月22日のことでした。それで、その後どうなった?
もう一ヶ月以上経ったので何らかの報告をしないといけないと思っていました。
そしたら、ぼくがダイエットを秘密でやっているという噂が流れているという話です。
「高田センセ内緒でダイエットしたはるらしいよ。女の子みたい」
ぼくは、ダイエットをしているつもりはほとんどありませんでした。
断食後、炭水化物をまったく摂らないように心がけただけです。
でも、明らかな変化が起こりました。

おやつが欲しくなくなりました。それまで夜中におやつを食べるのがけっこう習慣化していたのです。夕食の後に、好物の豆餅などを食べるのが常だったのに、そうした甘いものを食べなくなった。
たまに、口が寂しくなる時もあって、そんなときは「これも炭水化物なんや」と思いながら、ビーナツの混じった柿の種の小袋を食べることはありました。

どんなものを食べていたかって?
まず朝食といっても、起きるのは昼頃ですから、ブランチなんですが、スープとお豆腐の冷や奴、それに生野菜のサラダ。
夕食は、牛肉や鶏肉。牛肉はランプをステーキやカルネクルード(イタリア風に出刃で叩いてミンチにしてオリーブオイルをかけて食する)にする。


牛肉の部位は、ランプだけではなく、ラムシン、トンビ、クリなどを可能ならば切り出してもらいました。肉屋さんはけっこう喜んで乗ってきてくれるようです。
鶏肉は腿肉で、これをそのままソテーするか、あるいは切って串に刺してネギマの焼き鳥にします。レバーやハートも食べます。

魚は大きいものを、勿論新鮮な奴を丸ごと塩焼きにします。煮魚はあまり食べません。要はおかずとしての調理は避けて主食として食べる。
それと野菜はふんだんに摂りますが、生か温野菜、酢の物などにする。
大好きだったカボチャの煮物は止めました。肉じゃがも。レンコンも澱粉を含んでいるので避けることにしました。
家内はけっこう大変だったようです。

お酒は日本酒やワインは止めて、焼酎のお湯割りです。
レストランなどでは、ワインも飲みましたが、パスタは食べません。まったく食べないというのも付き合いが悪いので、ピザはほんの5センチ角のかけら位。スパゲッティは一本だけ。カロリーはあんまり気にしないで、でんぷん質と糖類に注目するという訳です。

気付いたことは、胃のもたれや胃酸過多的な痛みが無くなったことでした。
それまで、多い時には、1日に4・5包も飲んでいた胃薬がまったく必要でなくなりました。
ある時、久しぶりに体重計に乗ってみました。減っていました。面白くなって、時々夕食までなにも食べないということをやりました。あんまり苦痛でもなかった。
家内は、身体がこわれるんとちがうと心配していましたが。運動ということはまったくしません。週に1・2回家内の買い物の荷物持ちに近くのスーパーに行くくらいが関の山。
それで、8月25日以降現在までの体重の変化は図の様なものです。一ヶ月少しで3キロ近く減ったことになります。

一方、血糖値も変化が見られました。空腹時血糖値の測定は、以前よりずっと続けていました。体重もそうなのですが、朝起き抜けに測定します。
100を割ることなど全くなかったのに、90とか80台になったりします。
やはり、脱炭水化物食は効果あるというべきかもしれない。
空腹時血糖値は60~120が正常値で、60以下は低血糖、120を越えると境界型の糖尿病とされているようです。でも、この空腹時血糖値は正確な判断指標ではなく、ヘモクロビンA1cという平均値指標が重要なのだそうで、次の血液検査でどんな値の変化があるかが分かるはずです。

山の友人でぼくの侍医の林ドクターは、「その説って学会ではまったく無視されてますよ。それに必ずリバウンドがきます」と断言しています。
息子も、リバウンド説に賛成で、断食などしたら身体の摂取能力が向上し逆効果なんと違う、と否定的です。
でも、ぼくとしては、そうしたリバウンドを試すことも面白いのではないか。暇な毎日けっこう楽しめるではないか。そう思ってさらにぼく自身の人体実験を続けてやろうと思っている次第です。

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