”アラビアのロレンス”たちに山男のロマンを見た

 前稿で、「暴走族に教えを乞うた白バイ隊長」の話を書きました。この話を書いたのは『山渓』のどの号かを知るために『高田直樹著作纂』を開きました。
 この『高田直樹著作纂』というのは、ぼくが還暦を迎えたときに教え子たちが作ってくれたものです。ぼくが雑誌・新聞などに載せたもので単行本になっていない著作がほぼ全てA3のコピー用紙500枚ほどに収められて製本されており、重さは7.1キロもあります。
 探してみたのですが、ここにそれらしいものは載っていませんでした。その時になってぼくは気づいたのですが、その話を書いた『続・なんで山登るねん』は雑誌連載ではなかったのです。
 それは、1975年の「ラトックⅡ」登山遠征を行うために必要なお金を得るため、京都グランドホテルにまる一ヶ月缶詰になって、一気に書き下ろしたものだったのです。

 話が、脇にそれたようですが、件の話は、『続・なんで山登るねん』の「”アラビアのロレンス”たちに山男のロマンを見た」という項に書いています。
 ここに、その話を載せることにしました。
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