橋下圧勝?

 先週の土・日、恒例の「北山パーティー」があった。
 これは、もう30数年続いているもので、テント張りのアウトドアで美味しいものを食べ飲んで、夜っぴて語り明かすという会だ。始めの頃は、北山の山菜を食べる会から始まったのだが、直ぐに冬の猪肉・ぼたん鍋が加わって、年二回に拡張した。
 さらに、山菜の採集が難しくなったので、春のメニューがステーキになった。
 ひところは、日本中からの参加があって50人を超えるまとまりのつかないパーティになったこともあったが、最近ではほどんど近しい者ばかりの落ち着いたグルメ会となっている。

 一夜明けた昼の談笑で話題となったのは、大阪ダブル選挙だった。
 その日の夜には結果が分かる。ほとんどが橋下勝利を予想していた。ただひとり、ぼくのザイル仲間で一緒に冬の劔岳G1リッジを初登したスミさんだけは、異を唱えていた。彼は永年大阪府庁に勤務していたからそうした情報が周りから入っていたのだろう。
 「あんなネガティブキャンペーンをやるようでは、ゼッタイ勝てん」と、最初の頃からぼくは唱えていた。橋下は賢いから無視するだろうと。
 しかし、これはTVで見たのだが、「おやじがヤクザぁ。結構毛だらけ」と、街宣車の上で橋下は叫んでいた。大阪人の心をとらえる居直りだった。「ほんでなんやねん」という訳である。
 文化的にひだ深く底が深い関西人にあんな単純なキャンペーンは通用しない。関西と関東ではその文化が異なる。だからだろうが、「仕置き人」シリーズは関東ではぜんぜん受けないそうだ。
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