守銭奴の国の行く末

 少し前、スティーブ・ジョブスが亡くなって、マッキントッシュのことを書きました。
 それで、むかしコンピュータの雑誌に『パソコンおりおり草』というタイトルでエッセイを連載していたことを思い出し、<高田直樹ウェブサイトににようこそ>にこれを、載せることを思い立ったわけです。
 ふた昔以上も前のコンピュータに関する記事はノスタルジーもあって、興味を持って読んでくださった方も多かったようです。なかには、これは一種の文化遺産ですよなどという人もありました。
 この28回の連載が終わると、調子に乗ってしまった僕は、すぐにつづけて、単行本にならなかった山渓の連載『なんで山登らへんの』アップすることにしたのです。
 
 この15・6年前の『なんで山登らへんの』、けっこう雑な推敲を経ていない駄作だと、その当時は思っていたのですが、今改めて読んでみると、その内容が結構面白いのです。その当時はあまり理解されなかったようなのですが、今になってみると、なにか予言めいたことが多く書いてあったことが分かります。
 このシリーズも今10回まで来ているのですが、この1956年2月号の「守銭奴の国の行く末を担うのは、誰や」という項は、手前勝手的になかなか面白いと思いました。
 なので、ここに転載することにした訳です。
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