ビータスが死んだ(2006.8.7)

mixi日記2006年08月07日06:37より転載

ビータスが逝ったのは、2006年7月12日の夜。
生きておれば、今日が誕生日で14歳になるはずだった。
ゴールデンのような大型犬は短命なので、13歳は人間でいうと96歳に相当する。天寿を全うしたといえるかもしれない。
山登りを続けてきた結果、ぼくは若い頃より普通ではない数の人の死に立ち会ってきた。
しかし、こんな感じの強烈な喪失感を味わったのは初めてのことだった。
思い出したり、文字にしたりするだけで、もう涙があふれそうになり、胸が詰まってくるので、話すことさえ出来なかった。

一ヶ月近くがたち、漸く文字にすることが出来るようになったといえる。
ビータスはゴールデンレトリーバーという犬種で、彼のお父さんは、通称「フリスコ」で日本中に知られた有名な犬だった。
BITASと綴る。これはボニート、インテリジェンテなどスペインン語のいい単語の頭文字をとったもので、スペイン語科卒の末娘が名付けた。
その名前通りに、いいやつで賢かった。トイレから「ビータス、しんぶん」とどなると、新聞をくわえて持ってきてくれた。
寝るときを含めて、いつもぼくと一緒だった。
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