尖閣、尖閣と騒がしかったマスメディアも少々静かになったようです。
でも、中国の公船は頻繁に現れているようですし、報道されないだけで、緊張は依然として続いています。
北方領土、竹島、尖閣諸島などの領土問題は、このごろになってようやく国民の意識に上ってきたようです。ぼくが、北方領土といい北方4島といわないのは、北方領土は4島だけではなく、南樺太もロシアに略奪されたと考えているからです。南樺太は、日露戦争の後のポーツマス講和条約(1905年)によって、日本に割譲されていましたから、4島と同じく日本の領土だったのです。
領土問題は、そんなに簡単に外交や話し合いによって決着する問題ではありません。それは相手国の態度を見ておれば単純明快に判ることです。
尖閣を、北方領土や竹島と同じように領土問題と考えるのはよろしくない、尖閣に関しては領海問題と考えるべきだと思っています。
尖閣問題に関して、相手国を喜ばせるような言説・行動を取る知識人を任ずる人が続出して驚きました。彼らには2種類あって、もともと国家というか自分の国という概念がない、当然日本国が日本であるという誇りも薄く、地球市民という発想が美しいなどというナルシズムを抱いている。
もう一方は、日本を愛してはいるのだが、国益に対する理解がなんとも単純に損得の拝金主義に浸ってしまっている。日本国民であるという誇りが欠如しているのです。
一般論として、戦いは勝たねばならないし、そのためには「敵を知り己を知れば百選危うからず」は真理ではあります。そのための情報収集や前哨戦としての情報戦にも負けてはならない。
しかしです。負けるとわかっていても戦わなければならない時があるのではないか、楠正成のように。それを大和魂というのだと思うのです。
孫崎享という元外交官がいます。あまり書かれなかった戦後史『戦後史の正体』を上梓し、売れているのに気をよくしたのか、調子に乗ってさえずり続けているようです。
彼は当然国益という概念がないわけではないでしょう。しかしどうもその理解が浅薄で軽佻浮薄であるように思えます。
経済関係や軍事に関して単純な判断を振りまいていると思えます。
尖閣は係争地であるとしています。ツウィッターで、こういっています。
案内:10月25日号SPA!田中康夫×孫崎「国益を最大化する尖閣問題の対処法」「紛争を避ける英知を持っていたかっての保守政治家に学べ、孫崎ー尖閣が”係争地であることを認識しないと解決しない、田中ー媚中でも嫌中でもない冷静冷徹な第3の道を選ばなければならない」
また、野田首相の海上自衛隊の観艦式での式辞に対して、
野田首相・自衛隊:野田狂い始めた。「首相”領土めぐる新時代”と訓示。”諸君が一層奮励努力を切に望む”。と締めくくった。”一層奮励努力”は、日本海海戦で掲げられたことで知られる”Z旗”で使われた表現。訓示では旧海軍兵学校の”五省”も読み上げた」、尖閣巡る軍事衝突で日本勝利はない。
と書き、衝突したら日本に勝利はないと断言しています。
SPA!の田中康夫の番組では、こんな日本と中国の海軍力の比較のボードを掲げていました。勝ち負けは数で決まるわけではないでしょう。日本海海戦を知らないのか。おまけにこの中国の戦艦の中には使い物にならないような旧式の艦船も含んでいることをご存じないのか。さらに問題は数ではなくて、艦の性能そして何よりも訓練による戦闘能力であることをまったくご存じないようです。
ツウィッターの顔が、どんどんあほ面に見えてきました。
それに、どうでもいいことかもしれないけれど、この孫崎氏が作ったボードのタイトル「中国と日本の・・・」これ順序がさかさまじゃないの。あなたは中国の外交官だったの。
それにしても、日本海軍は大丈夫なんかなあ、少し心配になってもきていました。
ちょうどそんな折、アンカーの「青山茂晴のニュースdeズバリ」で、<中国のたくらみ>という話がありました。これはいいと思い、YouTubeにアップすることにしました。
【追記】アンカーの「青山茂晴のニュースdeズバリ」の動画は、「放送コンテンツ適正流通推進連絡会」とかいう、なんとなく胡散臭い輩により削除されてしまいました。
腹立たしく思いながら、YouTubeを観ていたら、もっといい動画がありました。
【安全保障講座】平成24年度 自衛隊観艦式 ハイライト解説[桜H24/11/12]です。
アンカーのよりもっと詳細で、もっと素敵なので早速リンクを張らしてもらうことにしました。平成24年度 自衛隊観艦式 ハイライト解説