前稿で、国際連合憲章の誤訳ともいえる件について書きました。国際語としての英語を日本語に変える際の意味のずれや不一致はどうやら必然的に起こるらしい。これは日本語の持つ柔軟性という長所が仇となっているともいえるようです。
明治期の日本国においては、数万語の英語やフランス語から和製漢語の創作が行われました。これを可能にしたのは、多くに日本人が欧米に留学し、その言語の本質的な意味を理解することができたということと、その意味を漢字を使って表現できるだけの漢学の素養があったことでした。
日清戦争の後大量に渡来したチャイニーズたちがこれを持ち帰った結果、現在の中国で用いられている熟語の7割がこの和製漢語であるというびっくりするような事実は、先の稿で述べた通りです。
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日本は「醜いアヒルの子」だった〜昨今気になる用語のことなど〜
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