出来上がった孫のパソコンを動かして、SSDの速さを実感した。なんとも軽く早く動く。それに比べて7から置き換わったばかりのぼくのWindows10の遅さといったらなかった。
思い切ってぼくのWindowsマシンのHDDをSSDに置き換えることにした。そうなると古いCPUも替えネバなるまい。
今のCPUの性能はほぼ極限まで高性能化されているともいえる。CPUの性能を上げるために取られた手段は、CPUの数を増やして並列処理を行わせるというものだった。ぼくのマシンに入っているのは、2個のCPUを使うCore2というタイプのもので、2005年頃に開発されたものだ。これはデュアルCPUと呼ばれ、さらに進んで、4個が使われるようになって、これはクワッドCPUと呼ばれた。
その頃に自分用に組んだマシンに載せるのにそんな最先端のCPUを選ぶ必要も感じなかったので、インテルのデュアルCPUつまりコア2を選んだわけである。
この頃の2010年代からコア数は4、6、8とどんどん増え、現在ではコア9となっている。この40個ほどものCPUの集合体で化け物のような最先端のCPU、intel Core i9のお値段は5万円近くするが、こんな高性能なCPUがそんな安い値段でということも言えそうだ。
そんなCPUの中でぼくが選んだのは、intel Core i3-9100Fというものだった。コア3と名乗っているが、実際はCore4である。これで充分速くて、動画編集などをやらないぼくとしては、満足できると考えた。なにしろ安いのがいい。1万円もしなかった。
しかし、SSDとCPUを新調したら終わりというわけではなかった。CPUをはめ込む台のマザーボードも変えなければならないことがわかった。CPUのまるで生花用の剣山のような足の形状も変わっているので、新しいマザーボードが必要だった。そのマザーボードに差し込むメモリボードも差し込み口が違っているので、前のものは使えず新規購入しないといけなかった。
仕方ないことではあったが、予算は予想をどんどん超えてきたので、メモリーは8G x2で我慢することにした。
こうしたパーツは全てアマゾンのネットで購入した。アマゾンは驚くほどの迅速さで対応し、夜中の3時4時に頼んでもその日の夕刻にはつくこともあった。不具合があったり適合性が不満足だったりした場合、そのままキャンセルや返送あるいは交換も問題なかった。交換するより着払いでキャンセル返送して、新規に購入する方が単純で都合が良いことがわかった。
なんやかんやでこんな返送を都合五回以上もやっただろうか。ほとんど寝ない日が何日も続いたりしたが、ともかく新マシンは組み上がった。
ぼくのデスクトップPCが改築できたと言っても、それでことが済むわけではなかった。新しいSSDにシステムとデータを移さねばならない。この作業はかなり厄介だった。
この移送は、普通はクローン作成ソフトを使って、丸ごと焼き込むというやり方をするのだが、これがなぜかうまくゆかなかった。 Windows10には、バクがあるようで、システムの構成が7とは大きく変わっているので、トライアンドエラーを繰り返すことになった。
仕方なく、とりあえず、Windows10をインストールし、バックアップからピックアップしながらデータを転送するという手間のかかる方法をとるしかなかった。
そんなことをやっているうちに、上海からのMacbook Proが到着した。(つづく)