先週末、教え子の同窓会に行ってきました。
いよいよ日本での発症・伝播が始まったかと思われる頃だったので、高齢で糖尿病のぼくとしては、常識的に言って、そうした人混みは避けた方が良いとは思われました。まあ、気をつけていればいいと思ったのです。
ぼくがラトック1に向かった年の卒業生で、今年で還暦を迎える年男・年女の集団で、ちょうどぼくとは二まわり年下になります。出席した教師はぼく一人でした。
もうほとんどがなくなっているのです。ほぼ同年代のもう一人は、体調が悪くなって、突然来れなくなったそうです。
六十人ほどが集まっていました。少々ためらいながら握手もしたし、何回かハグもしました。
武漢が封鎖される直前に、ここを脱出した人は500万人とい言われています。彼らはチャイナ全域に散りました。彼らを完全に封鎖したアメリカと異なり日本が止めたのは武漢からの流入のみでした。新コロナウィルスを持っている可能性のある武漢からの来訪者は10万とも言われています。
京都はチャイナからの来訪者の特に多いことで知られている街です。彼らからもらった武漢ウィルスを持っている保菌者はいっぱいいると言っていい。
同窓会の会場は、京都駅の近くでした。京都駅までは近鉄で半時間もかかりません。午後4時過ぎに家を出て、まず地下鉄で四条に行き、行きつけのタバコ屋でシガーを買ってから引き返して会場に向かいました。
電車に乗った時に、ぼくが気をつけているのは、どこにも触らないことです。つり革などにはまず触れません。優先席の端にどっかりと座ります。
優先席がふさがっている時は、ドアの端にもたれて立っています。そこにもスペースがない時は少し困ります。揺れる電車で、つり革にも柱にも触らないで立っているのは少々困難です。そんな時は棚のスノコの金属棒に指2本を引っ掛けることにしています。多分そんなところに触っている人はあまりいないはずだからです。
つまり、人が触っているところに触れるのは危険なのです。感染には、飛沫感染、接触感染、空気感染などがあるそうですが、コロナウィルスは空気感染はしません。
ぼくはマスクはしません。あんまり意味がないように思っています。自分が咳が出ている時はするべきで、これは飛沫を飛ばさないためです。
人はくしゃみや咳をする時は、手のひらや拳で口を覆いますが、これは良くないそうです。腕を横にあげて肘の内側で口を覆います。こうすることで、口からの飛沫を手を介してどこかにつけることが防げるからです。これが正しい咳・くしゃみエチケットで、幼稚園でも教えているそうでう。誠に正しい。
防御的マスク無用論を支持するぼくですが、でもマスクは携行してはいます。電車で座っている時に、前に人が立ったら、飛沫が降ってくることもありうるからで、そんな時はいつでもマスクができる用意があるというわけです。これはかなり気分的なものなんですが・・・。まず、混んでる電車には乗らないのが一番です。
決定的に重要なのは石鹸による丹念な手洗いだと思います。接触感染では、ウィルスは手を介して口、鼻、目の粘膜から侵入します。
実験によると、人は1時間に20数回無意識に顔に触るそうで、人前で鼻をほじる人は少ないでしょうが、目は普通にこすります。だから、マスクの一つの効用は、口と鼻に触るのを防ぐことのようです。
でも目は別で、上等のマスクをしてつり革に手をかけて、目を擦っているなんてのは滑稽な光景というべきです。
横浜に入港したクルーズ船、ダイヤモンド・エリザベスとかいう英国の船は世界一の巨大客船で、戦艦大和の倍の大きさというから驚きました。
クルーズ船というと豪華と思いますが、そうでもないと聞きます。経済成長著しいアジアの人々をターゲットに建造されたスーパーマーケットのような船だそうです。この巨大客船が、新武漢ウィルス感染の巨大実験場となった観があります。
一人のチャイニーズが持ち込んだ武漢ウィルスが瞬く間に三千人を越す人に伝播したのです。この感染をもっとも助けたのは、船内いたるところにある「手すり」や食堂のバイキングでの「タング」だったと思います。
船室に隔離された船客から感染者が出ているのは、本質的には、無発症感染者が潜伏期を経て発症した。あるいは調べたから無発症感染が判明したというにすぎません。
日本政府は検疫を行う前に、二千人ほどの船客を船室に閉じ込めることによる潜伏期間とされる14日間の隔離を計りました。しかし千人の乗組員はそのままでした。この時、理論的には乗組員全員の入れ替えが正しい処置だったでしょうが、ちょっとそれは無理だったかもしれません。だから、かわりに乗組員に対する徹底的な防疫対策の教育が必要でした。
ぼくが気になったのは、食事の渡し方です。正しくは、客室の外に置いて、船客が自分で取り込むべきなのに、手渡しをしていたことです。その結果給仕船員がウィルスの運び屋になったのかもしれません。
武漢からチャーター便で帰国した日本人が隔離収容された旅館では、食事の膳は手渡しなどされず、部屋の前の廊下に置かれ、収容者が自分で取り込んでいました。
一人の厚労省職員が発病し注目されました。防護服を来ていなかったなどと的外れの見解がありましたが、彼が防護服を着ていても感染したと思われます。
ぼくが思うにには、問診票の紙や紙挟み台とそれに添えてあったボールペンが問題で、このボールペンは素手で使い回しされました。これは、船客間に感染を媒介したかもしれません。また問診票の紙を、その職員はウィルスに汚染された紙とは見ていなかったでしょう。
新しいところでは、和歌山の屋形船感染がニュースになっています。
この感染源は明らかに武漢からの観光客です。この屋形船で感染したタクシー運転手の宴会での座席図が報じられましたが、複数の感染者は見事に固まっています。テーブルを挟んでの飛沫感染もあったかもしれないけれど、背中合わせの人もいるので、ビール瓶や銚子を介しての接触感染が考えられると思います。
先日、大学の山の後輩で、ラトック2に一緒に行ったドクターでぼくの侍医みたいな医者でもあった彼に、今持病で入院中ですぐ退院の見込みなのですが、退院しても碁会所に行くのはしばらくやめたほうがいいと電話で言ったら、「高田はんは神経質なんやなあ」と言われました。
そう言われれば、確かに神経質に過ぎるかもしれないけれど、決して的外れではないと思っています。自分は自分で守るしかない。
毎年3月5日に開催されるチャイナの国会に当たる全人代(全国人民代表大会)は、間違いなく延期されるようです。チャイナ各地での予備大会が延期されているのですから、開けるわけがない。
国賓来日も延期されるでしょう。もし千人を超す随行員と一緒に来日することになったら、千人を超す武漢肺炎のウィルスの保菌者と握手した日本の閣僚は、しばらくしてバタバタと武漢ウィルスの陽性となりそうです。とんでもないことになります。
そんな気違い沙汰は、誰も望まないし、起こらないと思うのです。
普通の民主主義国では考えられないような極端な方法で、チャイナは予想を下回る数千万の罹患者で武漢肺炎を押さえ込むかもしれません。
大きく落ち込んだ経済を経済を立て直すために、かつてのリーマン・ショックの時以上の過激な方法をとるかもしれません。あの時はアメリカやヨーロッパのの協力がありました。しかし今度はそうはいかないと思われます。
習近平の中華100年の夢の完成は、ずっと先送りされることになるでしょう。
そうなった時、習近平はどうするでしょうか。過激な方法をとることが考えられます。国内の不満を押さえ込むため膨張策を激化させることが考えられ、尖閣への侵攻は強化されるかもしれません。
日本は断固とした対応を準備しなければならないと思います。