桜チャンネルといえば、むかしはオンラインの右翼サイトだと思っていたかもしれない、という気がします。
しかし、今一番興味を持って見ているのは桜チャンネルの討論番組なのです。
その内容は、TVなどとは比較できないくらい突っ込んだ討論がなされており、そのほとんどが全く腑に落ちる内容なのです。
こういう番組を見ていると、TVタックルや朝生などは、あほらしくて見ておれなくなり、見続けるのに努力とかなりの忍耐を要求される。
毎週のように更新される座談会『討論!』は、先日2月16日の「日本よ、今・・『闘論!倒論!討論!2013』中国・韓国経済の実態」で、ちょうど300回を数えています。ほとんどのパネリストは、NHKや民放には呼ばれないような人で、そこがまたなんとも本当臭いと思えてくるのです。
この300回目の討論のパネリストは以下の通りでした。
上念司(経済評論家)
田中秀臣(上武大学教授)
田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)
樋泉克夫(愛知大学教授)
三橋貴明(経済評論家・中小企業診断士)
宮崎正弘(作家・評論家)
室谷克実(評論家)
司会:水島総
上念氏は、先日のテレビタックルに出てましたが、アベノミックスに関して、彼が話を日銀に振ると他の出席者が一斉に異を唱え話題を変えました。アベノミックスのターゲットは日銀であるのに、それはあからさまに出来ないもののようです。
他のパネリストで三橋氏は、現在民放でも売れっ子のようであちこちに顔を出しています。彼の優れている所他の経済評論家と違う所は、すべてがデータの検証に基づいていることです。彼の本で『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!』というのを読んだことがあります。
この『討論!』のシリーズは、いずれも3部構成で3時間に及ぶもので、すべて見応えがあります。
話が脇にそれてしまいましたが、こういうことは皆さんすでに充分ご存知の筈で、余計なことを書いたかもしれません。
元に戻して、ぼくがいいたかったのは、表題の通り桜チャンネルの『GHQ焚書図書開封』についてです。
このシリーズは始まったのが、2012年の1月17日に第1回がアップされています。しかし、これは再録版で一番最初のアップは平成19年(2007年)だったようです。当初は有料だったのが、無料で再アップされるようになったというのは、この稿のあとのほうで、示すコメント文で説明されています。
そのリード文にはこう書いてあります。
「占領下、大東亜戦争を戦った日本人の物語を断ち切るかのように、7千冊以上の戦前・戦中の書物がGHQによって没収された。理不尽な”焚書”に遭ったそれらの図書を”開封”し、当時の日本の実相を読み解いていきます。
第1回:占領直後の日本人の平静さの底にあった不服従に彼らは恐怖を感じていた」
以後、毎週水曜日にアップされ、117回に達したという話なのですが、最初は無料開放ではなかったようで、無料で見れるようになって、現在では隔週で再アップされているようです。
このシリーズは、学校の副読本教材とすべきなどという意見もあり、ダウンロードされてる方もおられるのか、次のような質問のコメントがありました。
【BigsbyB6GWST 2 週間前
この「GHQ焚書図書開封」の番組で、第1回〜第37回までは確保したのですが、第38回〜第90回、第93回〜第117回、これだけの分が、Youtube で探しても 出てきません。どこかにあるのでしょうか?】
これに対して、
【lupinxyz2 2 週間前
第一回~の公開日を追って確認されたら分かると思いますが、隔週水曜に第一回分から順次再放送(一昨年から開始)されており、それが無料公開の形になっています。本放送時は無料公開ではなかったので、youtubeで自由に視聴できる形では存在していないと思います。第117回がUPされるまであと2,3年かかると思います。】
ということのようです。
初回は平成19年(2007年)に収録されたもので、そこでは、このGHQによる焚書ともいうべき所行がどのように行われたがが語られています。
初回に寄せられたコメントは、いずれも熱く、けっこう激しいものばかりです。
abc45089 8 か月前
目からうろこが落ちた。過去と現在がつながった。
堰を切って流れ込んでくる、往時の日本人の熱き思い。
誇り高き父祖たちの生きざまに、今、この身も心も重ねたい。
Amy70919 9 か月前
やはり東北の大地震と同様に、国の危機という時に日本人は冷静で、精神が落ち着いており、他国にみられるうろたえ、狼狽がみられなかったことから、反対に脅威を感じ、徹底的に叩き潰す、それも精神的に。という結論になったのでしょうね。
それがドイツとは一番の違いかもしれません。
TheSuisenka 10 か月前
「書物を焼く者は、やがてその炎で自身も焼くことになる」とハイネも言ってる。歴史とは事実の積み重ねの連続であり、連続しているからこそ因果関係を理解し、それらを教訓とし未来に繋げることができる。GHQの焚書とは、積み重なったある時期の歴史を抹消する行為であり、歴史の連続性を破壊し歴史に空白を作り、日本人が自国の歴史から教訓を得ることを困難にする行為。
連続性が断たれ空白ばかりの虫食い歴史から生まれるのは、歴史から教訓を学べなかった虫食い状態の不安定な国家。
などなど。
第2回では、実際の本が取り上げられています。
新潮社から出た本で、書いたのは上等兵であった谷口勝さんという兵隊さんです。書名は『征野千里』。この兵隊さんが突然中国人の老農夫夫妻とその孫娘と鉢合わせし、怯える3人をみて、日本に残した娘や祖父母を思い起こす記述があります。
西尾幹二氏の朗読にも味があります。
コメントにはこんなのがありました。
Teruo Fukuda 1 年前
素晴らしい発表ですね!
南京虐殺なんてなかったことが判明する時間的・地理的な前後の状況が見えます
dexydozaemon 8 か月前
上等兵の方の目を通した南京の情景や経験がまるで自分が見たもののように感じられるすばらしい手記でした。どこにでもいるような日本人の感覚を赤裸々に飾らず率直に書き残したものだと自分も思いました。この空気感からは虐殺のぎゃの字も感じられませんねw
この上等兵の方は生き残れたのだろうか・・・
こんな長文の書き込みもありました。
dadfor3kids 1 年前
私もこの手記を読みたいです。
伝令に走る著者が目の当たりにした土民の光景描写、先生の淡々とした朗読も手伝ってか、途中で胸が熱くなり、目頭も熱く潤ってしまいました。
私も南京虐殺否定派の端くれ(の端くれ)ですが、死と隣り合わせの状況というものが実は如何に殺伐厳然としていて、それが却って、その渦中にいる者に観想を促すものなのかがよく判るような気がしました。
日本兵も現地の農民も、共に生死の狭間を彷徨っていることに変わりはないのですね。非力な者に対する憐れみとかそういうのではなく、著者は故郷を、この農民の中に見たのですね。
この手記が厳然な事実に則して書かれたものなら、観念論ではありますが、南京の虐殺など在り得なかった、そう強く思えます。もちろん真実は、今となっては恐らく誰も知り得ないでしょう。が、事実を捩じ曲げてまで、先人に(嘘っぱちの)罪を擦り付けている連中が世に出す諸々の「証拠」よりは、余程信用に足る文献と言えるでしょう。
西尾先生、有り難うございました。
続いては第20回「従軍作家が見たフィリピン戦場最前線」で、書名は『大東亜戦争、陸軍報道班員手記』です。
コメントをいくつか紹介しておきます。
takeshi yamano 8 か月前
西尾様、
焚書図書の紹介ありがとうございます。
名文とすばらしい朗読、大変感銘いたしました。
次回が楽しみです。
氏から教えていただいた”パラダイム”視点、目から鱗落ちの一瞬でした。?
焼津の半次 8 か月前
素晴らしい死生観!
明日は死ぬかもしれないその日の心温まるひとときの情景、階級も関係の無い日本軍の同志愛。敵味方のないシンパシーの描写。砲弾?の飛び交う中での、西尾先生のおっしゃる〝余裕〟は、左傾した今の日本人にはほとんど無いのだろう。
ただ、おこがましい事を強いて言えば、私にもそれに似た経験も少?しはある。それは、山岳登攀に熱中していた若いころのことなのだが、ザイルを結びあった仲間との同志愛だ。お互い赤の他人でも、登攀前夜の飲み会、駅の待合室で眠り、翌朝はザイルを通しての信頼関係を確認したものだ。遭難死した人を〝ロク〟又は〝おロク〟と言い、それが山での日常会話の一つであったが、あの頃の達成感、充実感を懐かしく思う。
pomdeterrex 8 か月前
こういう番組をNHK教育や放送大学で流すべき。
焼津の半次さんは、山登りをしておられたようで、このコメントには顔が緩みました。
こんな長文の書き込みがあり、こんなことは知らなかったし、本当ならすごい事実だなと思いました。
okinawamamore 8 か月前
飢餓に苦しみ恐怖におののく全軍を見捨て、マッカーサーは妻と子供を連れてオーストラリアに逃走しますが、その理由は「大統領命令」と生涯言い張ります。しかし大統領命令は「最後の判断はマッカーサーに任せる」であった事が公文書で確認できます。さらに傷病者や戦略上重要な要員を優先的に脱出させるべきであるにもかかわらず、収容力の極めて少ない魚雷艇に自分の子供の為にフィリピン人家政婦まで載せて逃げました。その卑劣さと日本軍に負け続けただらしなさから、部下の米兵まで彼をあざけって「ダッグアウト・ダグ」(避難壕の中ばかりにいるダグ{ダグラス・マッカーサーの名})と呼んでいました。彼の黄色人種蔑視はすさまじく、真珠湾攻撃のパイロットは白人傭兵だったと信じ続け、日本兵など歯牙にもかけず蹴散らせると思っていました。その黄色い猿に屈辱を味わわされた恨みは、醜悪な戦犯裁判による復讐劇となり、自分を敗走させ、自分よりはるかに優れた軍人で、高潔な人格者であった名将、本間大将と山下大将を、無実の罪で、軍人の栄誉まで剥奪して囚人服で処刑。かくして、マッカーサーは米国の卑劣さと、自身の下劣な陰湿さを永久に歴史に刻みました。
最後に、第32回「消された名著、菊池寛『大衆明治史』」を。
菊池寛は、ご存知の通り、大作家・劇作家で『文芸春秋』の創設者で、「芥川賞」「直木賞」を作った人でもあります。
コメント。
Masayoshi Matsuo 4 か月前
面白い文章でした。こういった書物を簡単にした教科書があったら?歴史が嫌いにならなかっただろうなぁ。年表と単語を覚えるだけの?授業は本当につまらなかったしやる気も起きなかった。?
takurna2 4 か月前
せっかく廃藩置県をして日本が一つになったのに、今再び地方分権?して地方に権力を分散しようとしてる連中が台頭してきてるね。分?離は必ず対立を生む。
日本がまたバラバラになりそうですね。
0059102zaq2 4 か月前
何故?GHQはこの本を日本国民に読ませたくなかったのか?
とりあえず、復刻すべき本です!!?
津多姫 太田 4 か月前
もう少し分り安い口語体に書きなおして、中学校の歴史教育の副読本にすると良いと思います。ただしい歴史認識を持った国民が増えると思いマス。とても分り安い著作だと思います。
というわけで、ぼくも「相棒」や「ニキータ」「性犯罪特捜班」などのDVD作りよりも、このシリーズをDVDにしないといけないと思い至った次第です。
ここに取り上げた回へのリンクを列記しておきます。
1/3【討論!】中国・韓国経済の実態[桜H25/2/16]
GHQ焚書図書開封 第1回
GHQ焚書図書開封 第2回「一兵士の体験した南京陥落」
GHQ焚書図書開封 第20回「従軍作家が見たフィリピン戦場最前線」
GHQ焚書図書開封 第32回「消された名著菊池寛『大衆明治史』」