先きごろ、揚子江に一万数千頭の豚の屍が捨てられていたという、なんともミステリアスの報道がなされたことがあった。一体これはどうしたことなのか。これは、以後ずっと頭の片隅に引っかかっていたことだった。Youtubeの<『地球の癌』中国の急所を衝く>という刺激的なタイトルに目が行き、見てみると鳴霞氏がこのことについて語っていた。それは、4月6日の土曜日、武蔵野公会堂で行われたシンポジウムの収録動画だった。
鳴霞さん、中国のあの豚の情報わかりますか。原因は不明なんですか?と問われた鳴霞氏は、次のように答えた。
「原因は同じ内部の情報で、今日はここで始めて話します。中国全国豚は6億ぐらい育てていました。中国の村で豚育てる時に、豚の餌の中でヒ素入れます。この毒のヒ素なぜ混ぜるのか。ヒ素混ぜるとね。豚の毛に艶が出てきます。その艶出たら、店とか料理店、その豚注文する時、高い値段で売りますよ」
去年の8月か6月頃にヒ素を混ぜた飼料を食べた豚は4ヶ月以内に屠殺しないと、内蔵がやられておかしくなる。
ところが、去年の年末に、習近平が「これから政府のお金で共産党の幹部への饗応を一切禁止」と厳命した。マオタイ酒も売れなくなった。年末年始の忘年会・新年会は一切禁止された。
豚は4ヶ月経って死ぬ。死んだ時に埋める池がある。その池は満杯になった。どうしようもないから揚子江に捨てた。
中国のマスコミは投棄豚は6000匹と報道した。しかし実は7万匹だった。
司会者「10倍すれば大体同じですね」
「そうですよ。中国人、お金儲かるとき手段選びません。例えば病気の豚、埋めたらまた掘り出して料理するのよ。」
今回はなぜ河に捨てるのか。不思議です。7万の豚、以前には半分は上海の人は食べました。今回は食べきれないから河に捨てました。
なるほど、そういうことだったのか。大いに納得した次第です。
いまインターネットで調べると、死んだ豚の投棄は揚子江だけではなく、あらゆる河川で行われたようです。凄い汚染が起こっている筈です。投棄は豚だけではなく、鴨の死骸もありました。
少し以前に、中国に急激に立ち上がっていた造船業は、その8割が倒産し養豚業に走ったということを聞いていました。つい最近までGDP成長率8%以上を維持していたようにでっち上げていましたが、中国経済は随分前から下降線をたどっていたようです。
中国人はとんでもなく民度の低い国民だといえます。北京・上海などの大都会では、テレビなどで報じられるごとく繁栄を誇っているようですが、ほとんどの地方農村はひどい。
ぼくは、なんどかパキスタンからの帰りに北京経由のPIAで、中国の団体と一緒になったことがありました。空港でのチェックインがすごい。ものすごい勢いで一斉にカウンターに押し寄せるので、何事が起こったかと思うくらいでした。
機内では、トイレの汚れが尋常ではありません。戸を開けると思わず、入るのをためらうばかりの汚れようでした。入るのを止めたこともありました。北京に留学している友人は、こんな風に話しました。
写生旅行に農村に行きました。満員の夜行列車に乗ると、乗客は食べたものを床に投げ捨てるので、終点につくと床は、瓜や西瓜の皮など食べ物のかすで足の踏み場もないくらいです。すると清掃員がやってきて、これを押し出して線路に投げ捨てるので、線路にゴミの山が出来ていました。
中国は民度が低いので、命令一下十数億の人民が一斉に動く。例えば、こんなこともありました。四害駆除運動です。
「1958年2月から、四害(伝染病を媒介するハエ、カ、ネズミと、農作物を食い荒らすスズメ)の大量捕獲作戦が展開された。正式には「除四害運動」と呼ばれたが、スズメを大量に駆除した。(北京市だけでも300万人が動員され、3日間で40万羽のスズメを駆除した)。」
この時は、全員総出で、雀を追い立てたので、留まって休めなくなった雀は、疲労困憊し地上に落下したそうです。しかし、その結果害虫の大発生を来たし農作物が全滅しました。
はえの駆除では、全員がハエたたきをもって、ハエを追ったので、たちまちハエはいなくなったそうです。
また有名な大躍進政策はで、毛沢東は製鉄でイギリスを追い越すと宣言して、農民は自作の溶鉱炉を作ったのですが、出来たのは使い物にならない鉄でした。燃料の木材を切り出したため、山はすべて禿げ山となり、その結果の大洪水でこれも農作物が全滅しました。
これらのことで大飢饉が起こり、餓死者は2000万から5000万人といわれています。この毛沢東の大失策の結果、首脳部で毛沢東を否定する動きが起こりました。これに対抗すべく毛沢東が画策したのが、文化大革命でした。
文化大革命による死者は、中国共産党の党大会の発表では、「文革時の死者40万人、被害者1億人」となっていますが、中国当局の公式資料は存在せず、内外の研究者による調査でもおよそ数百万人から1000万人以上と諸説あるのだそうです。
いずれにしろ、毛沢東という人物は、人間の最も卑しい部分に巧みに働きかけることに長けており、その謀略・陰謀によって人民統治に成功したといえるようです。卑しい部分を発揮した人間が生き残り、そうでない人々は死んでしまったといえるのかもしれません。
ぼくもそんなに多くはないけれど、中国人(漢人)に親しい人も何人かいました。みんないい人だった。しかし、個人と国とは違うと考えるべきです。
日本李登輝の会・理事の林健良さんは、こういっています。
「イギリス人は、イギリス以外の国は、みんな敵だと思っている。ぼくはアメリカ人の友人は沢山います。でも、でも彼らはみんなアメリカ以外の国は敵だと思っている。個人と国を一緒にしてはいけません」
鳴霞さんは、昨日得たばかりの情報だといって、5年以内に北京が他の省に移転すると話しました。大気汚染と地下水の枯渇、水質汚染の進行でどうしようもなくなって来たのだそうです。ここで、司会者のジャーナリスト・水間政賢さんが割って入りました。
「その問題でね、鳴霞さん。ロンドンとかのマンションの価格が、PM2.5が1月15日に発表されて、その後1ヶ月くらいで急激に10%ぐらい上がって、ニューヨークでも上がって、ほとんど中国人ですよ。お金を持っている中国人は逃げ始めてますよ」
「そうですよ」と鳴霞さん。逃げ場所を確保する中国人がいっぱいいて、一人で親戚の分まで買い込んでいます。
中国の共産党の上層部800万人が、外国のパスポートを持っています。金持ちもどんどん逃げ始めている。大気汚染による死者は年間160万人です。
北京には日本の子供が600人くらいいる。上海には1000人くらい。日本の家族は早く日本に帰った方がいいと彼女はいいます。
なんだか空恐ろしくて、信じたくない気にもなります。
それにしても、そういう国内事情を抱えた状態で、尖閣に侵略の手だてを着実に進めている。今よりさらに真剣に対応手段を考えないといけないと思うのです。
Youtubeの元動画は⇒【シノフォビア】『地球の癌』中国の急所を衝く[桜H25/4/9]
揚子江の屍豚の真相、鳴霞さん語る
やはり、酷い国ですね。
丸谷さんは、香港は上海閥と習キンペイ、不動産価格の異常な高さだと言いました。