この頃気になること(2):拉致問題

 日本の拉致被害などという言い方が普通のようです。でもこれは犯罪なのであって、そんな天災による被害者のようなものではありません。犯人は、北朝鮮だけではなく、共犯者は日本にもいるのは周知の事実だと思います。
 当時の日本は、警察力が弱いだけではなく、軍はなきに等しく、また武力放棄を決めていましたから、阻止が出来なかった。
 さらに、日本国は世界革命を目指すソ連の勢力と資本主義・自由主義を掲げるアメリカとに二分されていました。
 憲法改正を党是として出来た自由民主党の中にも、ソ連派が存在しました。
 当時、当然この拉致問題は大きな問題になりました。しかし、拉致に協力するひと、拉致追求を阻止する日本人が多数いたのです。
 後に衆院議長を務めた社会党の土井たか子氏などは、北朝鮮が拉致などするはずがないと追求にブレーキをかけました。その後も、ゆえなく理不尽に拉致された日本人の奪還に、及び腰で本気を示さなかったのは、日本の外務省であり、この官僚たちも或る意味共犯者だとぼくは思っています。
 一瞬、大きく局面打開があるかに思われたこの問題は、またぞろいつものような「たぶらかし」だった。そんな観測が強まってきているようです。

 大分前に、この「葉巻のけむり」で、憲法問題を扱った「プライムニュース」を取り上げましたが、そこで安倍首相は、日本の平和憲法が拉致の実行を阻止できなかった原因であると述べていました。
 ご覧になりたい方は、プログタイトル「葉巻のけむり  〜高田直樹ブログ〜」の右側にある検索窓に「横田めぐみ」と打って下さい。当該記事が出てきますが、ともかくその部分だけを引用してみましょう。
安倍:いま申し上げた、この赤軍派がハイジャックした月ですね、1977年の9月に鹿児島の久米裕さんという方が北朝鮮によって拉致された。
反町:はい、はい。
安倍:実行犯は逮捕した。そして警察は、逮捕した実行犯を尋問して、アジトに乗り込んで文書を押収して暗号を解読して、キムセホという人物が主犯だということが分かった。そして、やったのは北朝鮮のいわば工作機関がやったことが分かったんですよ。でもしかし、当時の当局は躊躇するんですよ。平和を愛する諸国民の北朝鮮と事を構えることを避けたんですね。
安倍:結果、実行犯を釈放しちゃったんですよ。
安倍:キムセホに関しては、私は官邸に入ってやっと国際手配しました。で、これはいわば、安全保障外交メッセージですから。北朝鮮はもしかしたらばれるかもしれない、ばれたのかもしれない。びっくりした、日本は指一本触れないじゃないですか。これは拉致作戦を続けていってもいいと彼らは考えたんですよ。
安倍:二ヶ月後、11月、なにが起こったか。
安倍:新潟の海岸から横田めぐみさんが拉致をされたんですよ。もしあのとき10月にですね。
安倍:久米さんを日本に戻しなさい。キムセホを日本によこせ。送還せよと要求していれば、厳しく北朝鮮を非難をしていれば、横田めぐみさんはいまでも日本で幸せに暮らしているんですよ。
安倍:この憲法この枠組みがね、13歳の少女の人生すら守れなかったと、この現実に私たちは向き合うべきだろうと思います。

 安倍さんの、このやるせない憤懣やるかたない想いが、安倍政権の根底にあるとぼくは思っています。
 安倍首相は、歴代首相には見られないほど真剣に拉致被害者の奪還に取り組んできました。しかしそれを可能にするには、やはり強い日本国であると考えておられると思うのです。
 あのやくざのような國は、対話と圧力をいくらかけても、あまり動じようとしない。それに、なにしろ、拉致に協力した日本人が平気で生活し、議員バッジを付けている人もいるという國がわが國なのです。スパイを防止したり逮捕できる法律もないのです。
 数百人という同胞が、ゆえなく捕われている現状に想いを致すこともなく、生活が苦しくなってきた、貯金が減ってきた。そんなことだけを考えて不満を募らせているばかりの日本人はどうかしている。
 野党は政権を打倒するだけが目的ではない。あらゆる政党は日本国民を富ませ救う、経世済民が目的であるはずです。拉致されている日本人がいたら、その人たちの救出を第一に考えて当然です。
 この拉致された日本人の救出という視点に立って考えたら、それは安倍政権に力を貸すことになるからそれはパスしよう。そんな野党なら、それは日本の政党とはいえない。どこかよその國の、しかも反日の政党と言っていい。
 多くの雁首をそろえた野党の党首の口から出るのは、「解散の大義」とか「アベノミックスの失敗」ばかり。同胞の拉致というこの焦眉の大問題「拉致犯罪」が一切出てこないのはどうしたことなのか。もしかりに、日本の全政党が、「拉致された同胞を救出しましょう」と唱えたら、それは大きな力になると思うのです。
 しかし現実はそうではない。そんな寝ぼけた党や候補者には、絶対投票してはならない。そういう意味では、今回の選挙は、そういう日本人とは思えないものどもを、あぶり出し、消えてもらう選挙になったらいいのに・・・。そう思っているのです。