じつはずっと気になっていた。
だれもかれもが、どの議員もどのコメンテーターも「憲法は権力を制限するもの」あるいは「政府の力をコントロールするもの」という。
なんかおかしい。ほんとにそうなんか。自動車保険や生命保険の約款じゃないだろう。そんな風に感じていた。

クイズ質問をする小西洋之議員
この馬鹿の一つ覚えみたいな台詞は国会の予算委員会の質問で、多くの議員が馬鹿みたいにあるいは誇らしげに唱えるのを聞いた。
さきごろ、小西洋之という民主党議員が、憲法の条文の内容や憲法学者の名前を問いとするクイズ質問を、安倍総理に指差しを繰り返しながら、訳知り顔で執拗に行い、大方の失笑と顰蹙・怒りを買ったことは記憶に新しい。
その後、Wikipediaの小西洋之の項に、多分自分で書いたと思われるのだが、<安倍総理は憲法学の第一人者である「芦部信喜」などを知らず、改憲を主導しながら憲法を理解する勉強すらしていないなどを明らかにした」としている>などとと記している。(質問の動画はYoutubeに多数のアップがあるのでご覧下さい)
ぼく自身かなり腹が立ったので、調べてみることにした。そして、いろいろと興味ある歴史的事実が分かって来た。
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先日4月5日の国会予算委員会の中継で、民主党細野幹事長が質問に立ちました。
どうしても聞きたいと思いました。そこで、「TVインターネット審議中継」のサイトを見ました。
長谷川:こんばんは。
Saya:前回、民主主義とはなんなのかという、こちらのね、ご本をわたし読ませて頂いたこともありまして、それが抱えている病理というか、その深い所までお伺いしました。そしてですね、大日本帝国憲法、明治憲法は実はよく出来ている憲法だという・・。
憲法を考える4/4。この最後の項は、憲法改正において、一番問題となる9条の部分です。
八木:今日取り上げます、これですね。自民党の憲法改正草案、27ページになりますでしょうか。中谷さん、これなぜ今のタイミングで発表されたんでしょうか、というところから伺いたいんですが。
山本:96条にですね、改正手続きが定められています。参議院と衆議院のそれぞれ3分の2以上の賛成で、国会がこれを発議する。国民投票を経て成立するという手続きなんですけれども、憲法に国民投票と国会のうんたらかんたらとしか書いてなかったので、どうするんだろうというのがあって、長年の懸案だったんですけれども、これ安倍さんが(前の)総理の時に国民投票法というのを制定して、一昨年から施行されています。
八木:大阪の40代の方からは、「過去はどうあれ、合法的に成立した現憲法をいま改正すべきだという理由となり得るのは,現代社会や世界情勢に合わなくなっているという一点だと説明される方が納得します」ですとか、兵庫県の30代の方「憲法を改正するという論拠はそういう時代に合わなくなって来ているという点で、成立過程に問題があるからではないと思います。未来に向けた前向きな議論から憲法改正を論じてほしいと感じます」というようなメールをいろいろ頂いているんですけれども,お二人からも時代に合わなくなって来ているという点も大きな理由の一つとして上げてくださっております。田久保さん、時代に合わなくなって来ているというのを教えて頂けませんか。
田久保:これはねえ、一番いいたいのは憲法前文なんですよ。最初に申し上げねばならないのは、これ日本国民はとあるけど、これ文章は他の国の名前を出しても通用する、無国籍なんですねえ。文章これ,日本文としてもおかしいけど,日本の歴史、伝統,文化、こういうものが前文になくて、日本国憲法をこれ、論じられるのかどうか,これが非常に不思議なのと、具体的に申しますと,ここんところですねえ、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。これねえ、時代がどうあろうとですねえ,いまのご質問がありましたけれども,これはどう考えてもおかしい。これは敗戦のとき,日本が暴れまくったんで、お前たちだけが平和を守ってれば運命を担保してやるよという文句ではないかと思うんです。
八木亜希子:シリーズ「憲法を考える」から、今年4月30日の放送から,当時まだ自民党総裁に選ばれる前の安倍さんのお話からご覧頂きましょう。
(ナレーション)日本国憲法施行から65年、プライムニュースがシリーズで憲法を考えたこの春、自民党は憲法改正草案を発表した。来年の政権運営を見通す上でも,改めて注目したい安倍晋三氏と国民の憲法起草委員長の田久保忠衛氏が初日のゲスト。
八木:「あなたはいまの憲法を改正する必要があると思いますか」という問いなんですが、これに対して57.6%のかたが必要があると思う。そして30.4%のかたが必要はないと思うとの回答を寄せてくださいました。