【討論!】「サブカルチャーの現在」を見る

SakuraTitle 桜チャンネルの討論番組「サブカルチャーの現在」を見ました。桜の討論番組は、どれでもそうなのですが、3部に分かれた3時間の長さで、民放やNHKとは違って討論らしい議論が、ゆったりと続きます。これに比べると、長さだけは同じとはいっても『朝生』などは、まるで小学生の口喧嘩に悪のりした、あまり賢くない担任教師が一緒になってふざけているように思えてきます。
 先日の『朝生』では、田原総一郎氏は、「国家は必要ない。公共が必要なのだ」と宣われた。この人は、みんなの本音を引き出したり、議論を盛り上げる為に、好き勝手に心にもない発言をするという自己弁護の逃げ口上を用意しているらしいのですが、如何せんその卑怯さに隠された本音をつい吐いてしまうというお粗末を繰り返しており、その迷走する番組をパネリストが必死に引き戻したり、フォローしたりしています。
 それにしても、国家観のない人にどうして国益を考えることが出来るのだろう。そういう人は、不思議に「生活者」という言葉を使う。どうも国民という表現自体がが嫌いらしいのです。国民も嫌いだし、国家はもっと嫌い。国家がかかわるもの、たとえば原発はアプリオリにキライで原発反対となるのでしょうか。このことについては、別の稿に改めて書くつもりです。
 それにしても、『朝生』はまるで、耄碌老人の介護番組と化しているともいえる惨憺たる状況を示しているようです。先日の番組を見て格別その感を深めた次第。
続きを読む

シリーズ『GHQ焚書図書開封』を薦めます

桜チャンネルといえば、むかしはオンラインの右翼サイトだと思っていたかもしれない、という気がします。
しかし、今一番興味を持って見ているのは桜チャンネルの討論番組なのです。
その内容は、TVなどとは比較できないくらい突っ込んだ討論がなされており、そのほとんどが全く腑に落ちる内容なのです。
こういう番組を見ていると、TVタックルや朝生などは、あほらしくて見ておれなくなり、見続けるのに努力とかなりの忍耐を要求される。
毎週のように更新される座談会『討論!』は、先日2月16日の「日本よ、今・・『闘論!倒論!討論!2013』中国・韓国経済の実態」で、ちょうど300回を数えています。ほとんどのパネリストは、NHKや民放には呼ばれないような人で、そこがまたなんとも本当臭いと思えてくるのです。
この300回目の討論のパネリストは以下の通りでした。
討論!出席者 上念司(経済評論家)
 田中秀臣(上武大学教授)
 田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)
 樋泉克夫(愛知大学教授)
 三橋貴明(経済評論家・中小企業診断士)
 宮崎正弘(作家・評論家)
 室谷克実(評論家)
司会:水島総

上念氏は、先日のテレビタックルに出てましたが、アベノミックスに関して、彼が話を日銀に振ると他の出席者が一斉に異を唱え話題を変えました。アベノミックスのターゲットは日銀であるのに、それはあからさまに出来ないもののようです。
他のパネリストで三橋氏は、現在民放でも売れっ子のようであちこちに顔を出しています。彼の優れている所他の経済評論家と違う所は、すべてがデータの検証に基づいていることです。彼の本で『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!』というのを読んだことがあります。
この『討論!』のシリーズは、いずれも3部構成で3時間に及ぶもので、すべて見応えがあります。

話が脇にそれてしまいましたが、こういうことは皆さんすでに充分ご存知の筈で、余計なことを書いたかもしれません。
元に戻して、ぼくがいいたかったのは、表題の通り桜チャンネルの『GHQ焚書図書開封』についてです。
GHQ焚書図書タイトルこのシリーズは始まったのが、2012年の1月17日に第1回がアップされています。しかし、これは再録版で一番最初のアップは平成19年(2007年)だったようです。当初は有料だったのが、無料で再アップされるようになったというのは、この稿のあとのほうで、示すコメント文で説明されています。

続きを読む

国防軍・憲法改正へのアレルギーがひどい!

 小学校の頃、世界で一番素晴らしい国はスイスです。戦争に負けた日本はこれからスイスのような国を目指さないといけないのです、と教えられたものでした。
 以後スイスはぼくに取ってあこがれの国でした。山登りを始めたこともあって、スイスへの憧憬はさらに強まったといえます。
 教師を早めに辞めたぼくは、すぐにスイスに向かい、山中のアパートに40日間一人で暮らすことにしました。このことは、<高田直樹ウェブサイトへようこそ>に転載した「高田直樹の異国四景」の新しい門出、スイスの旅に書いてあります。
 その後何度もスイスに行きました。イタリアからは車で走ってトンネルを抜けるとすぐです。最近では、北山パーティーのメニューのラクレット・チーズを買いに行っています。
 でも、このスイスが国民皆兵で、ものすごい防衛力を蓄えていることなど詳しくは知らなかった。「たかじんのそこまで行って委員会」で初めて知って驚いた次第です。
 そこでは、あの『永遠のゼロ』や『海賊と呼ばれた男』の作者の百田尚樹氏が、日本の軍隊アレルギーを痛烈に批判していらっしゃいました。
 この音声、どうぞお楽しみを。

【百田尚樹の主張】(「たかじんのそこまでいって委員会」)

憲法を考える 4/4(9条)

9条タイトル 憲法を考える4/4。この最後の項は、憲法改正において、一番問題となる9条の部分です。
 ちょっと気合を入れて読むことを強いられるかもしれません。時間のあるときに読んでください。ぼく自身たいそう勉強になりました。
ただ、小林先生のいう「憲法道具論」には、いささかの違和感を覚えるんですが・・・・。

憲法改正草案

憲法改正草案

中谷元八木:今日取り上げます、これですね。自民党の憲法改正草案、27ページになりますでしょうか。中谷さん、これなぜ今のタイミングで発表されたんでしょうか、というところから伺いたいんですが。
中谷:諸外国の変化、とくにアジアの変化に対応できなくなってきている。アジアの変化においても、北朝鮮が核実験をやるとか、ミサイルをこの前飛ばしましたけど、アメリカに行くミサイルであったとするならば、日本の上空を通過して日本が対処できないとするならば、非常に信義にかかわることでもありますし、PKOにおいても国連の活動においてさえ、国連の職員が目の前で危ない場合も助けることができないとか、昨年は東日本の大震災が出ましたけど、国家の非常事態の規定がないもんですから、非常事態の対応ができなかった。それによって被害も大きくしたし、復旧も遅らせてますし、やはりああいう事態こそ国の非常事態ですから、国のリーダシップが発揮できるようにしておかないといけない訳なんで、もう一刻も早く憲法改正して、現実に対応できる国家にしておかないといけないというのが理由です。
続きを読む

習近平のあまり知られていない話

 習近平は中国共産党の最高指導者として有名な人物であるが、詳しいことはあまり知られていない。
 この2月9日にYouTubeにアップされた「桜チャンネル」の【討論!】間接侵略の実態で、出席者の一人である、月刊『中国』編集長・鳴霞氏が習近平について、あまり知られていない経歴を語っている。
 この明霞氏だが、彼女は桜チャンネルの討論の常連の一人ではあるが、中国人であるにもかかわらず、中国や中国人への並外れた危険意識を常に吐露している。そういうことから、彼女自身については月刊誌の編集長であること以外はあまり情報がない。少ししつこくインターネットで探したら、次のような経歴が見つかった。
鳴霞鳴霞(めいか)
1957年中国遼寧省瀋陽市(旧奉天市)生まれ。元中国共産党のエリート。
中学校で中国青年団のリーダー。高校卒業後、東北の農村に下放され1979年に瀋陽市科技日本語学院に入学。
1981年中国航天部瀋陽市軍工企業の戦闘機・ミサイル製造現場(旧満州航空機株式会社)の情報課日本語担当勤務。
1982年来日、京都日本語学校を卒業し、兵庫・大阪の中国語学校で講師を務める。
2002年から「月間中国」主幹として、日本マスコミが扱うことのない中国内部情報を精力的に発信し注目される。
2003年にはアメリカで開催された中国問題国際会議に招待され、女性問題・農民問題などについて報告。
2007年9月にはオーストラリアで開催された国際人権会議に招待される。同年12月には、スイス・ジュネーブでの第6回国連人権理事会に招待され、英語とフランス語で書かれた「日本人拉致被害問題」の冊子を携えて出席。元・近畿福祉大学中国語課講師。
2000年に「苦悩の中国」(文芸社)を出版。 現在、日本人に対し、中国の日本侵略について緊急警告を発信して精力的に活動中。
続きを読む

レーダー照射事件と盧溝橋事件

 レーダー照射事案あるいはロックオン事件は、ほぼ予想通りの進展を取っているようでもあるし、あるいは意外な展開を取っているとも思えます。
 日本の厳重抗議と事実関係調査要請に対し、中国は「日本側が対外公表した事案の内容は事実に合致しない」と返答しました。日本は「防衛省で慎重かつ詳細な分析を行った結果であり、全く受け入れられない」と返しました。
 中国国防省のホームページには、「(攻撃用の)火器管制レーダーは使用していない」との主張が書き込まれていました。
 中国中央TVは、「中国側の艦載レーダーは通常の観察警戒を続け火器管制レーダーを使用しなかった」とし、「日本の艦艇と航空機に火器管制レーダーを照射したというのは事実と異なる」と報じました。しかし、続けて「日本はこれまで中国船を追跡・監視しながらそれを言ってこなかった」と明らかに外務省とは整合性の取れていない報道をしました。
続きを読む

中国海軍艦船が「海自艦にレーダー照射」

 夜が白み始めた頃、そぼふる小雨の中で新聞受けから取り出した京都新聞の一面トップに、黒地に白の大きな見出しで、表題の文字がありました。新聞は、小野寺防衛相がこの「極めて特異な事例」に「一歩間違うと大変に危険な状態に発展する」と抗議の意思を表明したと報じていました。
 「モーニングバード」を見て、さらに詳しいことが分かりました。日本近海の公海上(場所は公表されず)で、先月の1月30日午前10頃、中国海軍の艦船「連雲港」が海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」に、約3キロの距離から射撃用のレーダーを発射していたことが、レーダー波の解析によって分かったということです。
 「危険な状態になる」「戦争になる」から「冷静に対応し、沈静化させるべし」「外交努力によって解決」などというのが、大方の見方のようです。
 確かにその通りで、日本の対応はほとんど非の打ち所がないとぼくには思えます。
 ただ、ほとんど報道されないことがある。それは、どっちが強いのかという分析です。答えは、ほとんどの人が意外に思うでしょうが、完全に日本が強いのです。例えば、青山繁晴さんによればこうなります。
 「現在の海上自衛隊の実力と中国海軍の実力を比べると、圧倒的に海上自衛隊の方が強い。実態は、比べ物にならないくらい強いと言っても言い過ぎではない」
続きを読む

憲法を考える 3/4

八木:本日お越しのゲストには、憲法改正の必要性についていろいろお話を伺っていたんですけれども、現実的に改正してゆくにはどのような手続きが必要かという所なんですが、山本さん。
山本さん憲法96条山本:96条にですね、改正手続きが定められています。参議院と衆議院のそれぞれ3分の2以上の賛成で、国会がこれを発議する。国民投票を経て成立するという手続きなんですけれども、憲法に国民投票と国会のうんたらかんたらとしか書いてなかったので、どうするんだろうというのがあって、長年の懸案だったんですけれども、これ安倍さんが(前の)総理の時に国民投票法というのを制定して、一昨年から施行されています。
 例えば投票権は18歳以上とか、発議から60日以降180日以内に国民投票を行うとか、あるいは改正条項、条項を一条づつ投票してゆくということまで決まっています。
続きを読む

憲法を考える(安倍晋三 X 田久保忠衛)2/4

 動画をテキストに起こすのはけっこう大変で、最初の部分1/4だけで終わりにしようと思ったのですが、「私たちより下の世代は、当時のことを少し知っていますが、表面のことしか知りません。シリーズをぜひ続けてください」というFaceBookのコメントも寄せられたこともあって、続けることにしました。
 それにしても、横田めぐみさんを始めとする拉致事件が、この憲法の存在と枠組みによって引きおかされたのだという安倍さんの指摘には、驚かされました。

憲法を考える(2/4)
オープニング八木:大阪の40代の方からは、「過去はどうあれ、合法的に成立した現憲法をいま改正すべきだという理由となり得るのは,現代社会や世界情勢に合わなくなっているという一点だと説明される方が納得します」ですとか、兵庫県の30代の方「憲法を改正するという論拠はそういう時代に合わなくなって来ているという点で、成立過程に問題があるからではないと思います。未来に向けた前向きな議論から憲法改正を論じてほしいと感じます」というようなメールをいろいろ頂いているんですけれども,お二人からも時代に合わなくなって来ているという点も大きな理由の一つとして上げてくださっております。田久保さん、時代に合わなくなって来ているというのを教えて頂けませんか。
憲法前文テロップ田久保さんへ質問田久保:これはねえ、一番いいたいのは憲法前文なんですよ。最初に申し上げねばならないのは、これ日本国民はとあるけど、これ文章は他の国の名前を出しても通用する、無国籍なんですねえ。文章これ,日本文としてもおかしいけど,日本の歴史、伝統,文化、こういうものが前文になくて、日本国憲法をこれ、論じられるのかどうか,これが非常に不思議なのと、具体的に申しますと,ここんところですねえ、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。これねえ、時代がどうあろうとですねえ,いまのご質問がありましたけれども,これはどう考えてもおかしい。これは敗戦のとき,日本が暴れまくったんで、お前たちだけが平和を守ってれば運命を担保してやるよという文句ではないかと思うんです。
続きを読む

憲法を考える(安倍晋三 X 田久保忠衛)1/4

 前出の稿<プライムニュース「”憲法”を考える」>に載せていたYouTubeの動画がブロックされてしまったので、この【プライムニュースの2012年総集編の「憲法を考える」】の動画のテキスト起こしを行いました。

タイトル八木亜希子:シリーズ「憲法を考える」から、今年4月30日の放送から,当時まだ自民党総裁に選ばれる前の安倍さんのお話からご覧頂きましょう。

世論調査(ナレーション)日本国憲法施行から65年、プライムニュースがシリーズで憲法を考えたこの春、自民党は憲法改正草案を発表した。来年の政権運営を見通す上でも,改めて注目したい安倍晋三氏と国民の憲法起草委員長の田久保忠衛氏が初日のゲスト。

八木安倍に質問八木:「あなたはいまの憲法を改正する必要があると思いますか」という問いなんですが、これに対して57.6%のかたが必要があると思う。そして30.4%のかたが必要はないと思うとの回答を寄せてくださいました。
安倍さんはかねてより憲法改正に取り組む姿勢を示されているんですけれど,安倍さんはこの数字を率直にどのように受け止められておられますか?
続きを読む