近頃本当につくづくそう思うのですが、ぼくたちは本当のことを知らなさすぎるのではないか。ぼく自身つい最近まで知らなかったことが多すぎるのです。だからここで、そうしたことがらをを順に書き連ね、若干の説明を加えたいと思い立ったわけです。
●靖国神社って誰のものでしょうか?
国のものではないはずです。戦後、政教分離が決まりましたから。では軍人遺族のもの? 神社本庁のもの? いや靖国神社は神社本庁に属していません。
歴史を考える必要がありそうです。
靖国神社は明治2年、明治天皇によって建てられました。日本が明治維新の動乱の中で亡くなった多くの人の御霊を祀るために作られました。
靖国神社には、戊辰戦争やその後に起こった佐賀の乱、西南戦争といった国内の戦いで、近代日本の出発点となった明治維新の大事業遂行のために命を落とされた方々をはじめ、明治維新のさきがけとなって斃れた坂本龍馬・吉田松陰・高杉晋作・橋本左内といった歴史的に著名な幕末の志士達、さらには日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・満洲事変・支那事変・大東亜戦争(第二次世界大戦)などの対外事変や戦争に際して国家防衛のために亡くなられた方々の神霊が祀られており、その数は246万6千余柱に及びます。
靖国神社に祀られているのは軍人ばかりでなく、戦場で救護のために活躍した従軍看護婦や女学生、学徒動員中に軍需工場で亡くなられた学徒など、軍属・文官・民間の方々も数多く含まれており、その当時、日本人として戦い亡くなった台湾及び朝鮮半島出身者やシベリア抑留中に死亡した軍人・軍属、大東亜戦争終結時にいわゆる戦争犯罪人として処刑された方々などの神霊も祀られています。
それはその目的が「国家のために一命を捧げられた方々を慰霊顕彰すること」にあるからです。
靖国神社は明治天皇がお創りになった。そして、昭和天皇は戦争で死んだときは靖国に祀ります。お参りしますと約束された。戦いにおもむいた若者たちは、だから「靖国で会おう」を合い言葉に死地に赴いたわけです。
ぼくたちはみんな、戦後にGHQが行った「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」に依って洗脳されています。これはなにかといえば「戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画」というものでした。それは、日本人と神道の関係を断ち切り、建国と神話の教育を止めさせ、日本人の心の中から日本人の精神を抹殺しようとしました。
この連合国によって推進された「日本弱体化政策」の成果として、ぼくたちはまともに物事が見えなくなったのです。周りを見渡してください。そうした人がうようよ群れているでしょう。
しかし、戦争で命を散らした人々は昔のままです。英霊の人々は間違いなく天皇が約束を果たして下さることを望んでいるに違いないのです。
いろんな事情があって、天皇の参拝は叶いませんが、天皇陛下は間違いなくお祈りをしておいでです。英霊の御霊もその事情は分かって満足しておられるとぼくは思っています。靖国神社は天皇陛下のものなのです。
•日本は世界最古の国家である
間違いなく日本は世界で最も古い国、古代国家を引継いでいる国です。こんな国は世界中どこにもありません。
イギリスやデンマークも古い国ではあります。日本に次いで古いデンマークは、10世紀前半にバイキングたちを統合した初代国王ゴームが建国したとされており、現在の国王はその子孫となっていますが、それでもその歴史は千数十年、日本の歴史の半分にも及びません。3番目に古いイギリスは僅か九百数十年に過ぎません。
でも、そんなことは知ってる分かってるとおっしゃる方も多いかもしれません。また、あの古市くんみたいな革命国家や人工国家のみが国家で建国神話を持たない国しか信用しない人工人間みたいな人もおられます。
ではこれはどうでしょう。日本で発見される石器は世界最古です。世界史では石を打ち砕いて作った石器を用いた石器時代があり、石を磨いて作る磨製石器の新石器時代へ移行したとされています。
日本では石器は発見されてこなかったのですが、1946年にアマチュア考古学者によって関東ローム層で石器が発見されました。その後各地で部分磨製石斧が見つかりました。これは刃の部分だけが磨かれているもので、三万五千年前のもので世界最古とされています。
古墳について見てみましょう。日本最大の古墳・仁徳天皇陵は世界最大のお墓です。その長さは486メートル東京タワーの高さを遥かに上回ります。外堀まで含めると長辺は840メートルとなり、その規模はクフ王のピラミッドに匹敵するといっていい。 大林組が1985年に行った試算によると、現在、古代の工法で仁徳天皇陵を建設した場合の工費と費用は、多い日で2000人延べ680万7000人を動員して15年8ヶ月の工期がかり工費は796億円に上るといいます。これは現在の貨幣価値にして、関西国際空港建設に相当するのだそうです。
他に高さ1メートルにも及ぶ大型円筒埴輪が6万本もあったからこれを加えるととてつもない大型プロジェクトだったといえるでしょう。
仁徳天皇に関しては、たぶんご存知でしょうが、有名な話しがあります。
民の暮らしを案じて丘に登った仁徳天皇は、人家の竃から炊煙が上がっていないことから民の生活の困窮を知り、租税を免除したという話しです。大和民族の民は大昔、律令の御代から「おおみたから(大御宝)」と呼ばれ、天皇が神より預かった人々とされていました。ちなみに日本では「子宝」という表現がありますが、これは大御宝の援用で欧米にはない表現だと思います。最近では、この子宝の意味が分からない罰当たりが増えているようです。
●女系天皇は一人もいなかった
2・3年前にマスコミを騒がせた話題に「女性宮家創設」がありました。
外国はともかく日本国内にも、日本の皇室の存在が面白くないという勢力が存在することはたしかです。民主党にはそうした考えを持つ議員が多かったようです。次の皇位継承を行う男子がいないという問題に対して、対策を考えようとしたのは小泉政権のときだったのですが、民主党政権時には、巧妙に仕組まれた「女性宮家創設」が取り上げられるようになったと思われます。
有識者会議が作られ、そこで女性天皇や女性宮家創設などが議論されました。
女性天皇を認めないのは、男女同権の原則に反するとか、愛子さんが天皇になれないのは可哀想などという、バカみたいな話しが巷にあふれました。
たしかに歴史的にいって、女性天皇は何人かおられたようです。しかしそれは男系の女性天皇だった。そしてその子供が天皇になったことはなかったし、こうした女性天皇はあくまでも一代のリリーフ役としての一時的存在で、男系男子という皇統は厳然と護られてきました。
女系天皇と女性天皇とではその意味するところがまったく違います。だから女性宮家の創設というのは、皇統の断絶つまり日本の国体の喪失を意味することだと思うのです。だいたい、こと皇室や皇統にかかわることを有識者やマスコミ芸人の田原氏などで考えてもらうという発想がどうかしています。
憲法の「国民の総意に基づく」という意味を、だから天皇は国民がその総意で自由に左右できるなどという馬鹿げた考えを説く学者がいるから、おかしくなるのでしょう。
天皇には名字はなく人権と呼ばれものもありません。そういう意味で、人間ではない。ではなんなのか。
今日では、天皇とは神に祈る祭司としての存在であるという、いかにも西洋合理主義に則った説明がされているようですが、それを全く否定するわけではないのですが、ぼくはこの説明にはどうも無理があるように感じています。
この世に人と神があるとして、天皇は人ではないがいちばん神に近いところに存在する人、また神ではないがいちばん人に近いところに存在する神、そんな存在なのではないか。ぼくはそんな風に考えています。
そう考えると、この頃のマスコミの天皇陛下や皇族に対する呼称や説明表現が大変気になります。敬語の使い方を知らないのかと、腹立たしく思うことが多いのです。
ついでながら、一般的に用いられる「天皇制」という用語について述べておきます。この用語は、もともと日本の国体の破壊を目論んだコミンテルンの造語でした。だから、使うべきではないというのがぼくの考えで、「皇室制度」を使うことにしています。
「天皇制という呼称は、天皇陛下ならびに皇室を、憎み、貶め、罵るための用語であり、国民としては、伝統に即して、皇室、という呼称を用いるのが妥当」という考えは一つの見識だと思いますし、司馬遼太郎は「天皇制という語は、えぐいことばであり、悪意がインプットされている」といっていました。
●マトリューシカは日本伝来
ロシアのあの有名なマトリューシカ、ぼくも1971年にソ連に行ったとき、お土産に沢山買ってきました。
あの人形は、実は日本の箱根細工が発祥であることを最近知りました。
マトリョーシカの第一号が飾られているセルギエフ・ボサード(旧・ザゴルスク)の博物館には「日本に教わった」という縁起が記されており、隣にはモデルとなったとされている箱根七福神の入れ子人形も展示されているのだそうです。
なぜ、こんなことに関心を覚えたのかについては、少々理由がありました。この話しを韓国の韓国起源説を唱えまくる人たちに教えてあげたいと思ったからなのです。
韓国は、なんでもかんでも日本のものは韓国発祥と唱えるのが大好きですが、そのほとんどすべてが、でっち上げです。
剣道も茶道も韓国起源だといい、韓国併合で日本が持ち込んだ空手を軍隊訓練に取り込んでいたものをテコンドーと称し、オリンピック種目としてしまいましたし、日本の国花である桜・ソメイヨシノも韓国から渡来したものだなどと喧伝している、ほんとに困った人たちがいる国なのです。
●アメリカ国債
よくこんな話しを聞きます。
「でも、中国はアメリカ国債を大量に保有しているから、それを全部売りに出すといわれたら、もうアメリカは完全にお手上げなんだ」
どうもこれは嘘のようです。どこかで聞いたのですが、アメリカはいつでも国債を無効にすることができるのだそうで、契約時にその条文が入っているといいます。
どこでそれを聞いたのか、確認できてないのですが、あのニクソンショックのことを考えても充分に考えられることだと思うのです。
1971年8月、ニクソン大統領は突然、金ドル交換停止を宣言しました。この時までは、ドル紙幣は金兌換券であり、いつでも金に交換することができたのです。しかしこの時からドル札は単なる紙切れとなったわけです。
怒ったのは、サウジアラビアを始めとするアラブの産油国でした。それまで石油を売ったお金は、アメリカの銀行に入れていたのですが、それが紙切れになったわけですから。
そうか。そんなことをするなら、もう石油はあんたの言うままに安くは売らない。値段はこっちで勝手につけさせてもらうよ。
こうして、ニクソン・ショック、ドル・ショックに続いてオイル・ショックが起こりました。
それでアメリカはどうしたかというと、オイルダラーの凍結を行いました。つまりあんた達のお金の引き出しには応じませんと対応したのです。
つまり、アメリカは何でも好きにやるのです。だから、国債を無効にすることなど平気でやると思われます。
まあ、戦争覚悟での話しではありますが。そういうわけで、そんな状況になっているのに、アメリカがビビって引くということはあり得ないとも思えるのです。
現在の中国語の二字熟語の7割は日本渡来のものなのですが、これはえらく長くなったので、別に一項を設けることにしました。