韓国の海難事故のニュースで、海面にわずかに出ている船首・船底に2人の救助隊員が乗り、一人がハンマーで船底を叩き、一人が耳を付けて音を聞いているシーンが写った。

ポセイドン号は一瞬のうちに天と地が逆さまになった。一人の船客が床に固定されていた丸テーブルにぶら下がっている。
それを見たとき、ぼくは、最近に見た「ポセイドン・アドベンチャー」の映画を思い出した。豪華客船「ポセイドン号」は巨大津波を受けて、年越しパーティーの最中、一挙に転覆して船底が海上を向いた状態で停止する。パニック状態に陥った乗客たちの中で、たまたま乗り合わせていたはみ出しもののスコット牧師がリーダーシップを発揮し、そのまま救助を待てと主張するパーサーに従う大多数の乗客を後に、自分に従う9名の乗客を率いて、脱出へと導いていくという物語である。迫り来る浸水した水面を逃れて上へ上へと進み、船底に達した時、ハンマーの打撃音を聞き、打撃音で応答するというシーンがあった。
しかし「セウォル号」での、これに関する報道はなかったから、たぶん応答はなかったのだろう。
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