「安倍談話」を考える

 戦後70年の安倍談話が出ました。それはそれは見事なものだった、とぼくは思いました。
 そもそも、戦後70年などという言葉が存在すること自体あんまり普通ではない。それは70年間戦争をしなかったということと同義で、誇るべでことだと思うのです。それに、いくら世界の大国であるとはいえ、一国の総理の談話がそれほど世界中の関心を集めるということも普通ではない。そう言えると思うのです。それはどうしてなのか。
 そこで周りを見渡してみることにします。まず国内には、どうしても安倍さんを引きずりおろさないと、70年間続いてきた戦後の体制、それを東京裁判史観を捧持する体制と言っていいと思うのですが、それが維持できないと自分も自分たちの存在も脅かされる、と考えている勢力が特にマスメディアと学者の世界に存在します。
 国外をみると、隣には、下手なことを言わせると自分たちの国の偽りの建国理念が脅かされかねないと神経を尖らせている異常な二国がいます。さらには、第二次大戦後の世界の枠組みの軋みが始まっているなかで、それに拍車をかけるようなことが起こると困ると考えている白人の国々があります。
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「戦後70年」にシナ(中国)の歴史を考える

 日本とは全くといってもいいくらい戦ったこともない国がともに今年「抗日戦勝70周年」を祝うという。いずれの国とも日本は戦ったことはない。日本がアメリカに大東亜戦争で負けた時、大韓民国も中華人民共和国も存在しなかった。
 大韓民国の国名が決まったのは1948年憲法制定国会の憲法起草委員会においてだったとされている。それで、1948年8月15日という日本の敗戦記念日を選んで「光復記念日」と呼んで、自らを騙しているわけだ。
 中華人民共和国はどうかといえば、その建国は日本の「ポツダム宣言受諾」から4年後の1949年のことだった。日本が戦ったといえば、それは戦争というほどのものではなく、「日華事変」と呼ばれた日本と中華民国との戦闘に過ぎなかった。大東亜戦争に日本が負けたのち、支那大陸では蒋介石率いる「中華民国」と「八路軍」と呼ばれた毛沢東の共産党軍との内乱になり、毛沢東軍が蒋介石軍を台湾に追いやって、中華人民共和国を設立したのが1949年だったわけだ。
 すでに明らかなように、中国も韓国も偽りの国史を作り上げており、その偽りを取り繕うためなら手段を選ばぬあらゆる策を弄してくるように思われる。
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私塾の先生になる

 過日、小学五年生の孫が算数の教科書を持ってやってきました。母親から爺さんに勉強を教えてもらいなさいと言われたのだそうです。
 家内かから聞いていたのですが、数学が苦手なので教えてやってもらえないかと頼まれたのだそうです。彼はぼくがもう使わなくなったPowerBookでゲームをするのが楽しみで暇があれがやってくるのが常なのです。そうした時に、折に触れて日本の神話の話やダーウィンの進化論と白人の植民地支配などの話をしてやると、どれだけ理解しているのはわからないのですが、意外と熱心に聞き入ったりするのです。
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