コロナ禍、すでに集団免疫に達している日本

 日本国中どこもかしこもマスク姿に溢れています。これは異常ではないか。ちょっと出かけても、マスクをしていない人は、ぼくを除いては全くいないと言っていい。ほんとにみんなはマスクでコロナが防げると思っているのでしょうか。効果ゼロではないにしても、屋外では無意味だとぼくには、思えます。
 すでに以前の記事で書きましたが、コロナが流行り出した昨年の2月、東京医師会は「新型コロナウィルに関する都民の皆様へのお願い」を発表しました。この2月13日に出された医師会の見解はまことにもっともと思えるものでした。
 しかしなぜか、マスコミからは無視されました。(ただいつほどからか東京医師会はおかしくなってきたと、昨今の報道から感じています。)
 マスクは鶏小屋の金網で蚊の侵入を防ごうとしている様なもんだし、なんだか戦時中の防空頭巾を思い出すという人もいます。NHKが流したスパコン富岳の息の煙幕映像、あれはフェイク映像と言っていいんではないかとぼくは思いました。

 医師会はマスクについて、他者への感染予防が目的で、健康で症状ない方のマスク着用はあまり効果がないと言っていました。そして、感染力はインフルエンザと同程度かそれより弱いとも述べていました。
 まず認識すべきは、このウィルスは新型と言われる通り、インフルエンザの病原体の仲間です。何か特別のものではないということは、最初はともかく今でははっきりしてきました。
 ただいまなお大きな問題は、この疫病に関して、言葉の定義やその定量化が曖昧模糊のままだということだと思うのです。例えば、この新型コロナと呼ばれるウィルスは、目、鼻、喉の粘膜に付着することによって感染するとされています。
 ではウィルスが何個ついたら発症するのか。超微細なウィルスがどれだけ(何個)付けば発症に至るのかは、未だ明確に報じられていません。しかしネットでの情報によれば、その数はなんと1万個だと言います。1万〜3万個のウィルスが喉や目の粘膜に付着して、ようやく発症に至るのだそうです。

 そういうことを、先生がよく承知しておれば、こんな傑作なリレー競技は行われなかったでしょう。
 バトンタッチの際にもソーシャルディスタンスが必要だと考えた結果の長い特製バトンなのですが、いっそこんなリレーはやめた方が良かった、大体、そんな一瞬でそんな大量のウィルスが吸い込まれるなどということは、不可能だとわかるはづです。こんな話だけではなく、似たようなような例は他にもたくさんあるような気がします。
 国民だって必死なのですから、政府もマスコミも正当で客観的で科学的に正確な情報を流すべきだと思うのです。

 ところで、このPCR検査なるものが大きな問題です。PCRというのはPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)のことです。これは、微細な遺伝子を同定するために、遺伝子の特定部位をポリメラーゼという酵素を使って、鼠算式に増幅させる技術です。遺伝子研究には大いに役立ち、この技術を開発したキャリー・マリスはノーベル賞を得ています。
 PCR技術での増幅度は数万倍から数億倍に達します。そうしないと読み取れないからです。つまりあるないの判定や同じか別かという様な定性的判定に使えても、どれぐらいあるかというような定量的分析には全く不適なのです。

 確か去年のことだったと思うのですが、ニューヨーク・タイムスに次の様な記事が載りました。あまりの感染者の多さに懸念を抱いた記者が調べたところ、PCR検査の増幅回数が40回だった。これを30回にしたところ、陽性者数が十分の一になったというのです。
 この増幅回数はCt値と呼ばれますが、コロナにおけるCt値に関して、国際的になんの取り決めもなく、各国が適当にやっている。大体40〜45を使っているそうです。WHOは35を推奨しています。日本でも決めているわけではなく、検査機関が勝手に決めている様です。ある病院は45を使っていると答えたと言います。
 ニュージーランドが25を使ったところ、1日の感染者は数人に減ったといいます。
 しかし、PCR検査では、数個のウィルスの存在でもあるいは数個の死骸でさえ、増幅されて結果陽性となったりするのです。
 それにしてもなんで世界中こんなことになってしまったのか。たしかにウィルス自体を識別検出する方法としてこのPCR法がありました。従来のインフルエンザに対するような普通の診断を併用する冷静さを失わせるパニック状態があったのかもしれません。そしてそうした状態を引き起こした原因は武漢にあったのかもしれません。

 一向にマスコミは報道しませんが、日本はコロナによる死者数の異常に少ない国の一つです。
 先ごろの記事にも載せた世界のデータによると、10万人あたりの死者数は、多いところではスペインやイタリアが30人台、フランス18人、アメリカ5人などに対して、日本は、0.07人なんです。つまり、一千万人に7人ということで、もう0人に近いと言っていい。
 日本人は1億2602万人いて、毎日多くの人がなんらかの原因で死んでいます。
このグラフは、死因別の数を比べたものなのですが、コロナによる死者数は最下位です。
 今年のお正月にお餅を喉に詰めて窒息死した人は1400人いました。毎年年間4000人の人がそんな風に死んでいるそうです。自殺する人はコロナで死亡する人の25倍で、その数はコロナ禍で増えています。人は死ぬ時には死にます。マスコミに煽られて、恐れすぎるのはどうかしていると思っています。

 日本人が欧米人に比べてコロナ感染者が異常に少ないことは、パンデミックの最初から注目され、その理由が色々と言われてきました。しかし、確定した説はないようです。
ぼくが、信じているのは、京大の上久保靖彦教授をはじめとして数人の専門家が唱える集団免疫説です。左の図はそれを示しています。
 最初武漢で発生したのは比較的弱いウィルスでそれをS型と呼びます。この頃日本には大量のチャイニーズが入国していました。この状況はアジア周辺国
も同じでした。特に認識されないまま、日本人には罹患と自然治癒が起こっていました。

 安倍首相は批判を受けつつも、チャイナからの入国を止めようとしませんでした。この頃S型のウィルスは変異してK型となります。これも弱いウィルスでした。流入したK型変異ウィルスに日本人は、すでにS型への免疫を持っていたので、あまり問題にはならず、新しい抗体を作りました。つまり、S型への免疫にK型免疫が加わって、T細胞免疫と呼ばれる抗体が作られたのでした。
 この頃、欧米では厳密なロックダウンを行っていたので、こうしたことは起こり得ませんでした。
 そしてその後、強力な変異株G型が生まれます。これが世界中にパンデミックを引き起こすことになったものでした。しかし日本人はT細胞免疫を持っていたので、平気でした。

 そういうわけで、日本人はすでに集団免疫を達成しているのです。大阪市立大井上正康名誉教授によれば、8割は無症状感染者であるとされております。
 安倍さんによる訪日予定の習近平首席へのあまり感心できない配慮が思わぬ効果を発揮したということになります。こうして、大胆な予測をすれば、日本人のほぼ85%が免疫を有することになり、そうであれば、集団免疫が完成したといえるというわけです。現在の状況はこの説を立証しているのではないかと、ぼくは思っています。
 上久保教授は官邸において、安倍さんへのご進講を行いました。安倍さんはそれを踏まえた対応を考え、辞めた後の5類への引き下げをはじめとする対策を指示しておられたのです。
 だから、一緒にこの講義を聞いていたはずの菅総理のマスコミと国民に対する腰の引けた対応は、いささか納得の行かないところではあります。

 そんな中、ワクチンが輸入されてきました。いよいよワクチン接種がはじまることになるようです。
 現在世界各国で色々なタイプのワクチンが開発されています。日本で使われるのは、アメリカファイザー社が、遺伝子工学の全く新しい手法で作ったものです。これが、これまでにない速さでワクチンが作れた理由でもあるとされています。
ワクチンが人体内に入ると、左のように抗体が形成されます。ファイザー社のワクチン、メッセンジャーRNAが作るのは
、このIgGです。この他に自然免疫抗体(インターフェロン)も作られると思われます。
本日国内承認 ファイザー社の新型コロナワクチンQ&A

ワクチンとは、ウィルスに対抗する抗体を作るもので、ウィルス自体に直接働くものではありません。ウィルスに対抗するのは、あくまでぼくたち自身の免疫力です。
  下に示されているのは、各種の抗体で、
IgG抗体は一番上のように最も単純な形をしています。
 上にあげたネットの紹介記事では、「すでに海外ではともにmRNA(メッセンジャーRNA)型のファイザー社、モデルナ社の新型コロナワクチン接種が始まっており、すでに1億5000万回のワクチンが接種されています。」となっています。しかし、これは昨年夏の治験なので、最もコロナが活発化する冬季に関しては、データはありません。このことについて、ファイザー社は次の様に言っています
 「新型コロナワクチンの臨床研究は2020年の夏以降に実施されているものですので、どれくらい効果が持続するのかについては情報がありません。(中略)実際の予防効果については分かりません。今後、追加接種が必要なのか、いつ打つべきかについても分かっていません。これらについては、今後明らかになってくるでしょう。」
 ワクチンに関して、これまで何度も聞いた言説は、日本は感染者も少ないのだから急いでワクチンを打つ必要はない。よその国の結果をみて、問題のないことを見定めてからやればいい。一応購入予約だけはしておきましょう。とゆうようなものでした。
 ところがどうしたことか、人類初の遺伝子組み換えワクチンの治験国になることになるようなのです。

 かなり多くの人が誤解しているのではないかと思うのですが、コロナワクチンは感染を予防できません。つまりワクチンを打ってもPCR検査が陰性とはならないと考えられます。喉などの粘膜に着いたウィルスには、抗体は作用できないからです。(人体外部である咽喉粘膜上の存在をもって感染と定義することの不合理さの証明)少し説明すると、人体は模式化すれば、真ん中に管の通った球体と見ることができ、その管は口から肛門に至ります。したがって、管の内壁である咽喉は外部となるわけです。
 筋肉注射されたワクチンによって、体内ではIgG抗体が生み出され侵入してきたコロナウィルスのスパイクのトゲ先に付着して覆いかぶさり、細胞への侵入を止めます。だから、感染も止められ、さらには重症化も防げるという(希望的)図式です。
 実際には、どんなことが体内で起こっているのかはわかりません。人体はそれほど緻細で複雑なのです。だからこそ念入りな治験が必要とされているわけです。もともと日本のように罹患者の少ないところで、ワクチンが必要なのだろうか。ぼくは疑問に思っています。でもあの馬鹿な知事が唱えた「安心と安全は違う」という理屈が通る国ですから、これも仕方ないことなのでしょう。

 ともかく、いま世界中がいろんな意味で変になっています。我が国はまだマシな方だと言えるのかもしれないけれど、おかしいことに変わりはありません。インフルエンザと変わらないのに、まるで1類感染症のごとく扱われ、いわれつつも5類に下げられることがありません。。
 人類が巻き込まれたこの大厄災の中にあって、ぼくたちがじっくり考え直さないといけないのは、死生観、日本人が古来もち保ち続けてきた日本独自の死生観ではないかと思っています。そしてまことに理不尽ながら、このワクチン接種が何らかの変化の始まりになってくれるかもしれないとも思っているのです。

後記)全くのど素人のぼくがやけに知ったような記事を書いてしまったと、少々気遅れしつつアップすることにしました。でも、テレビで喋っている専門家ヅラした医者の中には、全く勉強していないことがわかる人がやたら多く、それを考えるとまあいいかと思った次第です。図などを含めて、この記事は、松田制作研究所の松田学氏、京大の宮沢孝幸先生その他多くの方達の意見を参考にしています。