先の稿でも書いたように、三内丸山遺跡の発掘は多くの点において、縄文文化に対する認識の変更を迫るものだったと言えます。そして、世界の古代史において、縄文文明と呼んでも良いものであると思わせるものでした。
地面に径2mの穴が6つ掘られていて、そこには径1mの栗の丸柱が立っていたことは、大きな驚きでした。
続きを読む
「縄文」カテゴリーアーカイブ
返信
縄文あれこれ 三内丸山遺跡
縄文あれこれ 縄文時代
縄文時代は、約1万3000年前に始まり、2300年前頃まで、1万年以上続いたとされています。
こうしたとんでもない昔の年代をどうして測るのかというと、20世紀の半ばに考えられた、炭素の同位元素を使った年代測定によって、極めて正確に測れるようになりました。炭素の放射性同位元素の半減期が5730年であることを使いますから、動植物の遺骸が必要で石とか金属とかは測定できません。
だから土器やら石器などは、それが出土した地層に含まれる植物などを利用するわけです。動物・植物は炭素を取り込みそれで体を作っていますから。
縄文あれこれ はじめに
先日、はじめて北海道の更別村というところへ行く機会を得ました。
「十勝さらべつ熱中小学校」での授業を依頼されたからです。
更別村というところは、人口3000の村なんですが、各戸に米国製のトラクターが複数台ある家もあるというけっこう裕福な村なのだそうです。
そこの授業では、ぼくのやってきた山登りの話をしました。ほんとうは、縄文人とアイヌ人の話をしたかったのですが、ぼくは体育特任教諭ということになっていますから、山の話をしないといけないと思ったのです。
そういうことを、ちょっと話したら、後で多くの人たちから縄文の話を聞きたかったと言われたのです。そして、夜の焚き火を囲んでの会合では、そんな話で大いに盛り上がったのです。
続きを読む