2017年。年頭の所感

 2017年。睦月・正月も半ばを過ぎました。
 昨年は世界中で波乱含みの出来事が起こり続け、その流れは年が押し詰まるほど、どんどん大きくなったようです。
 今年にはそうした動きは収まることなく続き、何かことが起こる、世界の枠組みに変動が起こるという緊張感を抱かせる新年の明けだったように思います。
 恒例の神泉苑での新年会では、毎年和服を着るのを慣わしにしていたのですが、今年は初めて洋服を着ました。
 日本がこの年に変わるのだから、自分もなんか変わったことをしないといけない。そんな気がしたからです。
 この会では、終わりの去り際に、女将とのツーショットの写真を撮るのが習慣になっているのですが、初めてスーツ姿で写真を撮りました。
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戦後70年の終わりにあたって考えた

 戦後70年と言われたこの年も暮れようとしています。
 日本国内においても、世界においても、次から次へと大きな事件や出来事が起こりました。特に夏以後に関してなのですが、ある事件が起こり、それについてここで書こうとして色々と調べたりしているうちに、次の事件が起こります。これは前のこととも関連しているので、それについても調べないといけない。するとまた事件が起こる。なんてことが続いて、全く書けない状態がずっと続いていたのです。
 これが、この<葉巻のけむり>の長い空白の理由と言っていい。
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戦後70年(世界変動へのきしみ)

 最近まことに次から次へと物騒な事件が地球規模で発生して、マスコミを賑わわしています。
 考えてみれば、それは当然のことのようにも思えます。なぜかといえばいま世界は大きな変化、第二次世界大戦後につくられた枠組みの変化の中にあります。枠組みの変化はきしみを生みます。それを守ろうとするものと変えようとするものが対立し陰に陽に争い、それが激化しているのがその原因だと思われます。
 今年は戦後70周年に当たるということで、やがて出されるとされる安倍談話が大いに注目されています。
 一国の首相がその考えを述べることが、そしてその内容が、その国がいくら世界第3位の経済大国だとしても、なにゆえそれほど大関心となるのだろう。以後ぼくなりの勝手な考えを述べてみたいと思います。
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先進国の若者ムスリムはなぜ「イスラム国」に向かうのか

 アメリカが本気になったようなふりをして、少しだけ「IS」いわゆる「ムスリム国」討伐に力を入れるようになっても、「ムスリム国」を目指してシリアに向かう若者は一向に減る気配がない。
 一体どうしてなんだろう。しきりに貧困がその原因だといわれているようだ。でも、ほんとにそうなのだろうか。そうした若者たちの出発国は、欧米を始めとするかなりの先進国なのだ。
 なぜなのか。その理由に関しては、様々な見解があるようだ。
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大東亜の動乱

 今日のテレビの番組でザ・プロファイラー「なぜ殺し合いは起きたのか?ポル・ポト 姿なき独裁者」というのを見ました。クメール・ルージュやポル・ポト、あるいはキリング・フィールドなどなどこの事件を扱った番組は数多く、いくつも見ています。
 しかし、その凄まじさに改めて驚きました。世の中「イスラム国」で大騒ぎしていますが、わずか3年間ほどで100〜200万人というその規模からいってもそんなものではない。さらに驚いたのは、当の首謀者のポル・ポト(本名サロト・サル)が、ことが発覚した後も終始にこやかで、70歳でなくなるまで、そんなに多くないでしょうとその大量虐殺を認めなかったことでした。
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「イスラム国」、この一知半解なるもの

 ISILという名前で呼ばれ、我が国では「イスラム国」と呼ばれる国家形態をとるテロ集団が起こした、2名の日本人人質拘束事件は、予期した通りの悲劇的な結末で終わった。
 世界一平和な国で、70年の永きに渉って戦争をせず一人も人を殺していないなどと誇らしげに唱える人をなるほどと思い、お金こそすべて、お金があれば何でも出来ると思い込んでいる多くの日本人に取っては、まことにショックな事件だったといえる。
 バカな戦争をして負けたけれど、大いに反省しているし、謝ってもいる。武器は捨てたし、どこも攻めようとしていないのだから、どこの国へ行っても敵対する人はいないだろう。もし日本がヤバくなったら、安全な他所の國にお金を持って逃げればいい。そんなことを考えていた守銭奴みたいな日本人は、大変だ、どこに逃げても狙われると焦ったかも知れない。
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イスラム国(ISIL)人質事件に思う

 ISILの人質となっていた後藤さんは、通例とは異なる事態進行によって、一縷の望みを持たされることがあったものの、殺害という悲劇的な結果に終わりました。一縷の希望が見えてきたと思っていた矢先の最悪の結末にショックを受けました。
 ネット上での見解で、最初の動画での後藤さんのまばたきはモールス信号であって、「ミステロ」「タスケルナ」と読めるというのがありました。それがほんとなのか、あるいは深読みし過ぎの見方なのかは判然としません。しかし、そうした見方ができるということは、彼がいかに毅然としていたか、臆することなく従容と死におもむいたかを示しているといえると思うのです。
 首を掻き切られた彼は苦しむことなく逝ったと思います。これはラトックI遠征時に、ベースキャンプに連れて上がった羊を、コックに頼まれて二人で屠った二度の経験から推測できることです。
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案じられる後藤さんの命(無人攻撃機に殺られる)

 ISIL(イスラム国)とヨルダン政府との人質交換交渉は進展のないまま推移しています。
 ISILからの最後の文書と音声による通告で場所(トルコ国境)と日限(日没)と指定された時、ほとんど絶望的になったのですが、その後なんの連絡もないまま推移し、安堵の胸をなで下ろしました。
 ISILのサジダ・リシャウィ死刑囚の解放に対する後藤さんの解放を伝え、従わない時にはパイロットのムアズ・カサースベ氏をまず殺害し次いで後藤氏を殺害すると伝えました。追いつめられたヨルダンは、サジダ・リシャウィ死刑囚は解放するとしましたが、その前にムアズ・カサーズ氏の生存確認が必要だと対応しました。
 その答えがないまま、時間が経っています。
 かりにパイロット・ムアーズの生存が確認されたとしても、ISILはムアーズを返すとはいっておらず、殺さないとしているだけだから、後藤氏だけが解放され、ムアーズ氏が還ってこないのでは、ヨルダンは納得のしようがない。
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一番あって欲しくない結末へ

 日本人人質拘束事件はどんどん最悪の結末に向かって進行しているように感じられます。
 この事件に関しては、テレビの報道番組に多くの専門家が登場し、それぞれの意見を語っています。
 ぼくは、この事件が発生して以来、ほとんどすべての番組を録画し、そのコメントや見解をウオッチしてきました。それらを総括していえることは、政府関係者の口はだいたい重い。遠い人ほどぺらぺらしゃべり、少々的外れと考えられることも多いように感じていました。
 この事件は、ISISが突如二人の日本人に72時間以内に2億ドルの身代金を払わなければ殺害するという予告をするという動画をYouTubeに揚げたことから始まりました。
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イスラム国はなぜ台頭したのか

 お正月も半ばを過ぎてしまいました。遅ればせながら新年を寿ぎたいとは思っています。とはいえ年寄りのぼくにとっては、それは冥土への一里塚でもあり、単純に喜べない気分でもあります。
 そんな個人的な感懐とはべつに、いまの世界はじつに混沌とし、その混迷の度合いはますます深まっているように思えます。
 実はこの稿は、新年早々に書く予定をしていたのです。
 ところが、世界では次々と事件が起こり、それのはっきりとした分析や納得できる説明もないような感じでした。世界中で先が見えないようなことが多く、情緒不安定というか落ち着かない気分で、なかなかキーボードを叩く気になれなかったのです。
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