日本史教科書、天皇は大王か

日本史 前稿で歴史教科書について書いたことから、今の教科書はどうなっているのかと、気になり始めました。そこで、友人のイノウエ君にメールで依頼しました。
 早速彼は、木曜の定例ミーティングに高校の日本史と世界史の教科書を持って来てくれました。
 まず、日本史を開きました。
 詳説・日本史というタイトルで、改訂版と書いてあり、石井進以下5人の著者名があります。5人とも東大の先生です。
 最初の部分を少し読んで、なんか変だなと思いました。
 【前期・中期の古墳】というあたりです。
 <最大の規模を持つ古墳、大仙陵古墳(現、仁徳天皇陵)は、第2位の規模を持つ大阪府誉田御廟山古墳(現、応神天皇陵)などとともに5世紀のヤマト政権の盟主、すなわち大王の墓と考えられる。>
 天皇陵がなんで大王の墓なんや。天皇陵は天皇の墓と違うのか。なんでヤマト政権なんや。大和政権と違うのか。それに、この(現、仁徳天皇陵)の「現」とは、どういう意味なのだろう。昔は違ったということなのか。大王の墓はいつから天皇陵になったのか。
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