『風立ちぬ』を見て

PosterOrg「風立ちぬ」を見ました。
なるほど、これではベネチア国際映画祭で賞が取れなかったのも当然と納得できました。「千と千尋の神隠し」を見た時は、これは賞を取るだけのことはあると思いました。
昔はそうでもなかったのですが、いつほどからか、彼の作品はどうもしっくり来ないと感じ始めるようになっていたのです。どうしてなのか分からなかったのですが、数年前からたぶん3.11の後ぐらいから、その原因が分かってきたのです。
彼の映画には、日本がないのです。たしかにそこに描かれる自然は日本の山の風景です。それは、ぼくの瞼にはっきりと残っている北アルプスの黒部五郎岳と薬師岳の間の高原状の上の岳周辺の風景だったりして、なんとも引き込まれそうに感じたりしたものです。
しかしその自然描写は別にして、登場人物は日本人ではなくて国籍不明です。彼の作品の登場人物は形は日本人だけれど、国籍不明の地球人ともおぼしきものたちで、まあその辺が外国人にも受け入れ易かったのかもしれません。
「千と千尋」の風呂屋にしても、あれは日本というよりチャイナみたいです。
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