AIIB(アジアインフラ投資銀行):世界変動へのきしみ4

 世界はいま大変動の波の中にあるといっていい。これは否定できない事実であると言えます。
 しかしその変動というのは、どこに現れているのか。そのどれに注目したらいいのか。またその変動をどう捉えるのかというと、その見方はじつに種々様々で、どれが正しくてどれが間違っているのか。これがどうも分からない。さらには、どう正しくてどう間違っているのかとなると、これまた複雑で全く混乱してしまうのです。
 第二次世界大戦のあと、世界の覇権は完全にイギリスからアメリカに移りました。イギリスは世界の主導権をアメリカに譲りましたが、密かに後ろに回って、いわゆるバックシートドライバーの立場を維持しようとしていたようです。しかしいまはもう、そのやり方も捨てたと思います。
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アジア・アフリカ会議について語られないこと

 マスコミもこぞって報じたと思われるアジア・アフリカ会議も終わったようです。
 この会議に関して、各新聞もNHKも全然報じようとしない事実が色々あるようなので、さらにネットで調べてみることにしました。現在のこの先の見通せない世界情勢の中で、という理由だけではなくて、いろいろ報道しづらいこともあると思えます。
 さて、アジア・アフリカ会議はインドネシアのバンドンで1955年に初めて開かれたので、バンドン会議ともいわれています。
 ぼくは去年の暮れ頃、「ムルデカ17805」という日本・インドネシア合作の映画をみて、そのことについて今年の新年会で話をしたことがありました。話には聞いたことがあったのですが、戦争に負けた日本軍の兵士が帰国せずに居残り、再度戻ってきたオランダ軍と独立戦争を戦うという歴史ドラマです。この戦争で死んだ日本兵は数千人に及ぶと言われています。
 有名なABCD包囲網の一翼を担うオランダは日本に宣戦布告し、日本はインドネシアに侵攻しました。そして300年にもおよぶ植民地支配を2ヶ月に満たぬ戦争で解き放ちました。日本は将来の独立を約束し、ペタと呼ばれるインドネシア人だけの「郷土防衛義勇軍」を養成します。「ムルデカ」はこの義勇軍を育て、後には自身もここに投じて独立戦争をともに戦った日本人の物語でした。
 第二次大戦後の1955年にバンドンで開かれたアジア・アフリカ会議会議には29ヶ国が参加し、世界初の有色人種世界会議と言えるものだったのです。
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向田邦子のドラマと玉音放送

 今月の始めから、CSテレビのTBSチャンネル1で向田邦子のドラマが、2週間にわたって連日放映された。
 何度も見たものもあったが、ぼくは大好きなので、連日見ることになったのだが、いつも胸苦しくなり、特に終戦特別企画の作品では涙があふれてきて困った。番組を列挙すると以下のようになる。
向田邦子新春ドラマ

響子「響子」

「空の羊」

「終わりのない童話」

「小鳥の来る日」

「あ・うん」
さらば向田邦子

「風立ちぬ」

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花粉症の人と平気な人

 花粉症のシーズンもようやく終わったようです。
 杉の木を植え過ぎたからだという意見もあるのですが、これはこの問題の本質ではない。問題はそういうアレルギー体質が問題なのです。
 アレルギーには色々あって、たとえば食品アレルギーはじつに多岐に渉っています。また犬アレルギーや猫アレルギーあるいはダニアレルギーもあります。花粉症というのはその一つに過ぎません。
 花粉症というのは花粉アレルギーをもっている花粉アレルギー体質の人に起こる症状ということです。
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国際連合:世界変動へのきしみ3

 GHQの親玉であったマッカーサーが、後にアメリカの議会で証言したように、日本は自衛のための戦争に追い込まれることになりました。あれーっ、それは違う。日本の軍部が暴走した結果、侵略戦争を行ったから連合国にやっつけられ、原爆を落とされるというひどい結末を招いたのではないのですか。そう思う人がいるはずです。そういう風に永年教えられてきたのですから。
 でもそう思う人は、だんだん減ってきているようでもあります。ここ数年、近現代史についての関心が高まり、多くの人が学習を始めたからです。むかしのように図書館に通う必要はありません。ネット上に情報はあふれています。
 なんとなく信じ込まされた自虐的な歴史観のようなものは減りつつある一方、安倍政権に対する暴走政権という攻撃が強まっているようです。
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最初の人種差別撤廃法提案(世界変動へのきしみ2)

 世界が大きな変動を迎えていることは、いま世界で起こっている様々な事件をみれば誰でも気がつくことではないでしょうか。思いつくままに挙げてみると、たとえばアラブの春に始まる中東アラブの動乱やテロ事件。ウクライナ問題。パリの連続テロ事件とその後の巨大デモ。直近の所ではアジアインフラ投資銀行(AIIB)などなど。
 さて、前稿の続きは、コリアとチャイナがなぜ勝ちにこだわるのだろうか。そういう疑問でした。それは言い換えれば、悪い國の日本をやっつけることによって自分の國が成立したのだ。そう言いたい。そういう建国の大義を唱えたいということのようです。中国の国歌は義勇軍行進曲とよばれる人民解放軍の歌なのですが、そこで唱われる敵とは日本軍のことなのです。
 この國は、一応憲法も法律もあるのですが、その上には共産党の独裁があるという独特の國で、選挙など一度も行われたことはなく、民衆の承認を受けた國とはいいがたいのです。そのため悪辣な日本軍を倒した共産党の国家というでっち上げの建国の作り話を喧伝してその支配の正当性を唱え続ける必要があるのだと思われます。
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戦後70年(世界変動へのきしみ)

 最近まことに次から次へと物騒な事件が地球規模で発生して、マスコミを賑わわしています。
 考えてみれば、それは当然のことのようにも思えます。なぜかといえばいま世界は大きな変化、第二次世界大戦後につくられた枠組みの変化の中にあります。枠組みの変化はきしみを生みます。それを守ろうとするものと変えようとするものが対立し陰に陽に争い、それが激化しているのがその原因だと思われます。
 今年は戦後70周年に当たるということで、やがて出されるとされる安倍談話が大いに注目されています。
 一国の首相がその考えを述べることが、そしてその内容が、その国がいくら世界第3位の経済大国だとしても、なにゆえそれほど大関心となるのだろう。以後ぼくなりの勝手な考えを述べてみたいと思います。
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