トランプ氏の勝利スピーチとTPP

トランプ アメリカ大統領の予備選挙・スーパーチューズデーで勝利したドナルド・トランプ氏のスピーチを聞いた。
 立て板に水とはこのことだ。一気呵成に喋りまくる。原稿などは一切見ない。
 オバマなどは、一フレーズごとに間をおいて、聴衆の反応を確かめるような感じなのだが、トランプは違う。ともかく喋り通すのだ。普通の場合、原稿を書く人いわゆるスピーチライターと言われる人がいるのだが、トランプ氏はそういう人をクビにしたと自慢しているということも聞いた。本当かどうかは知らないのだが。
 ともかくそのスピーチの動画テロップを文字起こししたものをここに挙げてみる。
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朝生「緊急事態条項」での小林節先生

 先日の朝生「激論!”憲法改正”是か非か?」を結構真剣に見た。ぼくの関心事の憲法改正がテーマだったからではない。もともとこの番組でそんなしっかりした議論が行われるはずがないと思っているからだ。
 小林節先生と小西洋之議員の両名が出席していたからである。
 憲法学者の小林節氏は、ぼくがこの<葉巻のけむり>で「この訳の分からん憲法学者ー小林 節」というタイトルで考察を行ったことがある。この記事が常に人気記事のトップで24時間の平均閲覧数が時には200を超えることもあるのは、「小林節」でグーグルとぼくの記事がWikipediaの次の2番手に出てくる。それが理由に違いない。

クイズ議員小西洋之 「専守防衛」って誰が作った言葉?との田原氏のクイズに困る

クイズ議員小西洋之
「専守防衛」って誰が作った言葉?との田原氏のクイズに困る

 小西議員の方は、自分を優秀だと勝手に思い込んでいる、あんまり賢くない人だという決めつけを勝手にしていたから、そんなに注目していなかった。発言を聞いていて、やはりなあ、なるほどなあと納得したことだった。改憲反対という結論は明確に表明するのだが、その理由が明確ではない。田原氏に突っ込まれて返答に困る様子がなんども見られた。
 この人も<葉巻のけむり>に取り上げている。国会でのクイズ質問である。
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島尻沖縄・北方担当相、歯舞が読めなかったのか?

 今に始まった事ではないのですが、テレビの報道のいい加減さは本当に困ったことだと思っています。
 最近の実例の一つに、「島尻大臣が歯舞を読めなかった」というものがあります。
 島尻安伊子沖縄・北方担当相が9日に歯舞の読み方がわからなかったというのです。そんなことで、仕事が務まるのかと、一斉に非難の嵐で国会でも民主党が一度ならず非難の質問を繰り返しました。
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ラピスの指輪

My Lapis Lazuri Ring

My Lapis Lazuri Ring

 イタリア・フィレンツェの亜樹ちゃんから心待ちにしていたラピスの指輪が届きました。
 彼女はフィレンツェで活躍しているジュエリー作家です。
 ぼくは昔からラピスの石が大好きで、石もたくさん持っていますが、こんな風に細かく多面カットされているラピスを見るのは初めてでした。
 感激のあまりかしばらくボーとして眺め入っていました。 続きを読む

「日韓合意」について考えること

 去年の暮れだったか、いわゆる「日韓合意」なる二國間の約束が行われた。文書化はされなかったから単なる取り決めで、すぐになかったことになる。アメリカを始めとする主に白人国家がそれなりの、あるいは高く評価をする中で、日本国内では与党内でさえ結構みそくそに評価された。
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戦後70年の終わりにあたって考えた

 戦後70年と言われたこの年も暮れようとしています。
 日本国内においても、世界においても、次から次へと大きな事件や出来事が起こりました。特に夏以後に関してなのですが、ある事件が起こり、それについてここで書こうとして色々と調べたりしているうちに、次の事件が起こります。これは前のこととも関連しているので、それについても調べないといけない。するとまた事件が起こる。なんてことが続いて、全く書けない状態がずっと続いていたのです。
 これが、この<葉巻のけむり>の長い空白の理由と言っていい。
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語る河野洋平氏。「恥の心」喪失の日本人の標本

 先日BSの「深層News」という番組であの有名な(悪名高い)河野洋平氏が語る番組がありました。だいたいこの番組「深層」なんて、どこが深層?という番組で深層どころか表層Newsだと思っているのですが・・・。
 そういう腰の座らない番組であることは承知してはいるものの、大変思わせぶりなリードがあり、何よりもあの河野洋平が何を言うんだろうと録画したわけでした。
 ぼくが核心だと思った部分を抜き取って、ここで紹介したい思います。
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日本人のノーベル文学賞

 科学分野で二人のノーベル賞の受賞があり、たいそう誇らしい気分を覚えました。いっぽう毎年、巷というか出版業界の期待を担っていると思われる文学賞では、今年も期待外れの結果に終わりました。なんだかホッとしました。
 この人の作品をぼくはしっかり読んだわけではなく、何度か大変評判になったことがあったので、本屋でパラパラと立ち読みをしたくらいなのですが、なぜか買う気がしなかった。正直言って何がいいのかさっぱり分かりませんでした。無国籍の通俗小説という気がしました。それがまた、世界で読まれる理由なのかもしれないし、同時にノーベル賞が取れない理由なのかもしれない。そんな気もしています。
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なかなか素敵なYouTubeの番組

 先だって、YouTubeのDHCシアターにあった<青山繁晴×百田尚樹が語る『終戦の日と日本人』>があまりに素晴らしいと思ったので、思わずFaceBookに共有の手続きをしたのです。するとこれを見たfacebookでお友達の教え子の一人がこんなコメントを書いてきました。
「納得する部分も少なからずあります。しかしいいとこ取りで美化しようとしているように感じます」
 しかし、ぼくはこの動画を見て全く知らなかった事実(青山氏が語った彼自身が見たこと聞いたこと)を初めて知り、びっくりしたし感動的な話だと思ったのです。美化しようとしているなどとは全然思いませんでした。
 美しい感動的な話を聞いて、それを美化しているとかいいとこ取りなどと考えるのは、素直でないし、誤った客観主義だと思ったのです。
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「安倍談話」を考える

 戦後70年の安倍談話が出ました。それはそれは見事なものだった、とぼくは思いました。
 そもそも、戦後70年などという言葉が存在すること自体あんまり普通ではない。それは70年間戦争をしなかったということと同義で、誇るべでことだと思うのです。それに、いくら世界の大国であるとはいえ、一国の総理の談話がそれほど世界中の関心を集めるということも普通ではない。そう言えると思うのです。それはどうしてなのか。
 そこで周りを見渡してみることにします。まず国内には、どうしても安倍さんを引きずりおろさないと、70年間続いてきた戦後の体制、それを東京裁判史観を捧持する体制と言っていいと思うのですが、それが維持できないと自分も自分たちの存在も脅かされる、と考えている勢力が特にマスメディアと学者の世界に存在します。
 国外をみると、隣には、下手なことを言わせると自分たちの国の偽りの建国理念が脅かされかねないと神経を尖らせている異常な二国がいます。さらには、第二次大戦後の世界の枠組みの軋みが始まっているなかで、それに拍車をかけるようなことが起こると困ると考えている白人の国々があります。
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