都知事選が終わって

日本中が結構大騒ぎしたかにも感じられた東京都知事選挙も終わりました。
選挙公示あたりから、しばらく東京に滞在していたこともあってか、いつもよりもかなり関心を持っていたことは事実のようです。
昔はかなり興味があって、その講演を聞きに行ったりしたこともあった鳥越さんが、究極の後出しジャンケンとも言われたタイミングで出馬を表明した頃から、ある切迫感みたいなものがぼくを襲いました。
こんな人が当選したらとんでもないことになる。そう思ったのです。かなり前からこの人の欺瞞性みたいなものに薄々気づいてはいました。それが決定的になったのはNHKのファミリーヒストリーという番組を見た時でした。
変に反権力をてらい、父親までも権力とする不自然なポーズにある幼児性と不自然さを感じたのです。
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明治憲法って大日本帝国憲法の蔑称?

パソコンに潜ってみると<葉巻のけむり>の下書き原稿がいっぱいあって、そのほとんどは書きかけのものです。また、やはりちょっと、もう古いという気がするものもあります。でも結構がんばって書いているなと思うものもあり、引っ張りだそうかなという気になりました。
以下のものもその一つで、2013年の10月に書いたものです。

戦争に負けて、GHQの統治下で使用を禁じられた言葉が沢山ありました。
大東亜戦争は駄目で、占領軍は太平洋戦争と呼びました。「支那」にかんしては中華民国が、「中国」と呼んで欲しいといってきました。
国史は日本史と置き換えられることになりました。自分で自分の国の歴史をこんな風に呼んでいるのは、日本以外にはありません。アメリカでは、American Historyではなく、National Historyです。チャイナでも同じです。
敗戦直後のおびえが、なおトラウマとなって身体に染み付き、独立国となってもなお、GHQの呪いから解き放たれることがないかのようです。
ぼく自身、最近ではもう平気になりましたが、大日本とか大東亜とかいう言葉を口にするのが憚られるように感じたものです。
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憲法は国体、政体を定めるもの

 もう明け方近く、ベッドに横たわり、いつのものように、何気にiPhoneを見ていましたら、こんな記述が目にとまったんです。
<通常国会では、憲法改正の議論もしばしばなされている。そこで今回は、憲法改正論議にどのような態度で臨むべきか考えてみよう。
 憲法は、国家が権力を乱用し人権を侵害した過去を反省し、国家が犯しがちな失敗をリスト化したものだ。国家の三大失敗とは、無謀な戦争、人権侵害、独裁だ。>
 なんですか? これは。 こんな憲法の定義って聞いたことがない。こんな前提で話を展開すれば、とんでもない、好き勝手な話が展開できるはずです。
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朝生「緊急事態条項」での小林節先生

 先日の朝生「激論!”憲法改正”是か非か?」を結構真剣に見た。ぼくの関心事の憲法改正がテーマだったからではない。もともとこの番組でそんなしっかりした議論が行われるはずがないと思っているからだ。
 小林節先生と小西洋之議員の両名が出席していたからである。
 憲法学者の小林節氏は、ぼくがこの<葉巻のけむり>で「この訳の分からん憲法学者ー小林 節」というタイトルで考察を行ったことがある。この記事が常に人気記事のトップで24時間の平均閲覧数が時には200を超えることもあるのは、「小林節」でグーグルとぼくの記事がWikipediaの次の2番手に出てくる。それが理由に違いない。

クイズ議員小西洋之 「専守防衛」って誰が作った言葉?との田原氏のクイズに困る

クイズ議員小西洋之
「専守防衛」って誰が作った言葉?との田原氏のクイズに困る

 小西議員の方は、自分を優秀だと勝手に思い込んでいる、あんまり賢くない人だという決めつけを勝手にしていたから、そんなに注目していなかった。発言を聞いていて、やはりなあ、なるほどなあと納得したことだった。改憲反対という結論は明確に表明するのだが、その理由が明確ではない。田原氏に突っ込まれて返答に困る様子がなんども見られた。
 この人も<葉巻のけむり>に取り上げている。国会でのクイズ質問である。
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放送法問題

 ずいぶん昔のことを思い出した。高校の教師になってすぐのことだったから、もう半世紀も前のことになる。
 赴任してすぐに2年生の担任を命じられてすぐにメーデーがあった。
 組合の分会からは、ビラが配布され、「メーデーは世界の労働者のお祭りであり、これに参加し連帯するのは労働者の権利であり義務でもある」とあり、これを生徒に説明しなさいということだった。
 一方学校長からの指示は、メーデーは休日ではない。正常な学校生活と授業を行わないといけないという指示文書で、これも生徒への説明を要求していた。
 ぼくは困った。それぞれの考えをまっとうに説明するには、ぼくはあまりに不勉強だと思った。山登りにかまけて、当時の流行とも言えた安保闘争などには、理屈はわかったが興味がなかった。
 そこで、ぼくは、この二種類のビラを並べて、教室の掲示板に貼ることにした。そして、みんな読むようにとだけ言っておいた。
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「日韓合意」について考えること

 去年の暮れだったか、いわゆる「日韓合意」なる二國間の約束が行われた。文書化はされなかったから単なる取り決めで、すぐになかったことになる。アメリカを始めとする主に白人国家がそれなりの、あるいは高く評価をする中で、日本国内では与党内でさえ結構みそくそに評価された。
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戦後70年の終わりにあたって考えた

 戦後70年と言われたこの年も暮れようとしています。
 日本国内においても、世界においても、次から次へと大きな事件や出来事が起こりました。特に夏以後に関してなのですが、ある事件が起こり、それについてここで書こうとして色々と調べたりしているうちに、次の事件が起こります。これは前のこととも関連しているので、それについても調べないといけない。するとまた事件が起こる。なんてことが続いて、全く書けない状態がずっと続いていたのです。
 これが、この<葉巻のけむり>の長い空白の理由と言っていい。
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語る河野洋平氏。「恥の心」喪失の日本人の標本

 先日BSの「深層News」という番組であの有名な(悪名高い)河野洋平氏が語る番組がありました。だいたいこの番組「深層」なんて、どこが深層?という番組で深層どころか表層Newsだと思っているのですが・・・。
 そういう腰の座らない番組であることは承知してはいるものの、大変思わせぶりなリードがあり、何よりもあの河野洋平が何を言うんだろうと録画したわけでした。
 ぼくが核心だと思った部分を抜き取って、ここで紹介したい思います。
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なかなか素敵なYouTubeの番組

 先だって、YouTubeのDHCシアターにあった<青山繁晴×百田尚樹が語る『終戦の日と日本人』>があまりに素晴らしいと思ったので、思わずFaceBookに共有の手続きをしたのです。するとこれを見たfacebookでお友達の教え子の一人がこんなコメントを書いてきました。
「納得する部分も少なからずあります。しかしいいとこ取りで美化しようとしているように感じます」
 しかし、ぼくはこの動画を見て全く知らなかった事実(青山氏が語った彼自身が見たこと聞いたこと)を初めて知り、びっくりしたし感動的な話だと思ったのです。美化しようとしているなどとは全然思いませんでした。
 美しい感動的な話を聞いて、それを美化しているとかいいとこ取りなどと考えるのは、素直でないし、誤った客観主義だと思ったのです。
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「安倍談話」を考える

 戦後70年の安倍談話が出ました。それはそれは見事なものだった、とぼくは思いました。
 そもそも、戦後70年などという言葉が存在すること自体あんまり普通ではない。それは70年間戦争をしなかったということと同義で、誇るべでことだと思うのです。それに、いくら世界の大国であるとはいえ、一国の総理の談話がそれほど世界中の関心を集めるということも普通ではない。そう言えると思うのです。それはどうしてなのか。
 そこで周りを見渡してみることにします。まず国内には、どうしても安倍さんを引きずりおろさないと、70年間続いてきた戦後の体制、それを東京裁判史観を捧持する体制と言っていいと思うのですが、それが維持できないと自分も自分たちの存在も脅かされる、と考えている勢力が特にマスメディアと学者の世界に存在します。
 国外をみると、隣には、下手なことを言わせると自分たちの国の偽りの建国理念が脅かされかねないと神経を尖らせている異常な二国がいます。さらには、第二次大戦後の世界の枠組みの軋みが始まっているなかで、それに拍車をかけるようなことが起こると困ると考えている白人の国々があります。
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