Mac OS X Mervericks (OSX10.9)の改悪

このブログを書くのに多用しているMacのPowerBook proのOSシステムをMountain Lion(OSX10.8)から最新のMarvericks(10.9)にバージョンアップしたら、危惧していた通りの不具合が起こった。 iPhoneのカレンダーのデータとの同期ができなくなったのだ。同期はiCloudを経由してやれということらしい。 訳が分からんという人もおられるかも知れないので、少々説明することにする。

iPhoneというのは、ご存知の通り今はやりのスマホ(SmartPhone)である。カレンダーというのは、このiPhoneに装備されているソフトで、日々の予定・行動などを記録するものだ。
このソフトは、マック上にもあって、相互にデータのやり取りができるようになっている。最近では、PCいわゆるWindows上にも載っていて、スマホとマックとウィンドウズなど三者間でデータのやり取りができるようになっている。
このデータのやり取りのことを同期と呼んでいる。同期は基本的にはUSBケーブルを使って行うことになっている。iCloud(アイクラウド)については後に説明する。
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日本は「醜いアヒルの子」だった〜昨今気になる用語のことなど〜

前稿で、国際連合憲章の誤訳ともいえる件について書きました。国際語としての英語を日本語に変える際の意味のずれや不一致はどうやら必然的に起こるらしい。これは日本語の持つ柔軟性という長所が仇となっているともいえるようです。
明治期の日本国においては、数万語の英語やフランス語から和製漢語の創作が行われました。これを可能にしたのは、多くに日本人が欧米に留学し、その言語の本質的な意味を理解することができたということと、その意味を漢字を使って表現できるだけの漢学の素養があったことでした。
日清戦争の後大量に渡来したチャイニーズたちがこれを持ち帰った結果、現在の中国で用いられている熟語の7割がこの和製漢語であるというびっくりするような事実は、先の稿で述べた通りです。
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国際連合憲章の誤訳について

今日の参議院予算委員会で民主党の大塚耕平議員が、個別的自衛権や集団的自衛権についての議論を行っているのを録画で見ている。
そこにおいて、取り上げられていたのは国際連合憲章の51条だった。これは、いわゆる加盟国の自衛権に関するものであるのだが、これの訳文に誤りがあることはあまり知られていない。この国際連合憲章・第五章安全保障理事会の51条、その条文を日本語で示すと以下のようになる。

第51条 この憲章のいかなる規定も,国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には,安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間,個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は,直ちに安全保障理事会に報吉しなければならない。また,この措置は,安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては,いかなる影響も及ぼすものではない。

問題の部分は赤字で示した部分である。上の全文を原文で示すことはしないが、問題の部分は、原文ではif an armed attack occursとなっている。「武力攻撃が発生した場合」ではなく、「武力攻撃が発生する場合」ではないか。
「発生した場合」は過去形であり、原文は現在形のoccursで「発生する場合」でないといけないのではないか。
発生した場合とすると、その確認をしてからでないと行動がとれないというニュアンスを含むことになるのではなかろうか。
原文の通りに「発生する場合」となれば、それは武力攻撃が予測される場合にも適応できるということになり、だいぶ違った内容となる。
こうした明確な誤訳とまではいえないまでも、これ以外にも原文と違ったニュアンスで日本語の条文が訳されている場合が多いと思われる。

この誤訳は以前から気になっていたことなので、国会質疑を聞いていて、急にここに書く気になったわけである。国際連合憲章の全文が載っているサイトにリンクを張っておくので、興味ある方はご覧になってください。国際連合憲章

山中峯太郎『敵中横断三百里』が届いた

少年倶楽部文庫4『敵中横断三百里』絵・椛島勝一 決死の騎兵隊斥候六騎、息詰る戦場事実談

少年倶楽部文庫4『敵中横断三百里』絵・椛島勝一 決死の騎兵隊斥候六騎、息詰る戦場事実談

アマゾンに頼んでいた古本の『敵中横断三百里』が届いた。
奥付を見ると、この講談社の出している少年倶楽部文庫の一冊であることが分かった。
少年倶楽部文庫は1970年に文庫本の復刻版として講談社から出版されており、第1期として20冊がリストされている。その中には、懐かしい『ああ玉杯に花うけて』や『少年探偵団』もあった。この巻末リストの冒頭には次のような紹介文がある。
<雑誌『少年倶楽部』に掲載され、多くの人を魅了した名作傑作の数々を選び集めて、あの感激と楽しさを新たに送るユニークな文庫>と。
この復刻版の少年倶楽部文庫4の『敵中横断三百里』の3刷りは、昭和50年10月28日出版なのだが、初版はなんと12日前の28日なのである。
どれだけ売れたかは分からなかったが、大変人気が出た復刻版だったようである。昭和50年といえば1975年である。
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TBSテレビドラマ『The Partner』を見る

PartnerTV先日、9月の末の日曜日のTBSのテレビドラマ『The Partner』を見ました。
「パートナー 〜愛しき百年のともへ〜」というもので、日本・ベトナム国交樹立40周年スペシャルドラマと銘打たれたものでした。
特に注目したものでもなく、何気に録画してあったのを見たのですが、けっこう感動したのです。それでネットで調べて、かなり大仕掛けなものであることを知った次第でした。
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中国語の二字熟語の7割は日本渡来

敗戦後、国学が禁止されたことやおもにNHKの宣伝もあって、中国に関しておおいに誤った認識が日本人に植え付けられました。
いわゆる「中国4千年の歴史」とかいう言い草の類いです。ほとんどの日本人は中国はそれほど古い国だと思っています。しかし、中国はずっと「国」ではなかったし、いまもまともな国ではない。
しかしいまのいわゆる中国が、国として成立してくるのは、日清戦争に始まり、毛沢東が1949年、天安門広場で中華人民共和国の建国を宣言した時からといっていい。
それまでは、王朝が次々と勃興と滅亡を何の連続性もなく繰り返していただけです。いわゆる中国には土地はあっても国はなく、主に北方から色々の民族が入り込んできては王朝を滅ぼし新しい王朝をつくる。これを繰り返していただけといえるのです。
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日本人があまり知らない事実、しかし知らねばならぬ真実

近頃本当につくづくそう思うのですが、ぼくたちは本当のことを知らなさすぎるのではないか。ぼく自身つい最近まで知らなかったことが多すぎるのです。だからここで、そうしたことがらをを順に書き連ね、若干の説明を加えたいと思い立ったわけです。

●靖国神社って誰のものでしょうか?
国のものではないはずです。戦後、政教分離が決まりましたから。では軍人遺族のもの? 神社本庁のもの? いや靖国神社は神社本庁に属していません。
歴史を考える必要がありそうです。
靖国神社は明治2年、明治天皇によって建てられました。日本が明治維新の動乱の中で亡くなった多くの人の御霊を祀るために作られました。
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