この<葉巻のけむり>のタイトルの右側に検索窓があります。これがじつに素晴らしい。たとえば、少し前の稿「この頃気になること(2):拉致問題」でも書いたように、「横田めぐみ」で検索すると、「憲法を考える(安倍晋三 X 田久保忠衛)2/4」が出てきます。非常に早い。
こんどは、「KAZUYA」で試してみました。すぐに、つぎの六つが出ました。
「KAZUYA_CHANNELが素晴らしい」
「亡国のリベラル派知識人の一人・上野千鶴子先生(承前)」
「古市憲寿という若者にみる国家観の欠如」
「「ネット選挙」について」
「マス・メディア、テレビの夕暮れ」
「参院選の選挙制度は衆院選とは違う」
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月別アーカイブ: 2014年11月
衆議院解散の万歳フライング
11月21日、衆議院の解散が行われた。
その模様は、かなり詳細に映像として報道されたといっていい。
解散の進行は次のように進行することになっている。
まず閣議決定が行われる。閣議決定というものには、全大臣の署名が必要である。小泉内閣の郵政解散の時、一人の閣僚が署名を拒んだので、小泉首相はその大臣を罷免し、自分が兼務することにして署名を埋めたという。
解散の詔書には、国事行為としての天皇陛下の決済が必要で、天皇は解散詔書に「明仁」と署名を行う。そして、天皇の御意思を受けて侍従が、詔書に御璽を押印して、解散詔書が出来上がることになる。
この詔書は国会に届き、黒塗りの盆に紫の袱紗にくるまれて、内閣官房長官から衆議院議長に手渡されることになる。
解散は当然のこと、閣僚の任命にも天皇陛下の決済が必要なのであって、天皇がいなければ日本国は動かない仕組みなのである。 続きを読む
この頃気になること(3):万歳の作法
最近のテレビでは、万歳の光景が多く報道されていました。
どこだったかの村が文化遺産に指定されたとかで万歳、先頃は沖縄知事選での翁長新知事誕生の万歳、そして今度の衆議院解散の万歳。幾度となく万歳三唱の画面が映し出され、その度にその光景が気になっていました。
なにが気になったかは後にして、この万歳はもともと天皇陛下万歳がもとで、天皇陛下の長寿を願って唱えるもので、明治時代に始まったようです。万歳はTen thousands years oldですから、長寿を表わすのですが、それが勝どきを意味するようになったと思われます。大陸の戦線で敵陣を攻め落とした帝国陸軍は、万歳を三唱するのが常だったようで、そうした写真を沢山見た記憶があります。
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この頃気になること(2):拉致問題
日本の拉致被害などという言い方が普通のようです。でもこれは犯罪なのであって、そんな天災による被害者のようなものではありません。犯人は、北朝鮮だけではなく、共犯者は日本にもいるのは周知の事実だと思います。
当時の日本は、警察力が弱いだけではなく、軍はなきに等しく、また武力放棄を決めていましたから、阻止が出来なかった。
さらに、日本国は世界革命を目指すソ連の勢力と資本主義・自由主義を掲げるアメリカとに二分されていました。
憲法改正を党是として出来た自由民主党の中にも、ソ連派が存在しました。
当時、当然この拉致問題は大きな問題になりました。しかし、拉致に協力するひと、拉致追求を阻止する日本人が多数いたのです。
後に衆院議長を務めた社会党の土井たか子氏などは、北朝鮮が拉致などするはずがないと追求にブレーキをかけました。その後も、ゆえなく理不尽に拉致された日本人の奪還に、及び腰で本気を示さなかったのは、日本の外務省であり、この官僚たちも或る意味共犯者だとぼくは思っています。
一瞬、大きく局面打開があるかに思われたこの問題は、またぞろいつものような「たぶらかし」だった。そんな観測が強まってきているようです。
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この頃気になること(1):「この國」という呼び方
「錦織ってスゴイねえ。やっぱり日本人って凄いんだ。」と家内がいいました。たしかにその通りだとぼくも思った。
これを「このニシコリっていう人スゴイねえ。やっぱりこの國の人って凄いんだ」とはあまり言わないと思うのです。
なぜか、いつほどからか、ぼくはこの「この國」という言い方が、大変気になりだしていました。それはどんどん昂じてきて、最近ではテレビなどで、この「この國」という言い方が使われると、その瞬間、なぜかドキリとしたりするのです。
どんな人が使うのかをつぶさに観察していて、ぼくは一つのことに気付きました。そういう表現をする人はほとんどが左系の人あるいはリベラル派とされている人であること。これは、あの「生活者」というなんだか意味不明の表現をする人にもいえるようです。
日本という國を肯定的に捉え、そういう文脈でいう時には、ふつうは「この國」は折り合いが悪いようなのです。
意図的にあるいは深層心理的に、日本を悪く思っている人が「この國」を使うのではないか。
どちらでもいいこと、特にそれが言葉である場合、変にそれにこだわるのが、ぼくの悪い癖なのかも知れません。
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