憲法を考える 4/4(9条)

9条タイトル 憲法を考える4/4。この最後の項は、憲法改正において、一番問題となる9条の部分です。
 ちょっと気合を入れて読むことを強いられるかもしれません。時間のあるときに読んでください。ぼく自身たいそう勉強になりました。
ただ、小林先生のいう「憲法道具論」には、いささかの違和感を覚えるんですが・・・・。

憲法改正草案

憲法改正草案

中谷元八木:今日取り上げます、これですね。自民党の憲法改正草案、27ページになりますでしょうか。中谷さん、これなぜ今のタイミングで発表されたんでしょうか、というところから伺いたいんですが。
中谷:諸外国の変化、とくにアジアの変化に対応できなくなってきている。アジアの変化においても、北朝鮮が核実験をやるとか、ミサイルをこの前飛ばしましたけど、アメリカに行くミサイルであったとするならば、日本の上空を通過して日本が対処できないとするならば、非常に信義にかかわることでもありますし、PKOにおいても国連の活動においてさえ、国連の職員が目の前で危ない場合も助けることができないとか、昨年は東日本の大震災が出ましたけど、国家の非常事態の規定がないもんですから、非常事態の対応ができなかった。それによって被害も大きくしたし、復旧も遅らせてますし、やはりああいう事態こそ国の非常事態ですから、国のリーダシップが発揮できるようにしておかないといけない訳なんで、もう一刻も早く憲法改正して、現実に対応できる国家にしておかないといけないというのが理由です。
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習近平のあまり知られていない話

 習近平は中国共産党の最高指導者として有名な人物であるが、詳しいことはあまり知られていない。
 この2月9日にYouTubeにアップされた「桜チャンネル」の【討論!】間接侵略の実態で、出席者の一人である、月刊『中国』編集長・鳴霞氏が習近平について、あまり知られていない経歴を語っている。
 この明霞氏だが、彼女は桜チャンネルの討論の常連の一人ではあるが、中国人であるにもかかわらず、中国や中国人への並外れた危険意識を常に吐露している。そういうことから、彼女自身については月刊誌の編集長であること以外はあまり情報がない。少ししつこくインターネットで探したら、次のような経歴が見つかった。
鳴霞鳴霞(めいか)
1957年中国遼寧省瀋陽市(旧奉天市)生まれ。元中国共産党のエリート。
中学校で中国青年団のリーダー。高校卒業後、東北の農村に下放され1979年に瀋陽市科技日本語学院に入学。
1981年中国航天部瀋陽市軍工企業の戦闘機・ミサイル製造現場(旧満州航空機株式会社)の情報課日本語担当勤務。
1982年来日、京都日本語学校を卒業し、兵庫・大阪の中国語学校で講師を務める。
2002年から「月間中国」主幹として、日本マスコミが扱うことのない中国内部情報を精力的に発信し注目される。
2003年にはアメリカで開催された中国問題国際会議に招待され、女性問題・農民問題などについて報告。
2007年9月にはオーストラリアで開催された国際人権会議に招待される。同年12月には、スイス・ジュネーブでの第6回国連人権理事会に招待され、英語とフランス語で書かれた「日本人拉致被害問題」の冊子を携えて出席。元・近畿福祉大学中国語課講師。
2000年に「苦悩の中国」(文芸社)を出版。 現在、日本人に対し、中国の日本侵略について緊急警告を発信して精力的に活動中。
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レーダー照射事件と盧溝橋事件

 レーダー照射事案あるいはロックオン事件は、ほぼ予想通りの進展を取っているようでもあるし、あるいは意外な展開を取っているとも思えます。
 日本の厳重抗議と事実関係調査要請に対し、中国は「日本側が対外公表した事案の内容は事実に合致しない」と返答しました。日本は「防衛省で慎重かつ詳細な分析を行った結果であり、全く受け入れられない」と返しました。
 中国国防省のホームページには、「(攻撃用の)火器管制レーダーは使用していない」との主張が書き込まれていました。
 中国中央TVは、「中国側の艦載レーダーは通常の観察警戒を続け火器管制レーダーを使用しなかった」とし、「日本の艦艇と航空機に火器管制レーダーを照射したというのは事実と異なる」と報じました。しかし、続けて「日本はこれまで中国船を追跡・監視しながらそれを言ってこなかった」と明らかに外務省とは整合性の取れていない報道をしました。
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中国海軍艦船が「海自艦にレーダー照射」

 夜が白み始めた頃、そぼふる小雨の中で新聞受けから取り出した京都新聞の一面トップに、黒地に白の大きな見出しで、表題の文字がありました。新聞は、小野寺防衛相がこの「極めて特異な事例」に「一歩間違うと大変に危険な状態に発展する」と抗議の意思を表明したと報じていました。
 「モーニングバード」を見て、さらに詳しいことが分かりました。日本近海の公海上(場所は公表されず)で、先月の1月30日午前10頃、中国海軍の艦船「連雲港」が海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」に、約3キロの距離から射撃用のレーダーを発射していたことが、レーダー波の解析によって分かったということです。
 「危険な状態になる」「戦争になる」から「冷静に対応し、沈静化させるべし」「外交努力によって解決」などというのが、大方の見方のようです。
 確かにその通りで、日本の対応はほとんど非の打ち所がないとぼくには思えます。
 ただ、ほとんど報道されないことがある。それは、どっちが強いのかという分析です。答えは、ほとんどの人が意外に思うでしょうが、完全に日本が強いのです。例えば、青山繁晴さんによればこうなります。
 「現在の海上自衛隊の実力と中国海軍の実力を比べると、圧倒的に海上自衛隊の方が強い。実態は、比べ物にならないくらい強いと言っても言い過ぎではない」
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憲法を考える(安倍晋三 X 田久保忠衛)2/4

 動画をテキストに起こすのはけっこう大変で、最初の部分1/4だけで終わりにしようと思ったのですが、「私たちより下の世代は、当時のことを少し知っていますが、表面のことしか知りません。シリーズをぜひ続けてください」というFaceBookのコメントも寄せられたこともあって、続けることにしました。
 それにしても、横田めぐみさんを始めとする拉致事件が、この憲法の存在と枠組みによって引きおかされたのだという安倍さんの指摘には、驚かされました。

憲法を考える(2/4)
オープニング八木:大阪の40代の方からは、「過去はどうあれ、合法的に成立した現憲法をいま改正すべきだという理由となり得るのは,現代社会や世界情勢に合わなくなっているという一点だと説明される方が納得します」ですとか、兵庫県の30代の方「憲法を改正するという論拠はそういう時代に合わなくなって来ているという点で、成立過程に問題があるからではないと思います。未来に向けた前向きな議論から憲法改正を論じてほしいと感じます」というようなメールをいろいろ頂いているんですけれども,お二人からも時代に合わなくなって来ているという点も大きな理由の一つとして上げてくださっております。田久保さん、時代に合わなくなって来ているというのを教えて頂けませんか。
憲法前文テロップ田久保さんへ質問田久保:これはねえ、一番いいたいのは憲法前文なんですよ。最初に申し上げねばならないのは、これ日本国民はとあるけど、これ文章は他の国の名前を出しても通用する、無国籍なんですねえ。文章これ,日本文としてもおかしいけど,日本の歴史、伝統,文化、こういうものが前文になくて、日本国憲法をこれ、論じられるのかどうか,これが非常に不思議なのと、具体的に申しますと,ここんところですねえ、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。これねえ、時代がどうあろうとですねえ,いまのご質問がありましたけれども,これはどう考えてもおかしい。これは敗戦のとき,日本が暴れまくったんで、お前たちだけが平和を守ってれば運命を担保してやるよという文句ではないかと思うんです。
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東京裁判(3)〜自虐史観の創造〜

 アルジェリア人質事件は、かなりびっくりするような結末を迎えました。
 この事件はまた、日本の国際的に見ての特殊性を浮かび上がらせたともいえるようです。自衛隊はこの国の国民の救出はおろか輸送にも行けない。日本人は一歩外国に出たら、孤立無援だということのようです。
 この状態を国際的に普通の状態にする為には、自衛隊法を改正しないといけません。また、憲法も変えないといけないということになるかもしれない。
 しかし、そんな話になると、なぜかみんなは急におどおどし、チャンスに乗じていっている訳ではありませんなどと言い訳めいた物言いになります。いったいどうしてなのだろうか。こうしたいじましさへの疑問は、これまでぼくが常に感じていたことでもありました。
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熟成肉「中伊勢」の作成始末

「ぼんよ」と祖父は幼いぼくに声をかけた。
 「肉を焼いてやる」と出刃包丁を片手に土間の西の戸を開けると、母屋の西隣の小屋にぼくをいざなった。天井に跳ね上げてある吊り梯子を下ろして上に登っていく祖父を追って、ぼくは必死に急な梯子をよじ上った。
 屋根裏部屋の梁には,大きな牛の脚がぶら下がっていた。
 それは密殺された牛の脚だった。牛の屠殺は公認された屠殺場以外では許されてはいなかったが,戦時中の食糧難の農村では密かな屠殺が行われ、それを密殺と称していた。
 こうして、竃の火で焼いた大きな肉塊を日常的にぼくは味わい、その深みのある味わいは、幼いぼくの幼児の記憶として残ったといえる。

 30年以上も前に始まった「北山パーティー」の春のメニューは、当初は山菜の天ぷらがメインだった。やがて「たらの芽」などが、スーバーの棚に並ぶようになるとともに、採集がきわめて困難となり,メニューはステーキとなった。
 そうなると、おいしい肉を選択する必要に迫られることになった。
 最初は,神戸肉とか松阪牛、いや近江牛などと選んでいた。
 あるとき、郷里のるり渓に帰る途中、八木のスーパーに立寄り、すき焼き用に亀岡牛を買い求めた。そのスーパのお肉屋さんで、「すき焼き用にお肉をください」といい、「手切りにしてほしいんだけど」といった。
 お店のマスターは、「そうですか。まあこっちに入ってください」とぼくを、冷蔵室に入れてくれたのだった。
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青山繁晴のニュースDEズバリ!

 昨日アップした「東京裁判~その欺瞞の歴史~」(2)の末尾に張った、青山繁晴のニュースDEズバリ!のリンクが早速削除されてしまいました。あちこち探しましたが、見事に全て削除されています。調べてみると、すべてが削除されているわけではありません。テレビの番組の動画はすべて消されるという訳ではないようです。テレビ番組の録画動画はそれこそ、ごろごろ上がっているのですから。
これはどうやらその内容によるようで、こうした世界の常識を日本人に知らしたくない人たちが、必死に消しにかかっている。そんなことをしても、まず無駄だと思うのですが・・・。
まだどこかに消し忘れがあるかもしれないとさらに探索を続けると、画像の質を極度に落としたものが、消されずにひとつ残っているのを見つけました。
 テキスト起こしをするのにはこれで十分と考え、さっそく作業にかかりました。しかし、やはりフリップの絵は欲しい。しかしこのサイトの絵はなぜかコピーできません。困ってしまって、再度探索を続けることにしたのです。
 そしたら、すごい! この「ニュースDEズバリ!」を完全にテキスト起こししているサイトが見つかったのです。素晴らしい。感激しました。ぼくがやろうとしたことをすでに完全にやっていた人がいたのです。おまけに「引用転載はご自由に」と書いてありました。テキストなら消されることはない。
 お言葉に甘えて、さっそく転載させていただくことにしました。
 さらに、綺麗で完全な動画が残っているのを見つけました。これは末尾においておきます。

山本浩之
「今回の事件は最悪の結果を招いてしまいました。海外にいる日本人を守るために、じゃあどうしたらいいんだろう。さっそく解説お願いしたいと思います」
アルジェリア人質事件
青山繁晴
「はい、皆さん、先ほど申しましたとおり、洪水のような報道はあるけれども、いわば通り一遍の政府批判だけしてればいいと、いうことではありません。政府批判もちろん、とても大切な報道の任務ですけれども、やっぱり、えー、こういう、一番深刻な事件が起きたからこそ、根っこの問題に改めて目を向けるべきだと思います。えー、そのひとつめ、私たちの日本国民が、これを、貴重な契機として、気づくべきことの最初は、これです」
海外の日本国民は
村西利恵
「海外の日本国民は保護されない、ということ」

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東京裁判~欺瞞の歴史~(2)

 アルジェリア人質事件は、たいそう痛ましい結末を迎えました。この事件でも、私たち日本人は、この国がほかの国とは大きく異なっており、大変特殊な国であることに、否応なく気付かされたのではないかと、ぼくには思えます。

 今日の「モーニング・バード」では、ゲストの上智大学の私市正年教授が、次のようなコメントを述べていました。
 「言っておかねばならないことは、日揮にかぎらず、日本のビジネスマンがアルジェリアでどれだけ貢献してきたか、70年代は4000人以上の人々が、アルジェリアに滞在して、まさにアルジェリアの国家建設は、日本人が行ったと言っても過言ではないのです。アルジェリアの人も大変感謝しているんです。」

 これを聞いて、ぼくはインドネシアの独立を助けた日本の帝国陸軍のことを思い出しました。これは前項に紹介したとおり、「日本人は<アジアをアジア人のものに取り戻そう>と、すなわちアジア全体を西洋の植民地主義者から開放しようと、決意していた」という歴史学者レーリンク博士の主張の根拠の一つとなったものです。
 日本軍はインドネシアからオランダを追い払い、インドネシア国旗の掲揚と国家の斉唱を解禁しました(1944年9月)。翌年には、スカルノなどが独立宣言するのを助け、これを承認しました。
 あとに続いた独立戦争には、軍籍を離れた2000人の日本人(軍人と軍属)が最前列に立って戦い、半数の1000人がこの戦いで命を落としました。
 独立戦争は4年間続き、80万人のインドネシア人が殺されたところで、アメリカが間に入って、オランダに植民地放棄の代償として60億ドルを支払うという条件で、独立が承認されたのです。
 そして、もっとすごい条件が付いていました。それは、「アジア解放に殉じた日本」を消し去り、代わりに「残虐な侵略者日本」を残すこと。この2つの条件を、スカルノが呑んだので、独立が承認されたのです。日本を弱体化させようとしたのは、GHQではなく、それはアメリカをはじめとする連合国の国是ともいうべきものだったと言えます。
 こうして、ジャカルタに建てられた独立記念塔には、オランダ人の過酷な植民地支配の記録は一切なく、代わりに、日本軍が資源や労働力を搾取したことが記されることになりました。さらに独立の戦いも対英蘭軍ではなく、対日本軍の戦いに置き換えられているのです。
 かてて加えて、恩知らずにもスカルノは日本に戦時の蛮行の賠償を要求し、日本は国家予算の三分の一に当たる莫大な賠償金を支払うことになりました。
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プライムニュース「”憲法”を考える」

昨年の暮れの2012/12/30に放送された、フジテレビ・プライムニュースの2012総集編を、YouTubeにアップロードしました。
最大の尺制限が15分のようで、不要部分を削り、前半部分を主に取り出し、1/4~4/4と4本に分割しなければなりませんでした。
ファイルの尺や容量を調節するのには、TMPGEnc Authoring WorksとTMPGEnc MPEG Editorを使ったのですが微妙な調節は結構面倒でした。そこで、いいソフトはないかいなと探したら、TMPGEnc Video Mastering Worksというソフトが出ていました。
9800円はちょっと高すぎるとヤフオクで探したら、クラッキングの情報が250円で出ていたので、即買うことにしました。
あと12時間で落札出来るでしょう。
さて、アップした映像ですが、まだ総裁に選ばれる前の安倍さんがたいへん熱っぽく語っておられます。
すべてが腑に落ちる話ではあるのですが、次の諸外国の主な改憲例という表にはたまげました。日本というのは、まことに変わった独特の国なんだなあと改めて思いました。
アメリカ  6回
フランス  27回
ドイツ   57回
カナダ   18回
韓国    9回
イタリア  15回

四つのファイルのURLは次のそれぞれです。
◉これらの動画は、ブロックされましたので、テキスト化してアップしました。

1/4 http://www.youtube.com/watch?v=jinJdbQmvoI
2/4 http://www.youtube.com/watch?v=4_hPbWwmi0U
3/4 http://www.youtube.com/watch?v=CfU34VoM72A
4/4 http://www.youtube.com/watch?v=OP2VNXVIL6k