<葉巻のけむり>ようやく回復基調

WordPressプラグイン

いやぁ、参りました。
すぐに回復する筈の<葉巻のけむり>は、いったんは回復するかに見えたものの、そうはいきませんでした。
使っているWordPressというソフトは、GNUの流れを踏むGNU GPLソフトであり、フリーソフトウェア財団ライセンスのもとに開発されています。だからフリーで誰でも使うことができるし、開発に携わることもできる。WikipediaやInternetのソフトも同じです。
GNUというのは、1983年にMITのリチャード・ストールマンという変わり者の天才が、考え出したプロジェクトであって、万人のためのコンピュータという考えにたっています。
彼は、CコンパイラーやEmacsその他の傑出したソフト開発の基本ツールを作り、一般に公開しました。
この場合のフリーというのは、ただという意味ではなく、もっと本質的なフリーという概念を持っているようです。
GNU GPLのソフトは、内部コードが公開されねばならず、その改変を禁じてはならず、売買を禁じてはいけません。ただし、その場合も内部コードは公開されている必要があります。
現在の我々は、携帯のGPSによって位置を知られ、メールの情報やその他の個人情報は、全て知られてしまい、それを防ぐ手立てはありません。それはそうした機器のソースコードが公開されていないからにほかなりません。だから、ストールマンはづっと昔にコンピュータのこのような存在を予見していたのだ、という人もいます。
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お詫び

まことに申し訳ない。
先日のバンコックのホテルでクラッシュしたブログ・サイトは、今年の4月に取ったバックアップがあったのでシステム自体はほぼ回復できたし、データベースは生き延びたので、記事も全部無事ではあった。
しかし、なぜが画像のリンク切れが起こっていて、写真が表示されなくなっている。
元はあるので、これを再ロードしようとしているのだが、なぜかうまくいかない。
昨日から、ほぼ26時間ほど不眠不休でやってもうまく行かない。
そのうちに修復できると思われるので、しばらくは絵抜きで我慢をしていただくしかない。

バンコックでの大失敗〜ブログの消失〜

バンコックのFourSeasonsHotelに投宿して3日が過ぎた。
昨日の喜寿のパーティも終わり、参加してくれた人たちは、数人を残して三々五々に帰国の途についた。
夜半を過ぎるまで、シガーを吸いながら、サトー君と自室で話をしていた。タイでも法律で喫煙が禁じられたので、禁煙でない自室でしか、シガーを楽しむことが出来ない。
彼の癌の基礎医学的な研究について、いろいろ質問して話を聞き、彼も熱中して話しているうちに時間が経ち、「帰って仕事しないと」と、彼は部屋に帰った。もう1時近かった。
ぼくは、着いた時から書き始めている<葉巻のけむり>の原稿を書き足そうとして、机に向かった。
旅先ではよくあることなのだが、軽率にシステムを触って失敗する。この時も、あまり考えずにこの間から出ていたInternalErrorという別段支障のないエラーを直すつもりで、フェースブックのプラグインをアップデートした。
すると、Fatal Errorというのが出て、WordPressが立ち上がらなくなってしまった。
これを直すべく、いろいろやっているうちに、どう間違ったのか、データが消えてしまった。
参った。全身総毛立つようなおののきだった。どうしようと思い、いろいろやってみたがどうしようもない。ともかく日本に電話した。
ぼくが使っているレンタルサーバーは24時間のシスセム・サポートがあって、相談に乗ってくれる。この際、電話代がかかるなどということは問題じゃないと思えた。
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東京裁判~欺瞞の歴史構築の覚え書き~(1)

そのときから66年がたった今、極東国際軍事裁判いわゆる東京裁判が正しい裁判だったと唱えるような人は、ほぼいないといっていいのではないか。しかしそこで作られた虚偽ともでっち上げとも思える事柄は、あたかも真実のように戦後の日本人の心に深く染み付いてしまったかのようである。
ぼくは自分自身の問題として、その避けるべくもないまま刷り込まれ信じ込まされたマインドコントロールともいうべき状況を抜け出すために、東京裁判の実相を調べる必要があると思い至った。
そもそも戦争が裁判で裁かれるということは、この裁判まで人類史上なかった。1946年の東京裁判とその前年のニュルンベルグ裁判が最初のものであった。それまでもいくつもの戦争があったが、それを裁判の俎上に載せることはなかった。その理由は何か。
渡部昇一氏によれば、戦争とは論理的に解決できないときに、決闘によって勝敗を決めるという騎士道に基づく作法の延長と考えられ、それは中世の欧州において確立した。
中世の歴史を持たないまま成立したのがアメリカである。イギリスの落ちこぼれ(メイフラワー・サティアンとも呼べる)人たちが作った国がアメリカであり、南北戦争で、英国の援助を得た結果、南軍と呼ばれたアメリカ連合国(南部諸州)を完膚なきまでに破壊し、その指導者や軍人を復讐裁判で徹底的に糾弾した。そんな国がアメリカなのである。(この部分は倉山満「嘘だらけの日米近現代史」)
そうであって見れば、東京裁判が裁判というもっともらしい形をとった復讐劇であったことが、容易に理解できる。
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信州から高岡への旅で考えたこと

先日、山の後輩たちが古希を迎えたとのことで、信州で古希の同期会を開くとの連絡があって、家内ともども参加することにした。
この年代が一年生のときから、ぼくは山岳部の監督を務めていた。彼らが3年生になったとき、婚約中のいまの家内を連れて夏の横尾本谷合宿に参加した。このときに起こった傑作な出来事は、『続なんで山登るねん』の<夏の横尾本谷に迷いこんだとんだオジャマ虫>に書いた。
ちょうど10年前の還暦の同期会も、おなじ信州は飯森の上手舘だった。このスキー民宿の主人の久八さんは、ぼくたちのスキーの先生だったという因縁で、大変長い付き合いなのである。
この集まりには、ぼくをはじめ同期ではない上級生も何人か参加していた。
そのうちの一人の後輩と宴会の後での歓談のうちに議論になった。彼は少し特殊な人生を歩んだともいえる男で、大学での山登りを途中でやめ、医者になって日本を変えることに奔走した。〇核というセクトに属し活躍したのだが、夢かなわず北海道に渡り市民病院の副院長を務め終えた後、関西に戻ってきている。
今では、原発廃止運動に邁進しているという。関電の守衛ともみ合うのが生きがいという感じなのである。
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『ローマの休日』を観る

ほんとに何十年ぶりかに『ローマの休日』を観た。
昔大好きだった映画をよりきれいな映像でDVDに収めようと考え、DVDを作る途中で映画鑑賞に入り込んでしまったというわけである。
好きな映画、残しておきたいドキュメンタリー、サッカーの試合などのDVDは、数えてはいないけれど、3000枚は確実に超えたと思われる。
「自分でも二度と見ないでしょう。誰も見ないものを作ってどうするの!」という家内の言葉を背に受けながら、せっせと録画ダビングに精を出しているわけだ。

仕事をやめるずっと前から、VHSビデオによるテレビの録画をやっていた。
ビデオテープからDVDに替わったので、録画媒体はDVD-Rとなった。
テレビの映像の場合、WOWOWとNHKなどは別としてすべてコマーシャルが挟まっている。これを含んだままの映像というのは、どうもぼくにとっては気色悪いと感じた。
最初の頃は、コマーシャルが始まるとすかさず、一時停止して録画画像から除くという難しい作業をやっていた。
まもなくDVDレコーダーなるハードが発売される様になると、まずこ内蔵のハードディスクに予約録画し編集した後に、DVDに焼き付けるということになった。
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YouTubeのおぞましい記事

Youtubeでなんとも恐ろしくもおぞましい記事を見てしまった。
いまなお続く中国「臓器狩り」問題>というもので、中国を貶める意図的な記事なのかと思ったのだが、そうではないことや、今回の薄煕来をめぐる権力闘争も絡んでいると知って驚いた。
さらに、ドナーとしての人体売買だけではなく、標本としての人体に死刑囚が使われていることを知るにいたっては、吐き気と寒気を催す嫌悪感に襲われた。
YouTubeで、「臓器売買」や「臓器狩り」のキーワードで大量の記事がヒットする。
ぼくが最初に見たのは、次の桜チャンネルのものだった。
臓器に限らず、人体の売買はかなり前から問題になっていたようで、人体標本製造工場が、大連にあるとされてきた。
「人体の不思議展」に用いられていた標本人体もここからのものであり、江沢民が主導した法輪功弾圧による死体が用いられているとされてきた。法輪功信者に対する弾圧は今も続いている。
今回、軍による「臓器売買」の事実が暴露されることになったのは、中国の権力闘争がらみであると思われる。
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青山繁晴の「中国のたくらみ」

先の「中国のたくらみ」の稿にYouTubeへのリンクを載せました。
このYouTubeの動画は、アンカーの水曜日「青山繁晴のニュースdeズバリ」から抜粋したもので、尖閣での日・中の状況を解説したものでした。
半時間近くあるので、見通すのは大変だと言う意見や、この稿が尻切れとんぼだと言う指摘があったので、ここで要約することにしました。

中国海軍の軍艦7隻が接続水域を航行

この火曜日(2012.10.16)に中国艦船つまり軍艦7隻が初めての経路を取って尖閣に侵入したというニュースから青山さんの解説は始まります。官邸にも緊張が走りました。
なぜなら、その経路がこれまで何度となく取られていた沖縄・宮古島の間と違い、与那国島と日本ではほとんど知られていない小島・仲ノ神島の間を通って魚釣島を真っすぐに目指すものだったからです。
与那国島とほとんど無名の小島・仲ノ神島の間はきわめて狭く、そこへ向かって北上するということは、この地域を中国海軍が知り尽くしていることを意味しています。
そして、その先には尖閣がある。というわけで、官邸も緊張し興奮して情報収集に駆け回ったと思われるのだそうです。
ところが、案に相違して、中国の軍艦は尖閣のかなり手前ですっと取舵を切り、左にそれて接続水域の外に出ていったのです。

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<中国のたくらみ>。尖閣はどうなるのだろう

尖閣、尖閣と騒がしかったマスメディアも少々静かになったようです。
でも、中国の公船は頻繁に現れているようですし、報道されないだけで、緊張は依然として続いています。
北方領土、竹島、尖閣諸島などの領土問題は、このごろになってようやく国民の意識に上ってきたようです。ぼくが、北方領土といい北方4島といわないのは、北方領土は4島だけではなく、南樺太もロシアに略奪されたと考えているからです。南樺太は、日露戦争の後のポーツマス講和条約(1905年)によって、日本に割譲されていましたから、4島と同じく日本の領土だったのです。
領土問題は、そんなに簡単に外交や話し合いによって決着する問題ではありません。それは相手国の態度を見ておれば単純明快に判ることです。
尖閣を、北方領土や竹島と同じように領土問題と考えるのはよろしくない、尖閣に関しては領海問題と考えるべきだと思っています。
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『言志』購読のすすめ

人の真価というか正体というのは、普通の時にはなかなか見えないもののようで、危機のとき非常時にはっきりと見えるのではないかと思います。何度か山の世界でそういう経験をしてこの認識にはかなり自信を持っています。
こうしたことは、こと人間に関してのみではなく、国や政府にも同じことだと気がついたのは、ベルリンの壁崩壊や9.11などで気付き始め、決定的になったのは3.11でした。
今に始まったことではないにしろ、マスメディアは全く信用がならないと改めて思い始め、その金太郎飴のような各社の報道にどんどん興味を失ってきました。それと平行して数年前からネット上のメディアに興味がわいて来て、特に桜チャンネルが面白くなってきた。
かつては、きわめて特殊な右翼の発表の場と思っていたのですが、番組が変わったのかぼくの頭が変わったのか、多分前者だと思うのですが、とてもまともであると思えて来ました。
そうなるに従って、マスコミに対する認識はどんどん低下し、ほんとのマスゴミという表現が当たっていると思えて来ました。
三橋貴明氏の指摘を待つまでもなく、普通の企業であれば、たとえば「赤福餅」の例を見るまでもなく、ひどい失策や社会的な害に対しては、それ相応の社会的処罰を受けるのが常識であるにもかかわらず、新聞・テレビは全く別の世界とされているかのようです。
そんな憤りを感じるとともに、桜チャンネルを熱心に視聴する様になりました。
最近、桜チャンネルをプロデュースする日本文化チャンネル桜から「言志」という電子マガジンが、〜日本を主語とする電子言論マガジン〜と銘打って発刊されました。
月刊で、一部380円。早速ダウンロードして読んでみましたが、面白い。
A4で300ページ近くあり、週刊誌たとえば『週刊現代』は170ページで370円だから大変安いといえます。それに、広告もないし内容は充実していますから、実質は5倍くらいあるようにぼくは感じています。
なので、少々紹介してみることにしましょう。
まず、創刊号の表紙はこんなのでした。
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