カニ食いに行く(2)

夕日ヶ浦温泉、落日にはまだ時間がある。

 不意の降雪も考えられる。ランチアのイプシロンにスタッドレスタイヤをつけに、オートバックスに行くことにした。持って行ったミシュランのタイヤは劣化が著しいという。ほとんど新品のままなのだが、十年近くもガレージに放置されていたので、それも当然のことだろう。
 タイヤだって老朽化する。こちとらも老朽化しているからやっぱり突然バーストの危険はあるのだろう。あまり気にしないことにして、でも一番気がかりな奴は後輪につけるように頼んだ。
 真ん中あたりが飛んでいた丹波縦貫道はもうつながっており、あっという間に目的地の夕日ヶ浦温泉に到着した。
 廊下の突き当たりから夕日がまともに見えるベランダがあり、これはいい写真が撮れると待っているうちに、空は雲に覆われ、見事な落日シーンは撮れなかった。

 カニの料理は素晴らしかった。写真で紹介することにしよう。
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カニ食いに行く(1)

 先日、丹後へカニを食べに出かけた。
 カニ食いといえばもう二十年ほども前から、越前の厨というところにある「毛利」という民宿みたいな宿へ通い続けてきていた。
 ここへ行き始めたきっかけは、岐阜県の高鷲スノーパークへスキーに出かけたことだった。
 スキーと言えば、五・六十年も前からずっと信州の八方尾根周辺に行くのが常だった。考えてみれば、そんなとんでもなく離れた場所であっても、大学の頃から行っていたから、大して苦にもならず、十時間以上もかけて高速道路もない道を一晩中走っていたのだった。
 ところが、二十年前頃から、そんな遠くまで行かなくても、いいスキー場ができ始めた。

 十分な広さがあり、雪質も悪くないスキー場があれば、高速道路もできて昔よりずっと早くつくとは言え、信州くんだりまで行くことはない。
 というわけで、週末のスキーは高鷲高原ということになった。
 あの時は、先代が満州から引き揚げてきて、この土地を安く買い、開墾したという農家の宿に泊まっていた。
 連日の吹雪で、楽しいスキーもできず、こんなことなら山越えで、越前へカニでも食いに出かけようか、ということになった。
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平昌(ヒラマサ)五輪に立つ像

平昌冬季オリンピックが開かれてわが日本選手はがんぱっています。その活躍を応援したい気持ちは十分あるのですが、どうも素直に没入できないのです。そんな感じなのは、ぼくだけではないと思っています。色々雑多のことが多すぎるのです。

「モルゲッソヨ」の像 「銃弾マン」

そんな乗らない気分で迎えたオリンピック関連でこんな写真が報じられました。
 東京スポーツが報じました。この像は平昌オリンピックのメインプレスセンター前に設置されていて、裸の男性3人が頭に兜のようなものを被っている。3つともスキージャンプ台の方を向いているという。
 なんだぁ?これは。そう思った日本の記者が韓国のボランティアに尋ねると、「モルゲッセヨ」と答えました。そうかモルゲッセオの像なのかと思ったのだそうです。それでモルゲッセオとはなんなのかを調べると、それは「知らない」という韓国語でした。ちょっと笑えますね。
 ということなのですが、「モルゲッセオ」という呼称が流布したようです。

 ネットで調べたところでは、「この作品は、2013第1回江原道国際美術展覧会を経て、アルペンシアリゾートに設置されており、現在、江原道文化財団が所有している。」のだそうです。
 作者は、作家のキム・ジヒョンさんで、2009年に発表した「銃弾マン」という作品だと言います。
 

気持ちわるぅ〜

この人の別の作品が紹介されています。
 気持ちの悪くなるような作品です。頭の顔は李明博元大統領なのだそうです。
 銃弾マンは、ベトナム戦争に送られた兵士を表しているという説もあるようです。いずれにしろ気持ち悪い。
 あの在韓米軍の自動車事故で亡くなった2人の少女のために作られた像を流用して慰安婦(戦時売春婦)像としたのも、気分が悪い話です。
 表現の自由があり、それが芸術の基本だとは思います。人を気持ち悪くするのも自由だとは言えます。嫌なら見なければいい。
 それにしても、気持ちの悪いものを作ったり置いたるする人たちがいる国なんだなあと、思ってしまうのです。

天皇陛下御譲位と新年号

 「天皇陛下の譲位を可能にする特例法が9日午前の参院本会議で可決、成立した」そうで、この譲位が行われると、江戸時代後期の光格天皇以来、約200年振りになるといいます。
 ところで、この「譲位」ですが、新聞・テレビ全てがこれを「退位」という。これは、ぼくにとってはなんとも気色悪い。
 世界最古を誇る日本国の象徴である天皇は万世一系絶ゆることなく続いてきたわけで、退位と即位は同時に行われるはずです。したがって譲位イコール即位であり、退位などというのは皇室制度がなくなる時、つまり日本が消える時のみに使われるべきだと思うのです。
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西部邁氏の自死

先日、新年会の二次会の席で、西部邁氏が亡くなったことを知らされました。多摩川で入水自殺したのだそうです。
でも、ぼくは少しも驚きませんでした。「あ、とうとう」という感じだったのです。というのは、彼は年末にネットのインタビューでも次のように語り、自分の死を予告していたからです。

自死を語る西部邁氏

「実はねぇ。もう過ぎましたけど、ぼく10月22日に、日付忘れられない総選挙の日、実はあの日ぼくねぇ(はい)、あえてニコニコ笑って言いますけど、あの日死ぬ気でいたんですよ(そういう噂も流れてました)。計画も完了しててね。ところがちょっとね、手はずが狂って、どうしようと思った時に発表があって、総選挙と、あのぼく平凡ですから、あの総選挙の日というのはオマワリとか区役所忙しい。そんな忙しい時に騒ぎを加えるというのはね、私の意図するところじゃねぇから、じゃあシャァねえかと、延ばすか、とこう思った時にフト考えたんです。
よく言われてましたが、なんで22日に選挙するんだと。」  【平成29年 年末特別対談】西部邁氏に聞く[桜H29/12/29]
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長い沈黙の後に

 最後にこの<葉巻のけむり>を書いたのは、昨年の7月のことだったから、長い沈黙になる。
 その頃、なんだか世界はおかしいぞ、と感じ始めたような気がするのだ。それはブレグジット、いわゆるイギリスのEU離脱だったような気がする。あれは昨年の6月だったから、指折り数えると半年ほどになる。
 あれ以後、引き続いて、国の内外で、その結果を知りたいと思うこと、どうなるのだろうと思うことが、次から次へと起こり続けた。はっきりしたら、結果が見えてから書こうと逡巡していると、また次のことが起こる。
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『ツイン・ピークス』の新作が始まる。

序章の冒頭のシーンです。

 『ツイン・ピークス』は、ほぼ30年近く前に、アメリカで大評判になり、少し遅れて日本でも大いに話題となったドラマでした。
 このドラマについては、ぼくはかなり特別な思い出があるのです。
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加計学園問題の構図

 森友や加計の問題で一気にこの疑問が顕在化してきたように思うのです。なぜマスコミはこれほど安倍叩きをやるのだろうかという疑問です。
 安倍首相は政権を立ち上げたとき唱えたのは、戦後レジュームの脱却でした。その後あんまり言われなくなった戦後レジュームってなんなのだろう。ともかく戦後の日本で出来上がった仕組みのことなのですが、その内容についてここで詳しく述べる気はありません。
 ぼくの理解は極めて大雑把なのですが、まあ以下のようなことなんです。
 戦前の日本を支える勢力がありました。軍部、政治家、政商、財閥、官僚などです。
 マッカーサーは、これらの勢力をすべて叩き潰したのですが、ただ一つ潰さなかったものがありました。それは官僚たちでした。
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高畠熱中小学校で授業する

 2年前頃らしいのだけど、山形県の高畠町で廃校を利用して始まった「熱中小学校」というのが、日本中に伝播している。この2年ほどの間に相次いで8校が開校している。
 先日、日本経済新聞が「廃校再生「熱中小学校」、地域の逸品通販サイトに 」という記事を掲載し、「熱中小学校」の知名度は上がったようだ。
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