新しい年を迎えて(その1)

 年が明けました。
 なにいうとるんや、年明けからもうもう二週間近くも経っとる。そんな声が聞こえてきそうです。世の中やけにスピードが重視されるようになってきました。ものすごいスピードでニュースが飛び交い、すぐに古くなって忘れられて行きます。
 ぼくのような昭和二桁のとっかかりの男には、このめまぐるしさはなんかしんどい。
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ペンス米副大統領の対中方針演説

ペンス副大統領。

 アメリカのペンス副大統領は昨年10月、ハドソン研究所という場所で約50分の演説を行った。それは対中方針演説と呼ばれるものだった。
 中国を徹底的に批判攻撃するもので、かなり驚かされるものだった。新聞各紙も取り上げた。とはいえ、その本当の意味内容を掴んだものは少なかったように思う。さすが朝日新聞は、一面トップでもおかしくないこの記事を国際面に3段で報じた。
 尖閣の施政権は日本にあるとしたこの演説を一面トップに置いたのは産経新聞だった。「これは本気の宣戦布告」だとし、1946年チャーチルが行った「鉄のカーテン」演説に匹敵すると見る人もいた。
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ファーウェイ問題の裏にあるもの

 最近のニュースには、いわゆる「元徴用工」問題とか韓国船のビーム照射事件、ファーウェイ問題など、気になるものが目白押しです。でも、この孟晩舟カナダで逮捕というニュースは、抜群に大きな事件だと思います。

2014年10月、モスクワでプーチンロシア大統領と対談する孟晩舟氏。

 この女性は、ファーウェイという会社の副社長で、社長の仁正非の妹で、会社の開発技術を統括するCFOです。
 この逮捕で報じられたことですが、孟晩舟は7つか8つのパスポートを持っていた。普通の会社の人でないことがわかります。逮捕の容疑はイラン経済制裁決議に違反したというものでした。
 それにしても、8つのパスポートを持つプロのスパイのような人がいとも簡単に捕まったものだと思いました。これはあくまでも憶測ですが、理由が考えられます。
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イタリアのシガー、トスカーノ

右端は、独特のシガー・カッター。二つに切るのに都合よく作られている

 先ごろのイタリア行きの時にしこたま買い込んだイタリアのシガー、トスカーノも残り少なくなってきました。
 このトスカーノという葉巻はあまり知られていないようです。
 アメリカがキューバとの関係を緩和して、ハバナシガーにも何らかの影響があるのかなと想像していたのです。しかしあまり関係はなかったようです。ただ、何だか最近ハバナシガーの作りがけっこう雑になってきたように感じています。
 トスカーノは、いわゆるドライタイプのシガーで、フューミドールなどに入れて変に湿気さすと、本来の深い味わいが失せるようです。
 他にない特徴は、固く巻いたその形状にもあり、真ん中が太く両端が細くなった両切りの形をしています。真ん中で二つにカットして喫します。一本が二本になるというのはなんだか嬉しい。
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「ラトック1遠征を終わって」(3/3)

3、メンバー相互の呼称
 「混成隊」の場合、メンバーがどう呼び合うかは、一つの重
大な問題であると考えていました。なぜならば、高所登山とい
うフィールドに於ては、登攀能力のみに限られない、総合的能
力が必要とされ、そうした実力序列は、否応なしに、全メンバ
ーの眼に明らかとなります。そして、そうした序列を反映する
のが、呼称であると考えていたからです。
 基本的に、名前でよんだり、ニックネームをつけたり、ある
いは「ちゃん」づけにするようなことには、賛成できませんで
した。それは、安直に、擬似親近感を醸成するのみで「個人」
の消滅につながるのではないかと考えていたのです。
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「ラトック1遠征を終わって」(2/3)

2、母性原理と父性原理
 唐突なタイトルで恐縮ですが、この二つの対立概念は、遠征
期問中に、ぼくの頭に漠然大洋かび、帰国後しばらくして、か
かり明確になったものです。
 明察な諸氏は、すでにご承知と思いますが、母性原理とは、
没契約的、包容的、許容的か母の愛の様々考え方であり、父性
原理は、反対に、契約的、区別的、競争的、価値判断的な切り
捨て原理といえます。
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「ラトック1遠征を終わって」(1/3)

ラトック1峰遠征を終って  高田直樹
 成功したにしろ、失敗したにしろ、遠征隊に関ずる分析は、
すべて結果論である。ぼくはそう思っています。だから、いか
にも科学的な装いで行われる因果関係の分析は、時に、実に馬
鹿げた結論を引きだすことがあります。
 というようなことを充分承知したうえで、なおかつ、ラトッ
ク1峰隊の分析を試みたいと思うのは、一つには、今の山の世
界で、行ってきました、登れました、では何とも芸のない話で
あると考えること。また、テクニカルなデータを披露してもあ
んまり意味はないし、第一、ぼく自身、むろんベースのお守り
をしていたのではないにせよ、頂上に立ってはいない以上、そ
れはぼくの任ではないと思うのです。
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39年前に『山岳』に載せた遠征報告

 39年ぶりにラトック1峰が登られたことを知った。それで、1979年にラトック1に成功して帰国後、確か1年後だったと思うのだが、日本山岳会の会報・『山岳』に報告を書いたことがあったことを思い出した。

300ページの大冊『山岳LXXV』 山岳75年

 書架を探して見つけた『山岳第七十五年』には、確かに「ラトック1遠征を終えて」というぼくの稿が載っていた。
 その分厚い会報を開きながら、ぼくはあの頃のことを思い出していた。
 正直いって、あの頃、この遠征の成功を素直には喜べず、なぜか他人事のように見ようと努めていたようだった。
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「元徴用工(?)判決」で思い出したこと

 最近、お隣りの韓国で、最高裁が元徴用工の損害賠償を認めるという判決を行った。これは国際協定を無視した非常識極まりないもので、いわゆる「元徴用工判決」と呼ばれ話題となっている。
 そもそも、この「徴用工」という呼び方にも問題がある。安倍首相も国会で答弁した通り、この人たちは自ら応募してきた人たちであり、正確には「戦時労働者」と呼ぶべきだ。同じような例として、いわゆる従軍慰安婦があり、これは戦時売春婦が正しく、最初からそう呼ぶべきだったと思われる。こうした呼び方を考えたのは、日本人だったからどうしようもない。さらに、「Sex Slave」を世界に広めたのは日本弁護士会の弁護士だった。彼は国連で何年にもわたって刷り物を配布し続け、慰安婦が「Sex Slave」だというでっち上げを定着させた。
 今に始まった事ではないが、特に最近の韓国の日本国に対する対応には、目にあまるものがある。
 福沢諭吉が『脱亜論』で述べたごとく、「大陸と半島の二国に対しては、ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならない」と、つくづく思う。
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39年振りのラトック1登頂

 ラトック1の登頂が成功した。
 そのことを知ったのは、東京の牡蠣専門のレストランで、だった。

山の専門誌『岩と雪』が廃刊となった後は、『Rock & Snow』が後を継いだことになった。

 数年前『なんで山登るねん』が山渓文庫として再版された時の担当者で、いつも東京でぼくの世話を焼いてくれる米山くんが連れてきた、『Rock & Snow』の初めての女編集長になったばかりという大畑女史は、開口一番「ラトックが登られましたよ」と言った。彼女とは、昔から山渓編集部にいて、顔見知りだった。
 ラトック1登頂成功を聞いて、ぼくはなんだかホッとした。
 いつまでたっても第二登が成功しないことが、登頂後20年を超えた頃から次第に気になりだしていたのだ。来年で、初登以来40年を数える。
 来年には、登頂40周年になるから、それを記念してパキスタンに行きましょうという友人も現れた。来年末には、一緒に行こうというパキスタン・ツアーへの参加希望者が10人も集まったという。
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