日本は植民地支配をしたのか

私のブログの「福沢諭吉『脱亜論』の背景」に、M君が「遅れている中国・朝鮮は植民地支配されて当然という考えでしょうか?」とのコメントを寄せられたので、ぼくは「日本は植民地支配をしたとは考えていない」と返しました。
だいたい「植民地支配」をしたというところから考えていたのでは、正しい推論が出来ないのではないか。そもそも「植民地支配」とは、どのようなものなのかというところから考える必要があると、ぼくは言ったのです。
「植民地支配」とはどんなものかなどということを、M君は考えたこともなかったようで、けっこうびっくりしたようです。こんなコメントを返しました。

刺激的な推考です。私は、そもそも「植民地支配とはなにか」というのは、そこまで掘り下げたことがないので、「むしろ逆だった」というとわたしが考えていたことと違うので「なぬ?」となりました。わたしは、国家間の外交の上で、それぞれ国家はその国民をコントロールする機能をもっていると考えているので、それぞれの国家が支配しやすいように国家間で取引すると。その犠牲に国民があると。国民目線での視点、支配される側でしか、あまり物事を考えたことがないでので、高田さんのような考えは、よい意味でも、悪い意味でも刺激的です。ブログの更新、楽しみにしてます。
・・・という訳で、この稿を起こした次第です。
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天下無双の俗物でありながら「知の巨人」と称される立花隆(承前)

 人間顔かたちは親から頂いたものですから、それの善し悪しは本人の責任ではない。しかし、50あるいは60を越えた年になるともうそんなことはいっておられません。年を重ねるうちにその考え方や性格が顔に表れるようになって来るのかもしれません。「名は体を表す」ではなく「顔は体を表す」ということになる。
 そういった顔かたちだけではなく、しゃべり方や身振り手振りそして表情の変化などが、色々な情報を与えていることになります。

 先頃CSで放映されていた連続ドラマ「Lie to me(ライ・トゥ・ミー)嘘の瞬間」は、精神行動分析学者であるカル・ライトマンが、「微表情」と呼ばれる一瞬の表情や仕草から嘘を見破ることで、犯罪捜査をはじめとするトラブル解決の手助けをする姿を描くものでした。
 私たちは、ライトマンのような学者ではないし、そんな分析力もありません。しかし、そのつもりで集中力をもってその画面を追い観察力を持続すれば、言いよどみ、抑揚、表情、身振り、手振りなどから、なんとなく感じることが出来るのではないかと思います。
 時として、なんとも説明がつかないけれど、でもなにか臭(匂)うとか、そんなことがあると思うのです。
 あの田母神さんは、講演で、誰かとすれ違っただけで、その人が「サヨク」かどうか分かる。どう分かるのかというと、そういう人の姿勢をよく見ると、みんな少しだけ左に傾いているんです。そういって笑いを取っています。
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NHKスペシャル『JAPANデビュー』の「天皇と憲法」とリベラル派学者

近年になって、徐々に高まりつつあった嫌韓の波が、どんどん高まっているように思えます。それがサッカー場での出来事であるうちは、まだまだそんなこともあるだろうと納得しうる範囲でした。ところが、こんどのオリンピックの開催地決定に関しての妨害行動ともいえる韓国政府の動きに至っては、もう理解を超えていると感じざるを得ないものだった。
同じような例として、あの盗難仏像に関する韓国司法の判断があり、国際法を無視した在韓企業への賠償要求があったりします。
最近では、戦前の東京大震災時の朝鮮人虐殺に関して、南京虐殺事件に似たフレームアップの歪曲宣伝が始まったようです。さすがにこれにはNHKも丸乗りするような状況にはないようです。
ところで、オリンピック開催地の投票結果に関しては、興味ある事実が生まれました。「早とちりの心理学」ともいうべきもので、人は自分が願っているように早とちりするということです。中国国営テレビや新華社や日本の池上彰さんその他が日本が落ちたと大喜びで報じ、後で慌てたという面白い事実が生まれたわけです。
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コンビニで妖怪本を買う

MonsterBook先日、京都烏丸通を歩いていて、小用を足したくなりコンビニに入った。
出がけにちらりと本棚を見ると、『日本の妖怪』という書名が目に飛び込んだ。よく見ると、その横には、同じ体裁で『哲学がわかる本』というのが並んでいる。
これはなんとも面白い。おおいに興味がわいた。「これを読めば“真理”がわかる!?」という副題がついた哲学の概説書が並んでいるのも、この取り合わせがおおいに面白いと思えたのだ。パラパラとページを繰ってみた。
『日本の妖怪』は妖怪の図録と解説であり、『哲学がわかる本』は、歴史上の哲学者の一覧と解説である。これはまるで、江戸時代の状況ではないか。
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出てきた昔のエッセイ「百名山ブーム」

涼しくなってきたので、ようやく書架の整理を始めた。
なけなしの退職金を投じて建て増しした書庫棟は三方が高天井までの書架になっていて、ぎっしりと本が詰まっている。しかしそのほとんどが、もう何の役にも立たないものなのである。一方を埋めるコンピュータ関係の英書は、パラパラページをめくると、それなりの感慨を催すだけの代物となっている。
雑誌に関しても、コンピュータ、PC関係のものとMAC関係のものだけでも膨大な量で、これに山の雑誌が加わる。
頑張って整理などしなくても、ボックリくたばったら、息子か孫がひどい男と罵りながら片付けるだろうと、不逞な考えを抱かぬでもなかった。しかし、最近やたらにネット購買した本が増えだした。これを収めるスペースの必要を感じたというわけである。
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『風立ちぬ』を見て

PosterOrg「風立ちぬ」を見ました。
なるほど、これではベネチア国際映画祭で賞が取れなかったのも当然と納得できました。「千と千尋の神隠し」を見た時は、これは賞を取るだけのことはあると思いました。
昔はそうでもなかったのですが、いつほどからか、彼の作品はどうもしっくり来ないと感じ始めるようになっていたのです。どうしてなのか分からなかったのですが、数年前からたぶん3.11の後ぐらいから、その原因が分かってきたのです。
彼の映画には、日本がないのです。たしかにそこに描かれる自然は日本の山の風景です。それは、ぼくの瞼にはっきりと残っている北アルプスの黒部五郎岳と薬師岳の間の高原状の上の岳周辺の風景だったりして、なんとも引き込まれそうに感じたりしたものです。
しかしその自然描写は別にして、登場人物は日本人ではなくて国籍不明です。彼の作品の登場人物は形は日本人だけれど、国籍不明の地球人ともおぼしきものたちで、まあその辺が外国人にも受け入れ易かったのかもしれません。
「千と千尋」の風呂屋にしても、あれは日本というよりチャイナみたいです。
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妖怪という霊の住む島・日本

暑かった夏が過ぎました。あの夏に、日本では、特に東日本大震災の地で不思議な体験をした人が沢山いたようです。
あのとんでもない大災害で肉親を亡くしたり、最愛の子供を失ってうちひしがれていた人たちは、亡くなった人にあうことが出来たのでした。亡くなった人が眼前に現れ、励まされることによって、再び生きる勇気を持つことが出来るようになったといいます。
そんなバカな、という人も多いでしょう。
ある世論調査によれば、お化けや幽霊がいると思う人は二人に一人で、これは1979年の調査からあまり変わっていないそうです。
地域的な違いは、中・小都市や農村では減っている傾向があるのに反して、大都市部では増えています。年代別では若い人ほど、いると思う人が増えている傾向は変わらず、二十歳代では39%となっています。
霊魂や神、死後の世界などの存在について、そのような現象があると思う人は、ほぼ三人に二人となっています。いちばん多いのは「虫のしらせ」(39%)で「霊が見守る」や「死後の世界」などがこれに続きます。
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