エジプトの政変に思う

エジプトの政変がニュースになっています。
今回のクーデターは、始まりは2年前の「アラブの春」にあります。アメリカなどはクーデターとは呼びたくないようです。アメリカには「クーデター」には介入しないという取り決めがあるようで、だから介入の選択肢を消すようことは言いたくないという本音がある。なにしろイスラエル・パレスチナ問題を抱えるアメリカにとって、この国の動向は極めてセンシティブな問題だからです。しかし、これがクーデターであることは間違いありません。
昨年、正当な選挙で選ばれたムルシー政権は憲法改正を国民投票にかけ、新憲法を制定していました。このとき、憲法に拘束されない軍部との関係に関しては、ムルシー大統領とのかなりのせめぎ合いがあり、軍部がかなり譲歩を余儀なくされた形で、折り合ったことを、NHKスペシャルで見た記憶があります。

ところでこの「アラブの春」はチュニジアの「ジャスミン革命」から始まりました。なんでそういう名前がついたのが不思議だったのですが、ネットで調べるとチュニジアの国花がジャスミンだったからということで、えらく単純な由来でした。でも、この革命のきっかけはけっこうドラマチックです。
26歳の露天商の青年が道ばたで果物を売っていたところ、認可を得ていないということで果物と秤を没収された。役所に秤の返還を求めに行くと、女性職員に侮辱され賄賂を要求されます。これが3回にも及んだので、彼は役所前で焼身自殺を図りました。これがきっかけで抗議デモが拡大して行き政権が倒れました。
これが、3年前のことです。それにしても、この「焼身自殺」にぼくは、アジアの同胞を感じてしまうのです。白人は決してこんなことはしません。
この「ジャスミン革命」次々とアラブ世界に飛び火してゆきます。いわゆるアラブの春です。
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日本を囲む海外の「戦後レジューム」

竹田恒泰氏が、その著書『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』の冒頭で、2006年(平成18年)に英国のBBC放送が行った世論調査の結果を紹介しておられます。
これは、世界の33ヶ国で約4万人を対象に行われました。その結果、「世界によい影響を与えている国」として、最も高く評価されたのは日本でした。この調査では、33ヶ国中31の国で日本の影響力について、肯定が否定を上回り、うち20ヶ国で肯定が50%を上回った。最高は、インドネシアの85%次いでフィリピンの79%でした。このことは心に留めておかないといけないでしょう。また否定が肯定を上回ったのは、2ヶ国だけで、それはいわずと知れた中国と韓国でした。これは容易に納得できます。
しかし、そんなに沢山の国が日本を評価してくれているというのは、悪い気持ちはしないものの少々意外な気もします。
やはり同じ調査で、「自国の影響力についての自己評価」というのがあります。
肯定する、つまり自分の国が影響力があると考える国民のパーセンテージです。最も高いのは、ブラジルの84%でした。2位は中国、以下ドイツ、ロシア、韓国(76%)と続きます。それで日本はというと、なんと最下位から2番目の43%なのです。
他が評価しているのに自分は駄目だと思っている。それは日本的奥ゆかしさの問題ではないかなどという人もいるかもしれませんが、そんな話ではあり得ない。その理由はなんなのか。日本人はよく考えないといけないと思います。
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Wikipediaに「ラトック」を載せる

Latok1

Latok1

先日、中村亘くんが「Wikipediaにラトックの英文は上がっているけど日本語はありませんね」といい、掲載を薦めてくれた。英文のWikipediaのURLがメールで送られてきたので早速翻訳してメールで送った。
ラトック山群は、カラコルムの3大氷河の一つビアフォ氷河の支流・バインター・ルクパル氷河の奥に聳える岩峰群である。Wikipediaには、「全ての峰はその極端な技術的困難さにおいて特筆すべきであり、世界中の高々度における、どこよりも厳しい登攀がなされてきた」と述べられている。
 そこでは困難であるだけに多くのドラマがあったといえる。
ぼくが、この山群に注目したのは当時山登りの高級誌であった「岩と雪」25号に、そのとんでもなく華麗な岩峰と岩壁が掲載されたのを目にしたときからだった。
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「カイロ宣言」について

鳩山さんが香港のテレビの取材で、尖閣列島についてとんでもない発言をして、それがニュースとなっているようです。「中国側から日本が盗んだと思われても仕方がない」というもので、元首相ともあろうものがという驚きを普通の人なら持って当然だと思われます。
この発言について記者から質問されて、鳩山さんは「ボツダム宣言に書いてあるでしょ」といい、さらに官房長官の発言については「もっと勉強してくださいということです」と捨て台詞みたいな言葉を吐きました。
おっととう。この台詞聞いたことがあります。
大分前、「朝生」で孫崎元外務官僚が、「カイロ宣言があるんです」と上から目線の賢しら口でいい、「もっと勉強してください」といいました。
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KAZUYA_CHANNELが素晴らしい

KazuyaTopScreen最近なにげなくKAZUYA_CHANNELという動画サイトを見た。これがなかなか面白い。
てきぱきとした口調と明確な論理性、こんな若者がいるとは心強い限りだ。
どんな人かと調べてみた。
名前は和也というらしいのだが、KAZUYA(一般人)としか明かしていない。
生年月日:1988(昭和63)3月2日で、25歳の若さだ。生まれは北海道で身長は175㎝としている。
25歳といえば、高度成長もバブルも知らず、デフレスパイラルの中で生まれ育った世代である。それにしてもこの若さで、どこでこのような知識と歴史観を身に着けたのだろう。
誰か先生がいたのかもしれないが、その大半はネットだったのだろう。
このKAZUYAチャンネルをみて、疑問に思ったら自分で調べてください。そしてほかの人に発信してくださいと呼びかけている。

この動画サイトを始めたのは、昨年(2012年)の暮れに、友人の結婚式の動画作成を頼まれたのがきっかけだったとプロフィールで語っている。
今年の2月頃から政治ネタが増え始め、今はそれ一色である。YouTubeとニコニコ動画に毎日午後9時にアップしている。
すべては、2分足らずの動画である。彼は目的を次のように語っている。
「はっきり言って今の日本はおかしいです。特にマスコミが公平とはかけ離れた報道を繰り返すので、まずは日本の問題を知ってもらうための「入り口」を作ることが急務だと感じています。」
右も左も日本の歴史を知らないのが問題ともいう。全く同感である。
ぼくも常々、政治家の人たちは右か左はあっても垂直軸がないことが問題だと思っている。垂直軸とは日本の歴史であり、歴史観・国家観である。さらにいえば、こんなことを言うと超右翼などと意味ないレッテル張りをする人がいることを覚悟していうと、日本の国体を認識しているかどうかということである。

面白いし共感を呼ぶ内容だから、当然のことなのではあるが、今年2月には登録者数1000人だったのが、政治ネタに集中しだしたあたりから急増し、5月に10000人、6月に20000人となっているという。
今の若者は、正しく見る目を持っているということのなのだろうと思う。
先日の「たかじんのNOマネー」に橋下市長が登場し、全コメンテータの集中砲火を浴びながらあっぱれにも孤軍奮闘していたが、それを見ていた視聴者アンケートによれば、70%が橋下の意見を支持するという結果が出て、コメンテータたちが慌てる様子が見て取れ、興味深かった。そうなると、普段は巧妙に隠している生地が出てくる。
全マスコミのコメンテータのほとんどすべてが、東京裁判史観から脱却どころか、完全浸潤硬化状態の頭脳となっている見事な証左のようだと思った。

ともかく、KAZUYA_CHANNELをお勧めする。
政治ネタではないものを一つ挙げておく。
http://www.youtube.com/watch?v=aUJfKiNGNU4

辛坊治郎氏の失敗に思う

ブラインド・セーラーと一緒に太平洋横断を計った辛坊治郎の試みは、原因不明の浸水事故によって失敗に終わり、メディアの大きな話題となっています。
ネットの書き込みも炎上に近い状態のようで、辛坊治郎氏は左からも右からも集中砲火を浴びています。
人の不幸が嬉しいのは、人間本来の悲しい性ともいえるようで、気の毒ともいえますが致し方のないことだとも思えます。
それにしても、浸水の原因はなんだったのか。それについての追求がなされないのはどうしたことなのだ。
最初から気になっていたのはこのことです。
クジラにぶつかったって。そんなバカな話はない。
クジラが体当たりする訳はない。ぶつかってくるヨットを避けないクジラはいない。そう思うからです。
会見での記者たちのしまらないぼけた質問に対して、辛坊氏は「あり得ません」と座礁の可能性を強く否定しています。それは当然でそんなものがある海域ではない。
では何に当たったのか。
結論を言うと、ぼくの推理によれば、海洋漂流物です。
東北大震災のがれき総量は2000万トンで、そのうち500万トンが太平洋に流出した。7割の350万トンは日本海沿岸付近の海底に沈みました。残り3割程度の150万トンが漂流物となっていると考えられるのだそうです。
これらのものもだんだんと沈み、現在はもっと減っているのですが、その9割以上が沈みにくい家屋の一部及び流木と考えられています。
辛坊さんのヨットは、こうしたものに衝突したと、ぼくは考えています。
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「父の日」雑記

日曜の夜、一緒に会食しようと息子一家からの誘いを受けた、近くのイタリアンだと家内がいう。
珍しく日曜日に家にいると聞いたからなのだろうかと思った。
子供たちが集まって我が家で会食をすることは時々あっても、外でというのはあまりないことである。
家内に理由を尋ねると、聞かなかったけど「父の日」やからなんと違う、という。
「父の日」は、元はなんだったんだろう。
紀元節が天皇誕生日になり、新嘗祭が勤労感謝の日などと、伝統的な名前は敗戦後言い換えられた。大東亜戦争は、GHQによってアメリカ側の呼称である太平洋戦争と変えられた。日本にとって戦場は決して太平洋でなかった。だから、サンフランシスコ講和条約で独立を回復した時、すべては元に戻すなり、問題があれば言い換えるべきだった。
ずっとずっと昔、まだ二十歳代の頃、カラチの大使館の人たちは、「天皇誕生日」とはいわず「紀元節」と呼んでいた。その時、中東から帰国途中の日綿の商社マンが、ガーデンパーティの芝生の上で「大東亜共栄圏」とか「大東亜戦争」という言葉を話したのが、新鮮に響いたのを記憶している。
最近になって、こうした呼称が大いに気になっているところだった。そういう訳で、「父の日」の元はなんだったんだろうと思った訳だ。
家を出る前に大急ぎで調べたら、これはどうやらアメリカ伝来で、1950年に制定されたということが分かった。
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気になるオバマ・金平8時間会話の内容

 先日、米中会談が行われた。この2日間8時間に及んだとされる会話の内容について、大いに注目され、各種の報道がされている。
 これまでの歴史において、1972年のキッシンジャー・毛沢東そしてニクソン・毛沢東会談で国交正常化が成り、カーター・鄧小平会談で両国は近づいたかと思うと天安門事件で離れるが、クリントン・江沢民会談で回復する。
 という具合に、近づいたり離れたりしてきた両国なのだが、こうした会談のたびごとに世界情勢はかなり変わってきたといえるようだ。
 しかし、今回はこれまでと少々違うようなのだ。世界情勢の変化である。もうソ連は存在せず、中国はかつてなかったほど膨張し、いささかの希望的観測を込めて、そのうち自滅すると唱える識者もいるとはいえ、今や独特の資本主義国として、その帝国的野望を隠そうとしていない。
 今日の青山繁春のニュースDEズバリで、その脅威が語られている。まずはその動画を見ていただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=MKCXskmQs0o&feature=youtu.be
 青山さんは、「広い太平洋・・・」云々の発言を金平の失言としているけれども、ぼくにはそうは思えない。平気でぬけぬけとそういったとしか思えない。
 もともと中国はそういう国なのであるし、中国人はそういう人間なのだと思える。
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自作PCの故障と回復の日々

自作PCのメイン。中央に青く光るのが巨大なCPUクーラーのファン。

自作PCのメイン。中央に青く光るのが巨大なCPUファン。

 久しぶりに、2週間ぶりに8時間爆睡しました。
 実は2週間ほど前、愛用の自作PCがダメになりました。その少し以前から時折、突然電源が落ち、再起動するという現象が起こっていました。
 一昨年の夏には、繰り返して瞬断が起こり、これはCPUのクーラーを巨大なものにして解決していました。でも、今回はCPUのオーバーヒートではありません。CPUチェックのソフトで調べると40℃前後を保っていました。電源も大丈夫なようです。
 Biosのセットアップメニューでチェックすると、メモリのクロックがillegalという赤字のWarningのメッセージが出ていて、CMOSクリアーでOvercomeできると知らせていました。
 それではと、マザーボードのボタン電池を取り外して新しくしたり、電極をショートさせたりと面倒な作業を仕方なくやったのですが、なんの効果もありませんでした。
 メモリーボードは、4ギガのものが2枚入っているのですが、これに異常はないようです。
 3日ほどかかって、なんの解決の手段も見つかりません。原因がわからないのですからどうしようもないわけです。考えられるのマザーボードのどこかが壊れているということ以外には考えようがない。
 このマザーボードは、GIGABYTEという名の通ったメーカーのものなんですが、3年前に買ったとはいえ、その時もっとも古いモデルを選んだので、今はもう売ってありません。
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慰安婦問題決議への憂慮(西尾幹二氏の陳述・撤回要求)

西尾幹二 2013年4月4日、西尾幹二氏は外国人記者クラブで「米議会・慰安婦問題決議への憂慮」と題して、意見陳述を行い、米議会決議の撤回を要請した。
 では、この慰安婦決議とはどんなものであるのか。
 それはまさに、驚天動地ともいうべきものです。驚きました。冒頭の過激な表現から始まり、教科書での隠蔽告発などに及ぶけっこう長いものです。明らかに韓国の工作に依るものであることが見て取れます。
 この決議文、最初の部分だけをここに原文とともに挙げておきます。
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121号決議 アメリカ下院  2007年7月30日
日本政府による軍隊向強制売春である「慰安婦」システムは、その残忍さと規模において前例を見ることのない、結果に於いて四肢切断、死亡または自殺まで引き起こした強姦、強制中絶、侮辱のシステムであり、20世紀における最大の人身売買事例の一つである。
 Whereas the “comfort women” system of forced military prostitution by the Government of Japan, considered unprecedented in its cruelty and magnitude, included gang rape, forced abortions, humiliation, and sexual violence resulting in mutilation, death, or eventual suicide in one of the largest cases of human trafficking in the 20th century;
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 これは、以前のものですが、今回のものは、この”Comfort women”の部分が”Sex slave”に変わっていると思われます。
 こういうことに対して、静観するというのは、決していい結果を招いてこなかったことは、すでに歴史の事実となっています。従って、西尾幹二氏の撤回要求はやらねばならぬことだと思います。
 日本の政府・官僚が、今となっては詮無いことではあるが、当初からこのような心根で、かくなる大和心を持って対応しておれば、「慰安婦問題」などという気味悪いことは出来上がらなかったと思われる。
 Youtubeの動画は、通訳の英語が含まれているので、とりあえずテキスト落しを行った。(いずれ、英語通訳分を取り除いたものをアップの予定)
 まったく納得のゆく、周辺とか近隣国とかいわれる中華人民共和国や韓国関連のコメントとしては珍しくすっきりとしたもので、感激しました。通訳分も英文に落として世界中に拡散させる必要があると思うのです。
 相次ぐ、アメリカでの議会での謝罪要求決議は、韓国の情報戦の結果と思われます。この数年で、近隣諸国条項の効果も薄れ、教科書からも「従軍慰安婦」が消えて行く中、韓国は従軍慰安婦を「セックス・スレーブ」と言い換えて、言い立てる新しい戦略をとったと考えられます。
 セックス・スレーブとはひどい。日本は極悪人となります。慰安婦はビジネスですが、スレーブは奴隷ですから、アメリカ人には強烈に響くでしょう。
 しかしこれは、アメリカに限ったことではなく、驚いたことに、日本でも同じことが起こっています。京都府議会が、「従軍慰安婦への謝罪要求」を決議し、安倍政府に提出しようとしていて、「頑張れ!日本・京都支部」が、反対運動をしています。
 聞いてみると、なんと提案者は公明党でした。なんと、やはり公明党はサナダムシ政党だったようです。
 前置きはこれぐらいにして、西尾幹二先生の陳述本文にいきましょう。
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