先日、丹後へカニを食べに出かけた。
カニ食いといえばもう二十年ほども前から、越前の厨というところにある「毛利」という民宿みたいな宿へ通い続けてきていた。
ここへ行き始めたきっかけは、岐阜県の高鷲スノーパークへスキーに出かけたことだった。
スキーと言えば、五・六十年も前からずっと信州の八方尾根周辺に行くのが常だった。考えてみれば、そんなとんでもなく離れた場所であっても、大学の頃から行っていたから、大して苦にもならず、十時間以上もかけて高速道路もない道を一晩中走っていたのだった。
ところが、二十年前頃から、そんな遠くまで行かなくても、いいスキー場ができ始めた。
十分な広さがあり、雪質も悪くないスキー場があれば、高速道路もできて昔よりずっと早くつくとは言え、信州くんだりまで行くことはない。
というわけで、週末のスキーは高鷲高原ということになった。
あの時は、先代が満州から引き揚げてきて、この土地を安く買い、開墾したという農家の宿に泊まっていた。
連日の吹雪で、楽しいスキーもできず、こんなことなら山越えで、越前へカニでも食いに出かけようか、ということになった。
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